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先日、「マリア様がみてる」の最新刊「リトル ホラーズ」が発売されたので早速買ってきた。
えーと、まず一言だけ言わせてもらうならば・・・
いや、確かにあらすじには総集編じゃないとはどこにも書かれていなかったけど、 「書き下ろしに加え、短編を収録した」ってあったら書き下ろしの方がメインだって思うじゃん。それも新シリーズを迎えての第1巻目なわけだし。
と、愚痴は最初にこぼしておいて、本編の感想。
チナミさんと私
いなくなっちゃった人の話、その1。というか人と呼んでいいのかアレは。
どうでもいいけど、今回の短編に登場するキャラの名前は変わったのが多い。
ハンカチ拾い
いなくなっちゃった人の話、その2。今回の短編の中ではこれが一番お気に入りかも。
想い人との再会を待ち焦がれ、その時に恥ずかしくない人間になろうと心がけていたら、いつの間にか自分が憧れを受ける立場になってましたよ、という話。これはある意味ループものでもあり、ホラーであるとともに実はSFでもあったと言えると思う。
ホントの嘘
いなくなっちゃった人の話、その3。これは書き下ろしらしい。
いなくなった人へのフォローが全く無く、誰もそのことを覚えていないという意味で、何とも言えない恐怖を感じた。真生子さんにお姉さまがいなかったのは、あの後で則香さまの妹になるための伏線だったとしたら、ありささんにとってこれほど残酷な話もないだろう。
ワンペア
いなくなっちゃった人の話、その4。というかこれだけ「リトル」どころのホラーじゃない・・・!!
本格ホラー、というかミステリじゃないか、という点でもなかなか異色な話。
胡蝶の夢
おっさんと聞いて蔦子さんを連想してる周さんは何気に酷いがまぁ間違っちゃいない(笑)。蔦子さんも蔦子さんで「女の子を写真に撮ることをこよなく愛する」って部分だけ抜き出せば怪しい人だと思われても仕方ないと思うんだけど。
まぁおっさんといえば佐藤聖さまも大概だと思うんだけど、本性を知らないから仕方ないか。
リトル ホラーズ、リトル パニック
所謂「のりしろ」部分であり、誰もいなくならなかった話。
新シリーズということで、新たに薔薇の館の住人になった菜々の視点で物語は進んでいき、最後には意外なオチが・・・というほどでもないか。読み進めるうちに明らかにおかしい部分が色々と出てきて、最後には「あぁ、そういうことか」と腑に落ちる内容。
最初の登場人物紹介で祐巳さんと由乃さんが薔薇さまになり、瞳子と菜々もつぼみとして加わっていたこともそうだけど、祥子さまや令ちゃんが出てこない山百合会の様子が描かれているのを見ると、あぁ新シリーズっぽいなぁと実感した。
とはいえ、あの手この手で後輩を引っ掛けようとする先輩たちの姿は先々代、先代からの伝統ともいえる。まぁまだまだ卒業生たちの老獪さには及ばないけど。
しかし、祐巳さんは選挙以降薔薇さまとしての貫禄を備え、志摩子さんはそれ以前から既に立派な薔薇さまだったけど、由乃さんに関しては・・・ごめん、正直あまり成長が見られない(笑)。
いや、一応剣道部の副部長になる覚悟を決めてるのは良いんだけど、最初は歓迎会の準備にかこつけて逃げようとしてたしなぁ。おまけに妹からは嘘つきと呼ばれ、呆れられ、果てには鉄パイプで殴られそうになり(あながち間違ってない)・・・といった有様。
ただまぁそこが彼女の魅力といえば魅力だろうか。黄薔薇のバランスとしてはこれでいいのかもしれない。
というわけで、新シリーズはまず菜々の話として始まったものの、今後「由乃・菜々」編が本格的にスタートするかというと、たぶん違うだろうなぁ。
今後の展開をイベントという観点で捉えるなら新入生歓迎会の話になり、姉妹関係という観点で捉えるなら紅薔薇か白薔薇の妹問題になると思うんだけど、そこは裏を書いて山百合会と全く接点のない新キャラによる話になるのかもしれない。
最後に、ここでは毎度お馴染みの乃梨子の話。
いやぁ、まさか挿絵に2度も登場するとは思わなかったよ。メインキャラの人数が減ったこともあってか、相対的に出番が増えて嬉しい。あと、2年生になったことによって先輩としての乃梨子の姿が見られるのが良い感じ。見た目落ち着いていて、実際しっかりもので頭も良いしで、頼れる先輩キャラという点で下級生に人気のあるタイプだと思う、個人的に。いや、勿論同級生からも上級生からも好かれる良い子だけどね。
あと、どうでもいいけど一つ気になったのが、乃梨子は水道管を押さえている2人を見て、最初から芝居だと分かったのかということ。そうでなければ、わざわざ足止めのために穴を開けたと考えたかもしれないし、純粋にアクシデントだと思ったのかもしれないわけで。
仮に芝居でないと思ったとしても、大声で叫べば2階の志摩子さんや薔薇の館の外にいる誰かが気づくかもしれないと考えると、最初は驚いたけど冷静に考えてみると変だ・・・くらいは思ったかもしれない。そうすると、まず2階に行ったのは志摩子さんがいるかの確認と、もしいたら事情を聞こうとしたからだとも考えられるわけで。
当然志摩子さんも知らなかったけど、2人で考えて芝居の線で落ち着いた、というところだろうか。まぁ本当に穴を開けたとしたら、後始末で歓迎会どころじゃないし。ただ、「由乃さまなら本当に穴を開けかねないと思うんです」「それもそうね」くらいの会話はあったんじゃないかと思う(笑)。
だから、最初にバケツと雑巾を持ってきたのは、歓迎会をやった後で水浸しになった1階の部屋を掃除するのは・・・と思ったからなのかな。まぁ、あの懐中電灯の照らし方は明らかにわざとっぽいけど(笑)。
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とりあえずのりしろ部分しか話す事もないですが(笑)、乃梨子は強烈な挿絵で登場しましたね…。乃梨子ホラーというか(笑)。志摩子さんは最初から上級生で、祐巳ちゃんもすっかり下級生殺しが板に付いたところで、はたと由乃さんのあいかわらずっぷりに気づきました。たしかにこんな見せ場のない3年生で良いのかと(笑)。
2009/7/2(木) 午後 10:48
発売時期が夏だけに怪談っぽくしてみました、という感じですかね。
まぁ乃梨子のはもはやお約束ギャグでもありますが(笑)。
由乃さんに関しては、三薔薇の中での役割とそれぞれの姉妹関係のバランスを考えると、収まるべきポジションに収まっているとは思いますが、そこに収まってて大丈夫なのかとも思います(笑)。
2009/7/2(木) 午後 11:07
ようやく祐巳さんが薔薇さまとなって、2つも離れた菜々とのシーンは貫禄を見せ付けられたなぁと。最初の百面相を思うと、その成長の度合いもよくわかります。由乃さんは手術から復活して、何も変わっていないのが何とも(笑)もうちょっとそこは貫禄が欲しいですね。
短編はタイトルに相応しい内容で不思議なものあり、ホラーありと読み応えがありました。あ、乃梨子の挿絵が一番ホラーでした(笑)
2009/7/10(金) 午後 9:45
祐巳さんの成長物語としては前作で一応の区切りはついているので、今回からは頼れる薔薇さまとのしての姿が印象的でしたね。
そして同じく今年から薔薇さまとなった由乃さんは・・・これからの成長に期待でしょうか(笑)。
タイトルどおり、ホラー的な要素を色々含んだ内容になってましたが、その中でも特にベタな部分を乃梨子がやってるのには驚きました(笑)。
2009/7/10(金) 午後 10:08