心理学的快楽主義者による膨大な情報と雌伏の日々に対する考察

だいぶ書き溜めができましたので,ちょくちょくアップしていきます。

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2010年3月20日

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「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」

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<あらすじ>
プラティニ国際音楽コンクールでみごと優勝に輝いた千秋(玉木宏)は、かつてシュトレーゼマン(竹中直人)も指揮を務めた“ルー・マルレ・オーケストラ”の常任指揮者となる。しかし、マルレ・オケを偵察した千秋は、まるで覇気のないオケの現状に愕然とする。近年資金不足のためにリハもままならず多くの団員が辞め、集客率も低下していた。一方、のだめ(上野樹里)は、コンセルヴァトワール(音楽学校)の進級試験を控え、練習に励む毎日だった。ある日、指揮者となった千秋から、定期公演でのチェレスタの演奏を頼まれ有頂天に。ところが、千秋を訪ねてやってきた天才ピアニストの孫ルイ(山田優)がその役を引き受けてしまう。落胆しながらも千秋を気遣い健気に振る舞うのだめ。そしてマルレ・オケは、準備不足のまま、ついに公演の日を迎えてしまうが・・・。

二ノ宮知子の同名人気漫画を上野樹里、玉木宏主演でテレビドラマ化し、大ヒットとともにクラシック・ブームも巻き起こした「のだめカンタービレ」の映画版です。

自分はテレビドラマも原作のマンガも見ているんですが、このシリーズはもうその世界観に埋没できるかどうかですね。
原作の大ファンの人にとって、あのドラマ化がどう映ったかがそのまま映画シリーズにも言えることです。
自分としては、上野樹里&玉木宏をはじめ、原作のイメージをそこなうキャストという気はしませんね。
シュトレーゼマン=竹中直人は賛否両論かもしれませんが・・・。

舞台もウィーン、パリに移って、楽友協会などの本格的なホールを利用したオーケストラの演奏も楽しめますし、映画になってスケールもアップしています。

ストーリーも割と原作に忠実なので、そこらへんをどう評価するかですね。
自分は十分に楽しめたと思っています。

気になるのは、外国人キャストが日本語吹き替えになっているのだけど、それが人によって微妙な気もするんですよね。
エリーゼ=吉瀬美智子(「ライアーゲーム」とのギャップが・・・)とかテオ=なだぎ武とか、日本人に無理矢理演じさせているのがなんとかなっているだけに、メインの人は日本人キャストにしてしまうのはありだったかなーと。

後編までちょっと時間が空きます(その前にあっさりと前編をテレビでやってしまいそうな気もしますが)が、音楽の時間を楽しみに待ちましょう。

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「カールじいさんの空飛ぶ家」

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<あらすじ>
カールじいさんは、周囲がすっかり再開発されることもお構いなしに、昔から住んでいる家を手入れして住んでいた。そこは、いまは亡き最愛の妻エリーとの素敵な思い出に満たされたかけがえのない場所だった。しかし、カールは工事の責任者にケガを負わせてしまったことが原因で、家を立ち退かなければならなくなる。立ち退きの日の朝、カールは無数の風船を使って家ごと大空へと舞いあがるのだった。それは、エリーと約束した伝説の場所“パラダイス・フォール”への大冒険の始まりだった。ところがその時、少年ラッセルが空飛ぶ家の玄関に。驚いたカールは渋々ながらもラッセルを招き入れ、一緒に旅をするハメになるのだが・・・。

ディズニー・ピクサーの最新フルCGアニメが本作です。
監督は、「モンスターズ・インク」のピート・ドクター。
アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞しています。

「アバター」に隠れて目立ちませんが、実は本作も3D作品です。
まあ、自分は2Dで観たんですけどね。

しかし、そんな技術面の話を置いておいても、観ている者を十分に引き込む魅力が本作にはあります。

冒頭はカールじいさんとエリーの馴れ初めから、2人だけの幸せな生活が映し出されます。
しかし、エリーに先立たれてしまったカールじいさんは、亡き妻との思い出がつまった家にこもりきりで、すっかり頑固じいさんになってしまいます。

そこにやってきた何かとウザイ少年ラッセルとのからみは、「グラントリノ」なんかを彷彿とさせます(カールじいさんも「グラントリノ」のクリント・イーストウッドも大工仕事が得意)が、物語はそういった心の交流的な面をさほど強調しません。

ひょんなことから立ち退かなければならなくなってしまったカールじいさんは、家に無数の風船をくくりつけて、大空へと飛び立ちます。
そして、エリーとの約束を果たすために、伝説の場所、パラダイス・フォールを目指します。

その過程で、カールじいさんは住み慣れた土地を失い、そして、目的地の直前で快適な空の旅を失い、再び浮上するために大切な家具を犠牲にします。
静かにひっそりと暮らすことが微々たる願いの老人にとって、わずかに残った自分の財産を失うというのはどれだけ辛いことか。
本作はそんなシーンを残酷なまでにあっさりと用意しています。

しかし、そこには必ず新たに出会ったラッセルやケヴィンの存在がありました。
何歳になろうとも新しく得るものはあるのだという主張のようにも見えました。
そして、それこそがかけがえのない冒険なのだと。

こんな壮大な物語を100分そこそこで描いてしまうというのが何ともスゴイですね。
恐るべきストーリーテリング能力と言わざるを得ませんね。
あらためて、ピクサーは鉄板だなあと実感できる作品です。

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