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12歳のアントワーヌ ドワネルにとって、毎日は苦痛の連続であった。学校では成績も悪く、
いたずら好きで先生に叱責される。家では厳しい母親と、稼ぎも少なくうだつの上がらない
父親に囲まれた息の詰まる生活。寝袋にくるまって両親のケンカを聞かされる日々。
そんな彼の楽しみは映画を観ることだけだ。しかしある日、授業の作文で「バルザックの盗作だ」
と叱られ、学校を停学になる。居場所がなくなった彼は、家を飛び出してしまう……。
この映画、1959年に発表したトリュフォー自身の幼少時代の自伝とも言うべき作品で全編モノクロ。
批評家から映画作家としての地位を確立した作品。詩人で「オルフェ」などの映画の傑作もある
ジャン・コクトーも絶賛したそうです。
みるみる人生の軌道から転がり落ちて行く・・・。
人間誰しもが感じる“分かってもらえない感”をジャン.ピエール.レオーのドワネルに重ね合わせて
観てる自分が居る。少年院から脱走した少年は、どこまでもどこまでも走って逃げていく。
ぐずぐずしていたら掴まるからだ。逃げる以上はどこまでも逃げるのは当然だけれども、ただ少年の
走る姿だけを写す長い長い移動撮影を見ていると、彼は追手から逃げているというよりも、むしろ、
そういう自分自身からこそ逃げようとしているように見える。
そして自分はいったい何から逃げているのだろう〜。と・・・!
最後の、アントワーヌの、海から僕たちを見据えた眼差しの恐さ。
そのストップモーションが今でも脳裏に浮かびます。
それと・・・トリュフォーは脚フェティシズムですね!その脚フェチが全面的に出ているのが、
「恋愛日記」(77年)である。主人公は顔も確認せずに脚だけで女に恋してしまったりするのだ。
そして彼は自分の女性遍歴を書いた本にこう書き記す。「女の脚は、あらゆる方向に一歩一歩
バランスと調和をとりながら、地球を測るコンパスである」。そう、女の美しい脚がなかったら
地球なぞ、存在せぬに等しいではないか! ・・・・そい言っています!(同意見!!)
監督/フランソワ・トリュフォー
出演/ジャン=ピエール・レオー、クレール・モーリエ、アルベール・レミー
脚本/フランソワ・トリュフォー、マルセル・ムーシー
撮影/アンリ・ドカエ
音楽/ジャン・コンスタンチン
(99分/1959年・フランス)
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