見えないバリアについて(3)
|
これは最近体験した見えないバリア。
膨大なお金をかけて作られた、立派な児童館。
地域の子どもたちだけでなく、区外からでも、高校生までであれば利用できることになっています。
子どもなら、誰にでも開かれている施設です。
ひとりでぶらっと来ても、職員さんが声をかけてくれ、
仲間同士で遊んでいる子らの中に入れるように配慮されています。
しかしそれは、いわゆる健常な子の場合。
障害のある息子は、高校3年生ですが、乳幼児同様、母親がついていないと施設の利用はできません。
そして、母親付きであっても、健常な子どもたちの中には、いつまでたっても入れてもらえませんでした。
みんなの近くに行きたい、と、言葉を話せない息子が手振りで遠慮がちに私に伝えました。
しかし私がそれを伝えた職員ににべもなく断られ、
息子は以後、そういう気持ちを表現することをやめてしまいました。
息子にとっては、幼い頃から繰り返し繰り返しぶつかってきた見えないバリアですから、
またここでもだめなんだ、とあきらめてしまいました。
私は児童館長さんにそのことを伝えました。
するとその人は言いました。
「では息子さんを他の子どもたちに紹介する場を作りましょうか。
健常な子どもたちにとっても、障害のある子と触れ合う場があるのはよいことだと思うから。
そういう場でなら一緒に活動してもらっていいですよ。」
私達はこの児童館を訪れることをやめました。
あの児童館長さんは、ご自分が見えないバリアを張っていることに
いまだに気づいておられないことでしょう。
|


