酒場の独り言

窮地に立って見えるものがある

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落椿

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落椿

自分の最後のように転がる
落椿の前で足を止める

人生の最後が美しいなんて
妄想に違いない

どろどろとした心が
淀んで朽ちて行く

これ見よがしに散る桜より
ごろんと落ちて
椿のように朽ちて行けばよい

風が吹くせいだろうか
桜の花びらが舞い
葉もれ陽が右に左に
朽ちかけた落椿を愛撫する

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きらめく

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きらめく

生命の源の海で
死んでは また生まれてくる生命が
海と空の間にきらめく

それは 時に優しい女の顔になり
それは 時に大きな広い男の背中になる

死んでいったものは
海から空へと昇ってゆくのか
新たに この世に授かる生命は
空から海に降ってくるのか

朝の海は
そんな生命の輝きに満ちている
生まれて死んでゆく生命を嘆くことはない

生命はいつか粒子や元素に帰り
また新たな生命へと育って行くのだ
ゆらゆらとキラキラと
朝の海に生命の輝きを見つめる

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一瞬の光

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一瞬の光

私は、どこに向かおうとするのか
目のくらみそうな光の先に
何かが見えてきそうでいて
まばゆい光の中に消えて行く

あの一瞬の光の渦はなんだったのだろうか
何かを思い出そうとして立ち止まり
交差点の途中で人に追い越されてゆく

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約束

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約束

遠い昔 君に約束したよね
君が 辛い時には
僕が 必ず 会いに行くから
君の 嘆きの一日には
僕が 必ず側にいるからね
約束は 僕と君の あの日の誓いなのだ
忘れないでくれよ

人の行き交う 雑踏の中で
登りきった 山の向こうから
そんな声が ふと聞こえてくる

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泣くときは

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泣く時は ひとりで泣け
ひとりで 泣いた分だけ
ひとは 強く 優しくなれる

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