Qdoba Mexican Grill Rockvilleで
休日は、糟糠の妻を休ませるためということもあるが、ただ外食することを楽しみにしていた。 外食と言っても、我々の居住地は日本と物価が似ているとは言え、とても安価なファーストフードがたくさんあった。 その中でも一番愛したファーストフードが 『Qdoba Mexican Grill』 日本にこのようなMexican Grillが少ないのが残念である。 もし日本に進出したならば、大当たり間違いなしのこのメキシカンファーストフード 全米一のブリトーという呼び声もあるほど、ファースフードとは思えないレベルの高いブリトーであった。 良く似たレベルの高いブリトーのお店は”Chipotle" どちらかというと”Chipotle"の方が有名かもしれないが、僕は”Qdoba派”だった。 この1年半、あのQdobaのブリトーが食べたいと家族で何度か話したことがある。 今回の滞在で、僕は秘かにこの”Qdoba"再訪を楽しみにしていたのである。 糟糠の妻には内緒であったが・・ この”Qdoba”にかけられている"絵” 僕は訪れる度にココロ癒された。 僕のココロの中では、”ミレーの落ち穂拾い”に匹敵するほどの位置にある”宗教画”なのである。 ジャン・フランソワ・ミレー【Jean Francois Millet】(1814−1875) 清らかで控えめな薄暮の中・・腰を屈め落ち穂を拾う農婦の慎ましい姿 ミレーは農民の中にあり、その忘れ去られてしまうような日を描いている。 ある種の貧しさを感じさせる農村の過酷な労働の中に荘厳な人間のありようのようなものを描いたミレー。ゴッホさんが感化されたの”落ち穂拾い”は、この”Qdoba"の中ではこんな”絵”になったのかな・・ そんな夢想の中で、少し若かった僕は芳醇の"ブリトー”を何度もほうばったものだ。 地球上のどの国でも、どの文明でも太陽には特別な意味が見出されている。 太陽は人間に恵みを与え、あらゆるエネルギー、あらゆる生命の源となっているからである。 地球上のありとあらゆるところで太陽はたたえられ、神の姿として崇拝の対象にさえなっているのである。 太陽の下で・・ 一心不乱に働く。 汗を垂らしながら働いて、太陽の恵みを得る。 実際のところ、この”Qdoba"の絵のように、”労働”の貴さや美しさを描いた絵を否定することはできないのである。 生きとし生けるものの循環が描かれている。 豊饒の穀物も、人間もこの中では太陽に祝福された存在である。 太陽の微笑みのような光のなかで、人間と穀物、料理が一体化して、その恵みを祝っている。 アステカ人は太陽信仰をもっとも完成した形にした民族である。 メキシコでは古くから太陽信仰があった。 今ある世界よりも前に4つの世界、4つの太陽の存在があった。 アステカの神話では、今我々が目にしている太陽は5番目の太陽 第4の太陽が洪水で失われた後 光の神であるケツァルコアトル(羽のある蛇)と、 闇の神で煙を吐く鏡テスカトリポカという相反する性格の2人の神が力を合わせてまず大地を造った。 大地ができたあと、ケツァルコアトルは犬の神ショロトルと地底世界へ行き、第4の世界で洪水で死んだ人々の骨を取り返して、トウモロコシのように砕いて粉々し、それに神々の血を混ぜて現在の人間の姿を作ったという。 人間の創造のあとに、神々は暗闇の中でテオティワカンに集まり、 第5の太陽(ナウイ・オリン)を創り出すことにした。この時はまだ世界は真っ暗な暗黒の世界であった。 そのためには神々のうち一人が巨大な火葬用の焚き火に身を投じなければならないと決まり、 まず放漫なテスシクテカトルが志願し、そのあと病弱で地位も低いナナワツィンが志願した。 2人の神は4日間断食苦行をおこない、いよいよ焚き火に飛び込む段になって、テクシステカトルは炎を前に4度火に向かって走りそのたびに引き返した。 ナナワツィンはためらうこともなく勇敢に火の中に飛び込みました。 それをみてテクシステカトルも後に続く。 病弱であったが勇敢なナナワツィンは太陽となって昇ることができた。 テクシステカトルも最終的には飛び込めたので同じ輝きを帯びてでてきましたが、 神の一人がテクシステカトルの顔にウサギを投げて光輝を弱めたため、光の弱い天体である月になった。 その後、その太陽や月をコントロールするために残りの神々も次々自らを生贄として捧げた。 彼らの亡骸から神聖な包み「トラキミロリ」がつくられる。 古代メソアメリカの人々は、こういった神話から人間は血と肉を永遠に神々に請け負っているという考え方を持っていたと考えられる。 アステカの人々は、太陽が昇る夜明けは、死に満たされた「地底世界」の辛苦の深淵を通り抜けた「太陽」の再生であると考えた理由はこんな逸話にある。 太陽は西に沈んだ後、真夜中に地底世界の底まで行き、そこから再び上昇して東から昇ると信じられているのだ。 「マヤ・アステカ神話宗教辞典」 東洋書林刊 神聖な太陽の下で、人は汗水を垂らして大地の豊饒な穀物を得る。 太陽の燦々とした陽は、皮膚をジリジリと焼くだろう。 そうして得た穀物は、人間によってそれはそれは美味しい食べ物に姿を変える。 中央の女性?の顔 袋を担いだ男性 ブリトーの皮が焼かれている。 穀物を練る女性・・ 僕はこの”絵”が大好きだった。 この絵を見るたびに、人が働くことは、太陽の循環の中の一こまなのだと思った。 太陽に証されたことなのである。 ミレーの落ち穂拾いと同じである。 僕は、1年半ぶりの”豊饒のブリトー”を一心不乱に食べた。 緑色のタバスコの酸っぱさが、とても心地よい。 『この緑のタバスコは咳が出るなぁ・・』 僕は小熊兄弟に何度、この"ギャグ”?を言ったことだろう。 小熊兄弟は、Tacoをほうばりながら、毎回ケラケラと笑った。 緑のタバスコが大好きだった。その酸っぱさエッセンスのために、楽しいおしゃべりの間に、喉がショワーッとして咳が出るのである。 そんな事を思い出しながら、豊饒のブリトーに加えた”ワカモレ”の味わいに浸りながら、一人黙々とブリトーを食べた・・ なぜ僕は、ここに住む人ではなくて、滞在者としてこの”豊饒のブリトー”を食べているのだろうか?とても哀しい気持ちになりながら、食べ続けるうちに・・ あっと言う間に、僕の手の中から”ブリトー”が無くなってしまった。 僕の手の中には、あの懐かしの”ブリトー”はないのである。 僕は、唖然として・・ まるでおもちゃを手の中から取り上げられた子供のような気持ちになってしまって・・ しばし、茫然としたのである。 そう。 僕の手の中にはあの5年間の太陽、大地、人間の労働の恵みは最早枯渇しているのである。 もはや過去のことなのである・・ 僕の手の中には、もうブリトーはない。 手の中は空っぽだ・・ 僕は、もう一度太陽の下で皮膚をジリジリと焼かれながら またこの”豊饒のブリトー”にありつくために歩みださなけらばならないのである。 | ||||
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Qdoba Mexican Grill (California) 【メキシカングリル頂上対決】
LA 雨です。 雨の日曜夜。 秋の長雨〜〜〜 しょうがないかな。 車で向かった先は Qdoba Mexican Gril 内科医Randy Kumaさんのブログ記事で紹介されて以来、このお店が気になって夜も眠れません。 もんもんとしているとカラダにも悪いのでLAに戻った今夜...
2010/10/25(月) 午後 2:38 [ Max Dステーション ]
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こんにちは。久しぶりに訪れる思い出の地ですね。お気に入りのお店、大好きな人たちを訪れるのは本当に楽しいに違いありません。
ココロの旅は続いているのですね、これからも素敵な旅になりますように。
2010/10/11(月) 午前 10:57
日本人の味覚に、メキシコ料理ってとても合うと思います♪
ファストフードのブリトーも、色んな煮物が詰まっていますから、
ハンバーガー類より満足感ありますよね・・・
10年前、日本に移動直後に一番MISSしたのがメキシコ料理でした・・・
ぽち☆
2010/10/11(月) 午前 11:00 [ ロゼリー ]
ブリトー、自分も大好きです♪
Quobaのお店にお目にかかったことは残念ながら無いのですが記憶にとどめて東方面に行く機会があれば頂きたいと思います。
仰せのChipotleは西海岸にもお店が多く、過去数年の小生のメキ料理食べ比べで現在「一番」の評価です。 Quobaの出現により競争激化は避けられないようです(笑)
早い時期に試せる事を楽しみにしておきます。
2010/10/11(月) 午前 11:52 [ MaxD ]
ブリトー〜そういえば、ずっと食べてませんでした。
以前、自家製のパンが売りだったカフェが閉店した以来です。
私もクマ先生と同じようにブリトーにまつわる想いが、甦ってきました。
愉しかった時間は鮮明に浮かびますが、、秋風のせいでしょうか?
懐かしくも淋しくもなります〜〜〜ぽち!
2010/10/11(月) 午後 5:54
世界は広い!まだまだ日本人がたどり着いていないレストランがあるのですね。そこで、供されるというブリトー、ワカモレ、タコス!グリーンのタバスコ!自然の恵みを頂いた気もちになれるのですね。子どもたちを、けらけら笑わす「咳が出る」タバスコ!食べたーい♪
2010/10/11(月) 午後 11:14 [ kky*1* ]
大きな手!
ボリュームたっぷりなブリトーもrandyさんの手のひらの上では小さく感じますよ。
メキシカンって美味しいのになかなか日本に定着しませんね。
もう少し浸透すればあっという間に広まると思うのですが・・・
2010/10/12(火) 午後 10:38
Qudoba(先の投稿では綴り間違えていました。深謝)の お店、家から20分ほど走ったところにあること判明しました。
LAに戻った時、ためしてみますね♪ 楽しみー☆
2010/10/14(木) 午後 0:26 [ MaxD ]
すばらしい手相でいらっしゃいますね。
皆様から愛され金銭的にも恵まれてますね。
ご家族以外の方からの引き立てで成功なさる傾向のご様子。
お身体にも大変恵まれてらっしゃいますが今少しお疲れ?でしょうか?
くっきりしたとてもよい線をお持ちだと思います。
また覗きに参ります。
2010/10/19(火) 午後 6:37 [ bit*ac*ke ]
クマさん、 こんやこちらをいただく事ができました。
評判に違わない 美味さに感動♪
おなかいっぱいです。
2010/10/25(月) 午後 2:41 [ MaxD ]
日本人が多く住むロックビルですね?私は以前、コロンビアに在住していて、ロックビルの日本食材店(名前忘れましたが)へ行った時に、ロックビル通り沿いにあったのを覚えています。多分、TO GO で利用した記憶があります。平日は勤務先のグレンバーニーで、休日は住まいのコロンビアのお店によく行ったものです。私はQDOBAに並んでPANERA BREAD もお気に入りでした。あのスープをまた飲みたいです。帰国後、ブリトーを求め、いろいろメキシカンに行きましたが、どうも感じが違っていて、QDOBAのブリトー自体、本来のメキシカンとしてどうなのか?と疑ってしまうほどでした。いずれにしてももう一度食べたいです。ハワイにもありませんよね。もう一度アメリカ本土に行くしかないのかなあ。
2010/10/31(日) 午前 11:53 [ ken**13aco*naka ]
わたくしごとではありますが、Kuma先生の記事で読み続けたアメリカに、同居人の転勤により来年から住むことになりました。(ワシントンではなくノースカロライナなのですが)
わたしたちはたった半年の滞在ではありますが、先生の記事で勝手になじみのある土地となっており、なんとも心強い気がしています。
2010/11/23(火) 午後 10:31