エンセファリトゾーン症(EZ症)
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今回はエンセファリトゾーン症についてです。一般的には EZ症 と略して言われてます。 これはうさぎやマウスなど多くの哺乳類に寄生する「エンセファリトゾーン・カニキュリ」と言う 微胞子目に属する原虫が引き起こすやっかいな症状の総称です。 昔はこの原虫は日本に居ないものとされていて多くの症例がパスツレラだと思われていました。 なぜなら斜頚・眼震・ローリング・四肢麻痺など、パスツレラが引き起こす症状と似ているからです。 ですが近年はEZ症もだいぶ知れ渡ってきたので病院でもEZを視野に入れる所が増えてきました。 今までは国内での検査が出来ず海外に委託していた為EZの検査をする病院も少なかったのですが 2005年からモノリスと言う民間の検査機関で請負が開始され多くの病院がこの機関を利用しています。 個人での検査依頼は受け付けてないのがちょっと残念ですが、 国内で検査出来る事で従来より短い日数(2〜3日)で結果を知る事が出来るようになりました。 まずは症状です。↑にも書いたように斜頚・眼震・ローリング・四肢麻痺など 小脳の中枢神経に異常を起こす場合がとても多いのです。 その他にも白内障、てんかんの様な発作や震え、駆け回る、食欲不振等々、本当に様々な症状があります。 感染経路は主に尿に排出された胞子(スポア)が口に入り、 腸壁から体内に侵入しマクロファージという細胞の中で分裂を始めます。 お腹の中で増殖したEZは胞子の形やマクロファージの中に取り込まれたまま 血液に乗って全身に行ってしまいます。 そして小脳・腎臓・肝臓などEZが好む臓器にたどり着くと、そこに病変を作ります。 腎臓で増殖したEZは胞子の形で尿と一緒に排出され、それにより他へ感染していきます。 一般的に治療薬としてフェンベンダゾールと言う薬が使われます。 これはウサギ蟯虫の駆虫にも使われている薬です。この薬と抗生物質を併用する場合が多いですが 症状によってはステロイドも使って治療します。 ただなずママがやっかいと言うのは、これらの薬でも完治例が30〜40%だからです。 症状の軽減も含めれば70%近くになりますが、決定的な治療薬が無いのが現状です。 現在は鍼灸などの処置も併用して治療にあたる病院もありますが まだまだその数は少なく、全国どこででも出来る状況ではありません。 さて、このEZ症ですが聞いた事はあっても経験した人はまだ少ないのでは?と思います。 なずママも過去に1人だけEZの子が我が家にいましたが、周囲ではあまり見かけませんでした。 ですがこのEZは実は60〜70%と多くのうさぎが体内に持っているんですね〜^v^; つまり持っているだけで一生発症しない子が多いと言う事です。 しかし何らかのきっかけで体内で活発に活動してしまいます。 わかりやすく言うと元々10個のEZが居たけどこれ位なら問題ナシ。 でも何らかのきっかけで1000個に増えちゃった。と言う感じでしょうか。 さらにやっかいなのはこのEZは感染してすぐだと検査で見つけられないのです。 だいたい感染後3〜6週間でようやくその姿を確認出来ます。 EZの検査は多くの病院で出来る様になってきました。 健康診断などの時に検査をお願いするのもいいと思います。 ただ予防と言う観念はまだまだ浸透していません。 検査で問題の無い程度のEZが見つかった場合は、多くの病院は問題ナシとします。 ですが飼い主としてはたとえ少量でも保虫していれば駆除したいのが現実です。 最近ではうさぎの専門病院やうさぎに詳しい病院などでは予防として駆除薬を出して欲しいと言う 飼い主の要望にも応えてくれます。しかし殆どは薬の副作用によるリスクもあるので 予防薬と言う観念での薬の処方はしていません。 フェンベンダゾールは骨髄の働きを抑制し白血球・血小板・赤血球などが減少する事があります。 やはり発症していないのにあえてリスクのある薬を与えるのは獣医、飼い主共に悩みどころです。 でもなずママは予防出来るものなら発症する前に体内から消してしまいたい。。。と思ってしまいます。 うちに居た子は7歳の時にEZ症になり重度の四肢麻痺で自力では殆ど動く事が出来ませんでした。 ご飯やお水も自力で口に出来ず亡くなる前には排泄も自力で出来ない状態でした。 痙攣して全身を震わせるたびに何度もまだ死なないで。。と抱きしめました。 あの姿を思い出すと、どうしてもEZが体内にいるのを黙視出来ない。。。 もちろん高齢になってから保虫がわかりあまりにもリスクが高い場合は別ですが まだ元気で薬の副作用にも充分対応出来る体力のある子は 予防と言う処置も考慮に入れてもいいのでは。。。と思います。 EZの治療は長期戦です。完治する確約もありませんが死が決定付けされている病気でもありません。 ですのでもし発症してもあきらめる事なく愛兎と一緒に頑張っていきましょう☆ |

























