「フェイク・クライム」
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<あらすじ>
ごく平凡な男ヘンリー(キアヌ・リーヴス)は、高校時代の悪友に騙され、知らぬ間に銀行強盗の片棒をかつがされた上、自分だけが捕まってしまう。1年後、仮出所したヘンリーは、捕まった銀行の前で佇んでいて、車にはねられてしまう。幸い大事には至らず、そのことがきっかけで車を運転していた舞台女優のジュリー(ヴェラ・ファーミガ)と知り合う。彼女は銀行の隣の劇場でチェーホフの“桜の園”の稽古中だった。偶然にも、銀行と劇場が古いトンネルで繋がっていることを知ったヘンリーは、先払いした刑期を取り返すべく、本当に銀行から金を奪うことを決意する。さっそく、刑務所で知り合った詐欺師のマックス(ジェームズ・カーン)を仲間に引き入れ、強盗計画を実行にうつすのだが・・・。
濡れ衣で服役した平凡な男が、そのぶんを取り戻すべく銀行強盗を計画する様をライトなタッチで描いたクライム・サスペンス。
キアヌ・リーヴスと言えば、「マトリックス」のイメージがだいぶ先行してしまいがちですが、本作は平凡でお人好しな青年という感じです。もしかしたら素のキアヌ・リーヴスに近いのかも。
悪友に騙されて、無実のまま服役をしたり、その間に妻が寝取られてしまっていたりと散々な人生ながらも、傷ついているというよりは諦観の念を醸し出しています。
そんな彼が考えたのが、銀行強盗!
自分がやってもいない銀行強盗の罪で服役したのだから、そのぶん、本当に銀行強盗をしてしまうという発想ですね。
銀行ととなりにある劇場がかつて古いトンネルでつながっていたことを知った彼は、舞台女優ジュリーに頼み込んで劇団の俳優となって、劇場に潜入することに成功します。
そして、劇の稽古のかたわら、トンネルを掘るという計画がスタートしますが、このあたりはウディ・アレン監督の「おいしい生活」っぽい雰囲気です。
そして、いつしかジュリーのことを本気で愛しはじめてしまったヘンリーですが、銀行強盗も成功させなければならないし・・・という展開に。
トーンはそれほど明るくないんですが、タッチが軽いのが功を奏している感じがします。
まあ、状況的には全く笑えないはずなんですけどね。
無難に楽しめるんですが、欲を言えば、もう少し舞台と銀行強盗のがんじがらめになって欲しかったですね。
せっかくチェーホフをピックアップして、舞台のシーンもそこそこあるだけに、もったいないかなー、と思いました。
ヘンリーのムショ仲間を演じるジェームズ・カーンも味があってよかったです。 |

