リスクとリターンは表裏一体
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オフェンスのプレーにはランかパスのどちらかしかないという説明をしましたが
この2つにはどんな違いがあり、試合にどんな影響を与えるのか、見てみましょう。
まずはおさらいです。
ランは主にランニングバックがプレーの担い手で、
ランニングバックはボールをもらって走る(ラン)のが仕事です。 主にクォーターバックからハンドオフ(手渡し)かピッチ(横または後方へのトス)でボールをもらい、
走って前進を試み、相手のタックルで倒されたり、サイドラインを割ったり、
それ以上進めない状態になるとプレーが終わります。 一方パスは、基本的にフォワードパス、つまり前方へのパスを意味し、
主にレシーバーがプレーの担い手です。 レシーバーは走ってからボールをもらう(レシーブ)のが仕事で、 主にクォーターバックのパスを捕り、その後もさらに前進を試み、 やはり倒される、サイドラインを割る、前に進めなくなるとプレーが終了します。 この2つ、オフェンスにどんな得や損があるのでしょうか?
ランはクォーターバックがボールを主に手渡しするため、確実に受け渡しができますが、 ディフェンスは誰がボールを持ったのか分かった時点でタックルして止めようと集まってきます。 ランニングバックはクォーターバックの後ろに位置していましたね。
その地点でボールを受け取ると、前へ進むのに障害になる選手は何人いるでしょうか?
一番後ろのテールバック(ランニングバックの一種)
がその地点でボールをもらったら、自分が進むべき方向には21人の選手がいます。
もちろん10人は味方ですが、彼らを追い抜いて、
さらに自分を捕まえようと集まってくる
ディフェンスの選手11人をかわさなければ
タッチダウンにはできませんね。
つまりなかなか前に進みづらいプレーなのです。
3.333・・・ヤード以上進めばいいプレーだと言えるという意味が何となくわかってもらえるといいのですが。。。
受け渡しリスクは低いが見返りもあまり高くない、ローリスク、ローリターンなプレーだと言えます。
一方、パスは複数のレシーバーが先に前に走り込んでボールを捕るため、
クォーターバックがボールを投げるまで、ディフェンスは誰が捕るのか分かりません。
また、レシーバー(上の図で言うフランカー、スプリットエンド、タイトエンド)が先に 上の図のコーナーバックやストロングセーフティー、フリーセーフティーのいるあたりまで走って
ボールを捕れば、それだけでかなり前進したことになる上、そこからさらに前に進むにも、
ランニングバックのように21人も追い抜いたりかわしたりする必要はなく、
ほんの数人かわせばタッチダウンできます。
パスの方が一気に進めてよさそうに思えますよね。
でもそれらはすべて、あくまでパスが通ればの話です。
パスが通れば1プレーだけで10ヤード以上進むことも可能です。
しかしレシーバーは当然、ディフェンスの選手にカバー(マークすること)されます。 つまりクォーターバックのパスはディフェンスに横取りされるリスクがあるのです。 しかもパスは特定の条件下で1プレーにつき1回しかできない(※詳細はいずれ説明します)上、
レシーバーがボールを捕り損ねたり、ディフェンスの選手がボールを叩き落としたりして、 誰にも捕られずにボールが地面につくとそこでパスインコンプリート(パス失敗)となり、
プレーが終了して1ヤードも前進できないことになります。 さらにクォーターバックがパスを投げる前にディフェンスの選手にタックルされてしまえば、
前進どころか後退させられてしまうリスクもはらんでいるのです(※この辺はいずれ詳しく説明します)。
ですからパスというのは成功すれば一気に大きく前進できたりする反面、 失敗すれば1ヤードも前進できないという、All or Nothingなプレー、
つまりハイリスク、ハイリターンなプレーなのです。 リスクが低く、一度に前進できる距離も少なめのラン。
リスクは高いが上手く行けば一気に前進できるパス。 オフェンスはこの2つをうまく組み合わせて攻撃を組み立てて、 3回のプレーで10ヤード越えを目指していきます。
そしてそこにディフェンスとの腹の探りあいやかけひきが生まれてくるのです。 |


ちょっとわかってきたかも!
2010/8/14(土) 午後 4:13 [ kumi ]