どうぶつ病院診療日記

動物病院の診察風景や、獣医師が日頃思っていることなど

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先日、麻生首相が字の読み間違えをしたという事でニュースにされてしまっていましたが、
医学用語の中にも、読み方の難しいものはけっこうあったりします。

この間も、知りあいの先生同士の勉強会で、
ある代診の先生が症例報告の時に、
「口の中が痛い様子で、"りゅうえん"が見られました・・」
と言っていました。

それを聞いて、僕はむむむっと思いましたが、
誰も突っ込まなかったので、僕もそのままスルーしておきました。

件の先生は、おそらく、
よだれが多くて口から流れ出る「流涎」という症状と言ったのだと思います
(それ以外ないですが)。

これは、よく間違えやすい言葉ではあるのですが、
正しくは"りゅうぜん"と読みます。

「涎」という字が、「延」という字を含んでいるので、
"えん"と読みたくなる気持ちも分からないでもないです
(ちなみに、学生時代は僕も"りゅうえん"だと思っていました)。

医学用語にはその他にも読み方の難しい言葉はいろいろあります。

病気にかかってしまう事を意味する「罹患」という言葉は、
正しくは"りかん"と読むのですが、
「羅」という漢字と混同して"らかん"と間違われる事もしばしばのようです。

もっと難しいところになると、心臓の弁にぼこっとしこりの様なものがついて、
心臓の中に炎症が起きている状態の「疣贅性心内膜炎」という言葉があります。
これは"ゆうぜいせいしんないまくえん"というのですが、
読み方を知っていなければ、どう読むのか、想像すらできないと思います。

僕も全部の読み方を知っているわけでもなく、
間違って呼んでしまう様な名称というものもおそらくあったりするのですが
(獣医療では使わない名称もありますし)、
間違って人前で使ってしまい、恥だけはかかないように注意しようと思います。

それでは最後に、もうひとつだけ・・、
「禿頭症」の読みはなんでしょうか。

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正解は、"とくとうしょう"です。
これも獣医療では使わない言葉ですけれども
(獣医療では「頭部の脱毛」です)。

※動物と飼い主さんの設定と描写には、修正を加えています。
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