片手ずつの練習と最初から両手で練習する事の違い

曲の譜読みの際に 左右別々で練習してから最後に両手にして練習する という方 多くいらっしゃるのではないでしょうか?
レッスンでそのようにやっている という方も多いかもしれません。
 
しかし 左右別々で弾くときは弾けても両手になるとまた全然弾けないものですよね。
まったく別の練習みたいな気がしてしまいます。
 
曲を早く譜読みしてしまいたい場合は最初から両手の練習をすることをお勧めします。
ピアノは運動学習です。
(運動学習については「ピアノ上達講座 第六章 参照」 http://www.katch.ne.jp/~con_allegrezza/index5f.html
ということは目的動作により近いほうが学習が早いのは決まっています。
最初から一曲まるまる弾くのは難しいですよね、 なので何度を落として少しずつ課題をクリアし反復することでスムーズに学習されていきます。
難易度を落とす課題として、例えばピアノの譜読みだったらテンポをゆっくりにして弾いてみる とりあえず音の高さだけ拾って弾いてみる 片手ずつ弾く など色々とあります。
 
早く譜読みをしたい人の場合は 
譜読みの段階の難易度設定として テンポを落とすことで両手でなんとか弾けるのでしたら最初から両手で弾くことをお勧めします。
片手ずつ練習するよりは両手で練習するほうが目的動作により近いですよね。
片手ずつの練習というのは 両手で曲を弾くという目標に対して案外とても遠い課題なのです。
 
早く譜読みをしたいわけではない場合はまた別です。
例えば難しいパッセージが弾けない という時は片手ずつ ゆっくり練習しますよね。
または、両手ずつきっちりとやりたい人など色々だと思いますが、
 
早く曲を仕上げたい場合は両手譜読みが断然早いです。
譜読みの時になんとな〜く片手ずつ練習する癖があった!という人は是非両手でやってみてはいかがでしょうか?
ゆっくり弾けば大抵の曲は案外弾けてしまうものです。
ピアノ科にとって譜読みとは一番労力を使う部分ですよね。
早くスラスラと曲を弾きたいですよね。
できる方は是非最初から両手練習をお勧めします。
 
 
「ピアノ上達講座」より
 

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他の指を動かす時に親指が一緒に動いてしまう原因についての考察

今回はtom様からのお悩み相談をご紹介したいと思います。
 
以下 tom 様より_____________
趣味でピアノをやっているのですが、
指くぐりや4、5の指で打鍵するときに親指の付け根
が掌側に入っていきがちです。親指の付け根を動かさ
ないようにするのにも筋肉が関係しているのか、それ
とも単なる意識の問題なのでしょうか?
 
親指の真ん中の関節(内転のときに使う関節)から爪に一番近い関節の間が力んでしまうことが頻繁にあります。音階の指くぐりのときは内転だけをしなければならないのに、内転につられて対向もしてしまい親指の打鍵が遅れてしまいます。
 
リラックスした状態でピアノの鍵盤にだらんと指をおくと右手と左手の違いは顕
著で問題の右手は真ん中の関節の出っ張りがほとんどなく、爪が半分位しか見えません。(右手の爪の左半分が全く見えないということです、左手は7割ぐらい見えています。)
_____________________
 
ご質問ありがとうございます。
本来ならばピアノを弾いていらっしゃるところを拝見し、動作分析をするのが仕事でございますが なかなか皆様一人一人に直接お会いすることもできませんので 文面から想像する範囲になってしまいますが ご解答させていただきます。
もしお時間がありましたら写真や動画などを添付していただけると確実です。
やはり手とういのは本当に人それぞれなので大変分かりにくい部分です。
特にピアノを弾くということは大変高度な巧緻動作になってきますので やはり詳しく分析することからだと思います。
さて、手の作りは本当に人それぞれで 解剖学的にも違ってきます。
同じ人でも右手と左手が全然違う ということは良くあります。
むしろ ほとんどの人がそうではないでしょうか?
tom様も右手と左手が全然違うようですね。
また、手をコントロールする脳が根本的に違いますのでやはり同じようには動かないものだという前提で考えたほうがよろしいかと思います。
親指の爪の見え方が違うというのも 筋の問題だけでなく色々と原因が考えられます。
指の伸びる方向もそれぞれです。
指はただまっすぐ生えているだけではなく、曲がっている人、外側に少し回転している人 ・・・色々です。
tom様の右手の親指は 対向方向(手でオッケーの形を作ったときの親指)にもともと引っ張られているのだと 文面から読み取りました。
これは触診してみないと何が原因かは分かりませんが、もし筋肉が原因だった場合は簡単なストレッチとトレーニングをご紹介したいと思います。
 
「親指の間中から爪側の関節にかけてが力んでしまう」とのことでしたが 実は親指の指そのものには筋肉はありません。
親指を動かす筋肉は母指球 といって 親指の付け根のふくらみ部分にあります。
あとは腱が指まで伸びており、指を動かしています。
もし筋肉のバランスが原因の場合であれば、内側に引っ張っている内転筋をストレッチし、外に引っ張る外転筋をトレーニングしてあげることで親指の緊張のバランスをとってあげてはいかがでしょうか?
 
もともとの指の構造 手の構造の場合はどうにもなりませんので、それぞれの手の特徴にあわせた弾き方 練習方法を探すということが 手を自由にコントロールするということに繋がると考えます。
無理にこうしないといけない、上手い人と同じような弾き方をしなければいけないということはありません。
ちょっと癖のある弾き方でも その人なりの上手な手の使い方であれば全く問題ないです。
プロの方でも本当に変わった弾き方の人 いますよね。
これは自分の手に一番あった方法で弾いた結果なのだと思います。

 
 
さて、他の指がどうしても一緒に動いてきてしまう という場合に 腱結合してしまっている場合があります。
この場合は指の構造の問題なので 直すことは難しいです。
また、2〜5の屈曲(掌側に曲げる)の運動は同じ筋肉を使っているため 一緒に動いてしまうことはよくあります。
ただtom様の場合は母指が動いてしまうということなので あまり腱結合は考えられないかなと思います。
母指の運動は他の指と違って独立した複数の筋肉を使っているからです。

(「ピアノ上達講座」第一章 参照http://www.katch.ne.jp/~con_allegrezza/index5f.html
親指が動いてしまう場合 親指が原因ではないこともよくあります。
上手くいかない部分を何とか親指で代償しようとして そのように動いてしまっている ということも考えられます。
また、もともとの親指のつくりや緊張の入りやすさの問題もあるかもしれませんが 何にせよ tom様の手の癖やその原因を探り 親指に力が入らないような弾き方をご提案できればと思っております。
 
ではなぜ親指が動いてしまうのか?
ここからは直接手を拝見したわけではないのであくまで推測 というだけの話になってしまいますが 何か参考にしていただけることがあればと思い 解答させていただきます。

2〜5指の どの指を動かしても親指が動いてしまうということは 親指で固定力を作って安定させようとしているのか?、 
または2〜5指が屈曲しやすいように(打鍵方向)に何とか力を生み出そうとしているのか? という仮説をたててみました。
そこで一つまた質問させていただきますが 反対の手に比べて手首は上がっていますでしょうか?
もし手首が上がっているのでしたら やはり2〜5の指の打鍵する力が出しにくい状態にあります。
筋肉は自然長よりも少し長い状態が力が出しやすいのです。
長さが短くなるほど収縮しにくくなるという特徴があります。
(ピアノ上達講座:第5章参照、http://www.katch.ne.jp/~con_allegrezza/index5f.html 他にも色々と筋肉の特徴を知っておくとピアノを弾く上で大変有利です。)
打鍵に使う屈筋は前腕の内側にある 浅指屈筋 と深指屈筋が主です。
手首を上げている状態ではこれらの筋の長さが短くなっているので手首を下げてみてはどうでしょうか?
手首を下げることで自然と2〜5が曲がった状態になります。
リハビリの世界ではテノデーシスアクションといってよく治療にも使いますが、2〜5指を曲げる力が作りやすくなります。

(ピアノ上達講座:第3章 参照http://www.katch.ne.jp/~con_allegrezza/index5f.html

文面から考えられる範囲内ではございますが 以上で解答とさせていただきたいと思います。 
筋肉や手の構造は絵や写真でみないと 文章だけではなかなか理解が難しいかったかと思います。
 
何かご質問などありましたら、いつでもご連絡くださいませ。
皆様からもお気軽にコメント ご相談 ご質問 いただければと思っております。
 

「ピアノの音色」  南 天喜

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脱力とは具体的に何なのか

脱力、脱力、、脱力!!
ピアノ弾きなら誰もが一度は悩むところではないでしょうか。
 
私もレッスンで何度も
「もっと脱力して弾くの」
「こうやって力を抜いて弾いて」
「手首の力を抜いて」
など 色々と言われた覚えがあります。
 
先生がお手本を見せてくれるけれども いったいどうすれば脱力が出来ている状態なのか さっぱりわかりませんでした。
なんとなく弾きなおすと
「そうそう、その方がいい音でしょ」
と先生に言われる。
??? そうかな〜???
そう言われれば そんなような気もするな〜 でも正直なにが良かったのか どうすればいい音だったのか さっぱりわからないままでした。
 
脱力ってよく使われる言葉ですが いったい何なんでしょう。
今日はこの脱力について 具体的に 理学療法の視点から考えてみたいと思います。
 
だいたいなぜ脱力しないといけないのでしょうか?
余分な力が入っていると 大曲を弾くのに疲れますよね。
そして余分な力が入っている ということは自由な動きが妨げられてしまいます。
どうして?
では筋肉がどのように体を動かしているか というところから一緒に考えていきましょう。
 
いったい余分な力とは何でしょうか?
例えば 人さし指を曲げて鍵盤を弾こうとする、この時には指を曲げる筋肉が収縮し 伸ばす筋肉は緩んでくれないと指を曲げることができません。
指を曲げるのに、伸ばす筋肉も一緒に収縮してしまっていると 曲げる動作ができませんよね。
拮抗筋と言いますが、曲げるのに対して伸ばす筋肉 伸ばすのに対して曲げる筋肉 といった具合に 動作に対して逆の動きをする筋肉を拮抗筋といいます。
拮抗筋がうまく緩んでくれないことには目的動作をスムーズに行うことができません。
必要な時に収縮し、必要でないときにはすぐに緩むことができる こういった動きができることが指を自由に動かすためには必要なのです。
脱力といっても必要な力まで抜いているわけではありません。
必要なタイミングで収縮し、あとは緩むことができる状態が大切です。
 
また、ピアノを弾くということはどうしても指を素早く動かす必要があります。
早いパッセ-ジ トリル 色々ありますね。
そんな時にいつまでも筋肉が収縮したままでは次の動作に入れません。
力を抜いて鍵盤から指を離さなければいけないのに、一度押した鍵盤をいつまでも押していてはいけません。
音を出すのに関係するのはハンマーが弦を叩く瞬間の速度 これだけです。
打鍵をした瞬間に 出る音色はもう決まっています。
(「音質と倍音構成」を参照:http://blogs.yahoo.co.jp/pianononeirotokurasu/36524894.html
あとでいくらもっと強く押そうが 引こうが なでようが 何をしようが 音は変わりません。
だったら素早く筋を緩め、次の指の動作に備え準備をしておいたほうが賢明です。
 
熟練のピアニストは難しいパッセ-ジをいとも簡単に 軽々と弾いているようにみえます。
無駄な筋収縮をせず、自由に指をコントロールできている証拠です。
逆に まだ習いたての方はとてもぎこちなくピアノを弾いているようにみえます。
これは不必要な部分の筋収縮をしており、スムーズに指が動いていない状態です。
この力が無駄に入っている状態がぎこちなく見え、先生に「もっと脱力しなさい」といわれるのです。
 
大体ピアノの鍵盤を押すのにそんなに力がいるでしょうか?
また、指の力だけで弾くわけではありませんよね。
腕の重みや体の重みを掛けて弾いたりする際に その重みに耐えることができるくらいの力があればいいわけです。
そして打鍵のほんの一瞬の間だけのことです。
必要な時に必要な力を入れ そしてすぐに抜く
指に重りをつけて練習するなんて話を時々聞きますが、どうしたってナンセンスに思えてしまいます。
 
またまたどんどん話がそれてきてしまいました。
 
ではどうすればぎこちなさの原因である不要な筋肉の収縮を緩め、必要な部分だけを動かし自由に指をコントロールできるようになるのか。。。
結局運動学習ということになりますね。
(運動学習については「ピアノ上達講座」第6章で御紹介していますので ここでは簡単な説明だけにさせていただきます。
目的動作を行い フィードバックをし 動作の修正をする この繰り返しでだんだんと課題をクリアしていく。
そして熟練度を増していきます。
結局は繰り返し学習を行うことで 無駄な動作をどんどん省いていくことになります。
ということは 「脱力しなさい」 というのは「慣れなさい」 ということになるんですね。
結局はそういうことです。
脱力、脱力 と言われて難しく考えなくても 結局は繰り返しの運動学習により慣れることで無駄な動作が省かれていくんです。
だったら「無駄な動作が多いからもっと練習して慣れなさい。そうすれば今よりスムーズに上手く弾けますよ」といってもらう方がただ「脱力しなさい」よりはわかりやすいかな〜 と思います。
 
「なんだよ 結局脱力するには練習して慣れろ かよ」 と思われた方も多くいらっしゃるかと思いますが
結局そうなんですね。
と ちょっとがっかりされてしまうかもしれませんので、一応脱力の練習法を「ピアノ上達講座」第10章で御紹介しております。
どうしても力みが取れない! どうやっても力が入ってしまう!
という方のために じゃあ実際に脱力の状態ってどんな状態なの? その脱力の感覚から体で覚えていこう!
ということで練習法を御紹介しています。
ほかにも何かいい練習法がみつかりましたらまた御紹介していきたいと思います。
 
皆さまからの御意見やアイディアもどんどんお聞かせいただければと思います。
 
「ピアノ上達講座」より

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ピアノの常識??

ピアノの弾き方。。。。。 ピアノの練習法。。。 指導法。。。。
 
バイエルをやってブルグミュラーをやってツェルニーをやって ソナチネをやって。。。
指は卵のように丸くして 背筋を正してよい姿勢で。。。。
手首は動かさない。
力を抜いて。。。
 
大体ピアノを習うとやること 教わることって 決まってませんか?
ピアノの弾き方 っていつから決まってしまったのでしょうか?
手の作り 体の作りは皆違います。
手なんか特に 細かく調べていくと全然違います。
腱の結合が少し違うだけで 指の動き 動かし易さ 一緒にどうしても動いてきてしまう指 色々考えられます。
筋肉のバランスによっても出来る指の運動が少しずつ違う。
指のついている向きもあります。
微妙に違うんです。
ちなみに私の指はなぜか全部小指側に少し回ってついています。
つめが全て小指のほうに少しずつ向いているのです。
そのためまっすぐに打鍵することはできません。
ピアノを弾こうと構えると すでに鍵盤に対して指が少し寝てしまった状態です。
でもレッスンでは「しっかりと鍵盤に垂直になるよう指を立てて弾きなさい」 とよく言われました。
子供のころは一生懸命そうしようと思っていましたが、理学療法士になって自分の手をよ〜く観察してみると ムリだな と諦めがつきます。
「大体垂直に立てる」という物理的なメリットを考えてみると 出来ないのに無理やりに指を立てようとして弾くデメリットの方が大きいような気がします。
指を垂直に立てると何がいいのか? 指の動きがそのまま打鍵の速度になる ということぐらいでしょうか?
別に鍵盤を多少斜めから叩いたとしても ハンマーが弦を叩く角度は一緒です。
どう考えても そうですよね。 
 
よ〜くよ〜く考えてみるとおかしいこと いっぱいあります。
もともと日本にはなかったピアノ。
日本人の手で ヨーロッパの人と同じように弾けるのだろうか?
そんなわけありません。
日本人の柔らかい関節で、しなやかな指先で 外国の男性ピアニストが出す 重々しい音を出せといっても難しいですよね。
どう見たって指 体つきが違います。
打鍵速度や質量 関節の固定力が全然違うので 出せる音も変わってきます。
自分の体格にあった 自分に見合った曲を選ぶことって大切ですよね。
でもなぜか教則本って外国のものばかりですね。。。
日本人用 とかあってもいいような気がします。
 
プロの演奏など見ているとアレ? と思いませんか?
レッスンでは指は丸くって言われたけど、 このピアニスト 全然指丸くないし!
指ぺちゃんこで弾いてるし! 猫背だし!!
子供の頃の私はそう思いました。
おかしぃ。。。習ってるのとピアニストの弾き方と違う。。。
そうです、私も 皆さんも ピアニストも 皆手の作り 体のつくりが違う。
だったら弾き方だって色々なはず。
自分の指をいかに使いこなすか。
スタッカートをしたいとき、スラーにしたいとき 柔らかい音を出したいとき 華やかな音を出したいとき。。。
(柔らかい音 華やかな音って物理的にどういう音?とついついまた話がそれてしまいそうなので この辺の音に関しては「音質と倍音構成」を参照してください
自分の手の癖 手の作り 弾き易い方法 これは皆違うはずです。
同じ部分でつまづく生徒さん、でもその部分が弾けない原因は皆違うんです。
指の動きが皆違います。
 
よくピアノの先生がこうやってやるのよ と見本で弾いてくれますが 同じようにはできませんよね。
大体子供の手と大人の手だって全然違います。
同じと考えてはいけません。
同じと考えて間違った指導をすると大変危険です。
子供さんは手首は大いに動かして 自分の使い易いように使ったらいいと思います。
何故 手首を動かしてはいけないのでしょうか?
手首を使ったほうがどう考えたって効率がいいです。
特に子供に手首を動かさないように指導するのって間違っているんじゃないか。
(「子供のピアノの弾き方」参照
 
 
「指を丸くして 背筋を伸ばして」
この教え方っていったいいつからはじまったんでしょうか?
何で指は丸くしなきゃいけないの?
背筋は伸ばさなきゃいけないの?
ピアノの先生に聞いたことありますか?
ピアノの先生だって何でそうしてるのかはっきりと分からない方が沢山いるのではないでしょうか?
理学療法の視点から私なりに考えてみると 指を丸くして はちょっと間違った表現だと思っています。
指は丸くじゃなくて自然な構えがいいのです。
指がいつでも自由に動き出せる構えがあります。
(「ピアノ上達講座」第3章:何が正しい?構えの形 参照
背筋は何故伸ばすのか?
末梢の細かい動作を自由にするには中枢を固定するとよい。
ということは中枢 胴体の部分をしっかりと安定させると 腕や指先は余分な緊張から開放されて自由に動く。
だから足は地面にしっかりとつき浅めに腰かけ、体は一番安定するようにまっすぐ座る。
また こうして座ると体の重みも使って演奏することができる。
というわけで 「どこからつつかれても落ちないように安定して座って、一番自分が自然な形で構えなさい」
と教えてくれたほうが分かり易かったなあ。
 
「脱力しなさい」これもよく言われたことですが、 脱力しなさい よりももっと分かり易い表現 もっと正確で具体的な表現がいいですよね。
大体 脱力しなさいって漠然としすぎていませんか?
じゃあどうやったらいいの?
「こうやってやるのよ」 って見本をみせてもらったって出来ませんよね?
なんか 手が柔らかく動いてる気がするけど それって本当に脱力なの って思います。
「脱力しなさい」じゃない表現 具体的なこと 次回この辺りを考えていけたらなぁ 思っています。
 
なんだかバラバラとした文章になってしまいましたが、ご意見 ご相談 なんでもお気軽にお寄せいただけたら幸いです。
 
ピアノの医学:効率的なピアノ練習法「ピアノ上達講座」より

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子供のピアノの弾き方

子供のピアノの弾き方で手首が上下運動している子 結構いませんか?
 
実は私もそうでした。
結構長いこと そうですね〜 15 16歳くらいまでそうだったかもしれません。
 
大人になって自然と直ってしまいましたが、子供の時はとにかく手首が上下に動く動く。
 
先生に「手首をガタガタと上下に動かさない!もっと力を抜いて」と何度も言われました。
 
力を入れてるつもりがなくても上下にどうしても動いてしまうんです。
 
別に難しい曲を弾いているときに というわけではなく。
 
単純に音階を弾いてみても ガタガタと どうしても動いてしまう。
 
ピアノの先生方に聞いてみると、このように上下運動してしまうお子さんって多いようです。
 
なぜだろう??
 
と またいつものように理学療法士の視点で考えてみたいと思います。
 
まず最初に子供の手は大人の手とは違う!! というところからですよね。
 
大人の弾き方を押し付けてはいけない と理学療法士になってつくづく思いました。
 
手首と指をつなぐ骨 「手根骨」 という骨が8個あります。
これは 掌の手首付近にあります。
 
小さい子ほどこれがありません。
 
赤ちゃんの手にはありません。
 
大人になるに連れて少しずつ小さいのが出来てきて 思春期の時期に向かって大人の手のようにしっかりとした8個の骨になります。
「ピアノ上達講座」第11章:ちょっとまった 子供の練習 参照  http://www.katch.ne.jp/~con_allegrezza/index5f.html
 
この骨がなければ もしくは小さければ 大人のように固定力はないですよね。
子供の手はぷにゅぷにゅとやわらかく動いてしまう。
 
しかもピアノを押すときに指を曲げる筋肉(浅指屈筋や深指屈筋)を使いますが、これは手首の内側を通っています。
指を曲げる筋肉を使うことで固定力のない手は 手首が内側に引っ張られてしまうのかなぁ それで上下してしまうのかなぁ なんて 勝手に思っています。
この辺りについてはもうちょっと勉強して 他のリハビリ屋さんにも相談して意見交換してみたいと思います。
 
まぁとにかく大人とは手の完全さが違う!
 
それなのにベートーヴェン やムソルグスキー など 力がいるような曲をガンガン弾いている小学生を見ると 大丈夫かなぁと思ってしまいます。
 
子供のうちは力のそんなにいらない軽い曲を練習させてあげたほうがいいと思います。
 
力がないのに力を出そうと一生懸命やると きっと変に力を入れて弾く癖がついてしまうでしょう。
 
という私も10代の時にベートーヴェンの月光第三楽章を弾いて とても大変だった思い出があります。
 
重みのある音 迫力のある音 を出そうと思っても出なくて 無駄に力ばかり入ってしまっていました。
 
そんな力なんてあるわけないんです。
今思えば無理な曲を弾いていたと反省です。
 
さて、少し話が脱線しましたが、手首の上下運動は 手根骨がしっかり出来ておらず、固定力がないためにガクガクと動いてしまうのではないか? と私なりの考えですが。。。
 
そしてガクガク動いてしまう子は大体手首を鍵盤より下に下げて弾いている。とのことです。
 
確かに 子供さんのピアノレッスンでよく耳にするのは「手首をそんない下げて弾かないで」 という先生の言葉です。
 
手首が下がっている!?
 
これは何かワケがあるに違いない!!
 
手首の固定力がなくて弾きにくい→それを代償するために手首を下に下げて弾いているんじゃないか? と。
 
手首を下げると何がいいのか。
 
まず手首を下げると手首の関節は伸展します。
伸展とは手の甲側に手首を動かす運動のことです。 ピアノに手を置いて、鍵盤から遠ざかる方向の運動ですね。
 
さて この 手首を伸展させると何かいいことがあるのか??
 
あるんです!
 
指が曲げやすくなる。
ものがつかみやすくなる。
 
手首を伸展させることで手首の内側を通っている屈筋が少し伸びます。
筋肉は自然な長さよりも少し伸ばしたほうが収縮し易い。
つまり物がつかみ易い。 指が曲げ易い。 ピアノが弾き易い!
 
これを子供は知らずに使っているんではないでしょうか? 天才ですね。
 
手首を下げることで 手首を伸展させ 鍵盤をつかみ易くしている。
 
子供ってすごいですね〜 
 
もともと子供には上達する力が備わっています。
 
自然に歩く事だって 自転車だって 泳ぐ事だって上手になっていくでしょう?
 
ピアノだって自然と自分で弾きやすいように 上手く弾ける方法を自分で知らない間に体に身につけているんじゃないか?と ふと思ってしまいます。
 
子供の手は大人の手とは違う、 だったら子供の弾きやすい弾き方がある。
 
だとすると 「手首を絶対動かしてはいけない」
 
「手首を鍵盤より下げてはいけない」 なんていうのは良くないのではないか。。。
 
大人になって骨も筋肉も完成されればまたその時に 大人なりの弾き方で弾ければいいじゃないかと最近思います。
 
プロの演奏を見てみると 必ずしもピアノのレッスンで教わった 指の形で弾いている演奏家っているだろうか?
 
案外皆それぞれ 自分の手にあった 自分の弾きやすい弾き方で弾いている。
 
自分の手を知り尽くして どうすると自分の手は動きやすいのか?
どんな癖があるのか?
 
手のつくりって実は皆少しずつ違います。
 
腱の結合度合いによっても薬指がどれだけ独立して動くか違う。
 
指の伸びている方向だって皆少しずつ違う。
 
自分の手で一番弾きやすい弾き方 それが正しいピアノの弾き方になるのかな と思う今日この頃。
 
次は子供の新しいピアノレッスン法について考えようかなぁ・・・
 
皆様からのピアノに関するお悩みやご相談などいつでもいただけると嬉しいです。
一緒に新しいピアノレッスンについて考えてみませんか?
 
「ピアノ上達講座」より  http://www.katch.ne.jp/~con_allegrezza/index5f.html
 
 

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