詩歌句な日々

詩、短歌、俳句の書庫にします。気が向いたら、ぱらぱらとエッセイなども。なお、著作権は作者が保有しています。

「フラジャイル」全30首2012

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「螺旋世界」 *詩と思想2014年7月号投稿欄佳作

「螺旋世界」 一日の仕事を終えて 渋谷のスクランブル交差点を 渡っていると すれ違う人のかたちに 切り取られた 喜・怒・哀・楽 世界 という言葉で 描かれるすべてが 彼方の星の出来事に思える 忙しさの果て 今日もこの空間を横切りつつ 僕は ほんとうはどこに 向かっているのだろう いずれ ひとりで 遊民 それとも難民に 砂の楼閣に重なる フラジャイルの東京で 孤独が 遺伝子レベルで 転写されつづけ 日々は 螺旋階段に そして 眩暈を覚えながら 階段を下り 自すべて表示すべて表示

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  「隔離世界」               広すぎる空 遠すぎる空 圧倒的なものは昔から好きになれない 世界を切り取ることができる ナイフはありますか 切り取った一片と 暮らすことはできますか ひとり分の空気なら 多分ちいさな木が数本あれば 遠近法の錯覚は 結ばない現実 平行の ...すべて表示すべて表示

  「ポストモダン暦」 立春や剥がされてゆくアスファルト 飲み干したグラスの底の雨水かな 目覚めれば世界の全て蜃気楼 衛星のふらここ蹴って彼方まで 踏み絵なき世界はあるか珈琲飲む 離別するヴィスコンティ忌のルージュかな 背中から男消えゆく竹落葉 風の中虚数の如く蛇の衣 夏の星東京駅の押し黙る ...すべて表示すべて表示



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