G8は内閣卒業旅行
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野田氏が赤の他人から「誕生日ケーキ」をもらえる理由について、積極面と消極面から、
妄想を逞しくしてみた。もう一点は、政治的決断の意味について、コメントしてみる。
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<G8で「特別誕生日ケーキ」が用意された訳>
野田氏にとって、G8の晴れ舞台と、米首脳との会談は「素敵な卒業旅行」であった。
政治生命の存続期間が残りわずかな彼にとっては、G8首脳から時価4兆8千万円相
当(=戻ってこないIMF出資金)の超豪華誕生日チョコレートケーキまでプレゼント
され、「特別主役扱い」でご満悦であった。
ユーロ救済を題目とする会議に、財政危機をものともせずに、ぽんとIMFに巨額の
出資を決めた野田政権は、G8各国にとって誕生日ケーキでもてなすぐらいでは、
はっきり言って「少々物足りない」歓迎であった。G8首脳(オバマ氏他)にしてみ
れば、「最初で最後の」晴れ舞台位は、少し派手にしてあげようとの気配りであっ
た。
野田氏は、何一つ国内重大課題を片付けないで、国際会議に出席し、無能振りを見
せ付けている。消費税増税に暴走した結果、本年度予算の執行が危機に瀕している。
民主党現政権執行部(反小沢派)は松下政経塾生が多いのであるが、彼らは実務経
験を殆ど持たないので、仕事や政策実現の段取りや優先順位付けが分かっていない。
日頃から、自分の頭で考える訓練が出来ていないので、官僚にレクチャー(洗脳)
され、優先順位を一方的に設定されると、疑うことなくその通りだと信じて走り出
す。自分の頭で考えていないから、何か壁にぶち当たると、他の選択肢は出てこな
い。従って、あちこちで問題は店晒しとなり、政策実行の長期停滞が発生する。
しかも、野田氏は、原発再稼動問題及び予算案と消費税増税という三重苦の課題を
通常国会に持ち込んだ。歴代自民党政権は、通常国会では予算最優先であり、他の
法案は会期延長や臨時国会を召集して審議するのが基本であった。
野田政権は、消費税を前提とした予算法案を作成し、消費税と心中する布陣を敷い
た。しかし、自民党政権も出来なかった順序で、法案審議に入ったため、従来は最
優先審議で簡単に成立していた、「公債特例法案」などが後回しとなっている。
<大飯原発再稼動問題で野田内閣総辞職>
もう一つ、野田氏は大飯原発再稼動という無理難題を、自ら背負い込んでしまった。
自分で理解できもしない、門外漢を自認するのであれば、専門家の提言に従うべきで
あった。
国会の事故調査委員会の責任者が、安易な運転再開は認められないと意思表示する、
大飯原発3、4号炉は、福島事故の反省に立って、新たな安全基準(これを制定し)
に適合しているかを、厳格に審査し、『政府が新しく定めた安全性の判断基準が守ら
れなければ、原子炉を止めるよう行政指導する考えを明らかにした。』とされている。
然るに、「旧原子力村住人の意向」を代表する仙谷氏にネジを巻かれた枝野、細野、
野田の3氏は、3月頃までの慎重姿勢を突然翻し、「根拠無き政治的判断」で強引な
大飯原発再稼動に向けて暴走を始めた。
<大飯町議会の受け入れ決議は、「苦渋」の行動>
大飯町を初め日本全国の原発受け入れ自治体は、電源三法交付金という、莫大な
交付金と、箱物立地のラッシュによって、原発が稼動しなければ、忽ち財政破綻
する脆弱な経済構造に変質させられている。これとは別に各原発の立地時に、漁
業補償金や、様々な買収資金が、政府及び関西電力から注入されており、原発立
地点の金銭感覚は、周辺自治体とはかけ離れている。
電源三法交付金は、原発が稼動すれば、自動的に自治体に過大な収入をもたらすが、
稼動しなければ、元々の地域経済規模からかけ離れた、公民館、道路、その他の各
種固定資産や、各種の新規事業、投資活動などの原資が、突然枯渇する。
つまり、市民の電力料金からピンはねした金で、地域経済を縛りつけ、原発から逃
げられないようにされてしまっているのが、原発立地点の、小規模な自治体の実態
である。大飯町は過去35年間に約360億円余りの交付金を受け取っている。豪
華施設から子供の医療費まで、「原発漬け」で地域経済が成立している。従って、
地元の意向は、福島事故直前までは、新型炉受け入れも辞さないところまで、追い
込まれていた。
さらに、2007年には、虚偽予算を作成して、原発の立地地域特別交付金25億円
を受け取る事件まで起こしている。おおい町は、地元の体力とかけ離れた施設を誘
致し、その足りない分を不正請求するところまで追い込まれている。
おおい町長は、町議会の原発再稼動容認決議後、全国から殺到した抗議に押されて、
大飯3、4号炉再稼動受け入れの意思表示を中断している。
野田首相は、おおい町長の受け入れ表明だけを根拠に、近畿各都道府県知事や立地
点を除く周辺市町村の猛反対を無視して、大飯3、4号炉の強行再稼動を政治判断
として認可する腹積もりである。私は過去にこの原発の公開ヒアリング阻止闘争に
参加し、「原発推進の嘘と詭弁」を身にしみて知っている。
<大飯原発直下の破砕帯(活断層)が動けばおしまい>
小手先の津波対策や補助電源などの、対策だけでも数年掛かるが、より本質的かつ
重大な問題として、原発周辺の3つの断層が同時に動く危険性が、指摘されており、
この懸念が現実化すると、地震発生時の原発安全停止が出来ない可能性が指摘され
ている。
また原発横の斜面崩壊の危険性も指摘されており、大飯1、2号炉では、市民団体
などからの指摘を受けて、過去に危険な斜面を削る工事が実行されている。3、4
号炉も同様の対策が必須である。
福島と同じく、原発銀座の若狭湾でも、歴代自民党政権の下で、関電と原子力村の
お手盛りの杜撰な安全審査で、日本で一番高密度の原発立地点が形成されている。
こんな危険な原発再開を、ズブの素人の「野狸ごとき」が「政治決断」とは、「言
葉遊び」が過ぎるだろう。
野田氏と現内閣執行部には、「一事が万事」規則や決まりごとに従って、万人が納
得する「ちゃんとした手続き」を踏んで、物事を進める能力が根本的に欠落してい
る。
君達には誰も期待していないから、さっさと「卒業」したまえ。
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交付金で“政策誘導”住環境の向上に寄与
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpowerplantfuture/32978.html
(コメント)
福井県の、各立地点がどれほど「金(カネ)漬け」にされているかを示す記事。
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交付金で豪華施設林立
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/feature/fukui1267715720334_02/news/20100307-OYT8T00828.htm
(コメント)
原発誘致のための豪華施設が、逆に地元経済の負担になっている証拠と実例。
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福井県原子力安全専門委員会への要望書(美浜の会)
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/fukuisenmoni_youbou20120521.htm
(断層、斜面の問題) |

