超個人的中年映画劇場

最近の映画はよく知らないが昔の映画は知っているおじさん映画ファンが綴る、映画にまつわるノスタルジックな思い出語りです。

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監督:ジョン・カーペンター
出演:カート・ラッセル、キース・デヴィッド、A・ウィルフォード・ブリムリー、ドナルド・モファット、リチャード・ダイサート、チャールズ・ハラハン他
音楽:エンニオ・モリコーネ
 
南極のアメリカ基地に一匹の犬が走り込んで来た。それを追ってヘリコプターに乗って来た男が、錯乱したかのように犬に目掛けてライフルを乱射し始めた。それがすべての始まりだった。
その日から、その場所は阿鼻叫喚の地獄となるのであった・・・。
 
 
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SFスプラッターの金字塔です。
 
 
まさに“阿鼻叫喚”“地獄”という表現がぴったりの世界です。
逃げ場のない怖さ、突然隣の普通の人が変形して襲って来る怖さ、そしてもしかして自分も・・・これは「エイリアン」よりも怖いシチュエーションですね。
 
 
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極寒の南極という逃げ場のない場所で、こともあろうにこんなものに出会うとは。
極限に寒そうですが、ほんとにカナダやアラスカの氷原でロケをしたそうです。
だから寒そうではなく、ラッセルさんたちは、ほんとに<寒>かったのでしょう。
 
 
不気味さたっぷりのモリコーネの音楽がバックに流れる中、真っ白な氷原に犬が走って来るオープニング・・・まさにゾクゾクずるような傑作オープニングです。
 
1951年のハワード・ホークス製作のアメリカ映画「遊星よりの物体X」(1951年/米)のリメイクですが、ちゃんと<影が行く>という原作があって、このカーペンター版の方がどちらかというと原作に忠実だそうです。
 
私はホークス製作版も昔テレビで観ましたが、これはこれで大変怖かったです。
エイリアンが出てきそうでなかなか出て来ない、そうかと思うと出そうでないところで出る、みたいな怖さがありました。
ちなみにエイリアンは人型で、演じているのはピーター・グレイブスの実のお兄さんであるジェームス・アーネスでありまして、今見るとそこそこイケメンでありましたし、ピッコロ大魔王の元ネタみたいなお姿です。
このアーネスさん、53年製作の隠れた傑作SF映画「放射能X」にも出演されていました。とかく「X」に縁のある方ですね。
またまたちなみに、この「放射能X」の原題も「Them!」(奴ら!)というもので、「遊星からの物体X」の原題「The Thing」(それ)と同じような感じの一風変わったものでした。
 
そんなことより、私はこのカーペンター版を観た時点では、まだまだスプラッターに慣れていなかった時代でした。そのため、画面狭しと次から次へ出てくるクリーチャーたちの、そのあまりのグロさに度肝を抜かれました。
随所にドロドロ感たっぷりのロブ・ボッティンの傑作クリーチャーが登場し、人を人と思えないくらいグチョグチョにしてしまう感性は、しばらくの間私の人生観を変えてしまうくらいのインパクトがありました。
街ですれ違う人が突然変形して襲い掛かってくるのではないか、ひょっとして家族まで目の前で血を噴出して・・・とか、いらぬ心配をしてしまう始末で。
 
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悲劇のアメリカ基地の人たち。
このうちの何人かが、見る影もなくカタチを変えていきます。
前列左端の俳優さん(チャールズ・ハラハンさん)は、この一作で
全世界のスプラッターファンのヒーローになったのでは。
 
 
 
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さっきまで何事もなく平和だった基地内に不穏な気配が・・・。
<それ>が動き出したのです。
 
 
 
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ナゾの氷・・・この中にはいったい何が?
 
 
 
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この生々しい質感。ドロドログチャグチャ感。
まったくすばらしい!
 
 
 
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序盤に襲われる方です。この辺りはまだまだ生易しい描写です。
このあとボッティンさんはどんどんエスカレートしていきます。
 
 
 
何度も言うようですが、CGではないアナログのクリーチャーっていうのは、いつ見てもいいもんですね。質感が違うというか現実感があるというか、ほんとすばらしいです(これが現実だったら非常に困るのですが)。
 
私は、最近の映画のどんなに凝ったCGよりも、この映画の手作りクリーチャーをどうやって作って、どうやって動かしているのかの方が、すごく気になります。
 
全編お気に入りのシーンが連続のこの映画、当然のことながらショップでDVDを見かけた瞬間に、即行でDVDを持ってお店のレジに並んでいました。
それから何度も何度も繰り返し観直しましたが・・・やっぱり何度観ても飽きないですね、この映画。
 
 
 全編通じてお気に入りなのですが、特に心臓が止まりそうになるくらいびっくりしたシーンが二箇所あります。
それが下のシーンです。
 
 
 
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突然苦しみ出し、医師に心臓マッサージを受けるこの方が突然・・・!
<なんじゃ、こりゃあッッ!!! なんじゃああ、コリャア〜!!!>
(最初にこのシーンを観た時の、私の心の叫び)
 
 
 
 
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<それ>への感染を血液で調べるラッセルさん。そうすると・・・。
まったく心臓に悪いシーンです。
世界で何人か本当に心臓麻痺で亡くなったのではないかと思うくらいの
びっくり度でした。
 
 
ちなみに、この映画の前日談である「遊星からの物体X / 2011」(ビギニングなのかも?)は、アメリカではあまり話題にならなかったみたいで、日本でも劇場公開されるのかどうか、今ひとつハッキリ知りません。
ネットで少し見せ場を観てみました。当然のことながら見せ場のほとんどがCGなのですが、物体X関連というだけで<これはCGでも許せる・・・>と感じました。
 
最近朝から晩まで仕事漬けでネット検索もあまり出来ず、街にも出ていない私ですので、劇場公開されるのか、もうDVDが発売されているのか、レンタルショップでレンタル開始されているのか今だかって判りませんが、もし発売されていたらもちろん即買いです。

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