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トルコ大統領、アルメニアを初訪問 サッカー観戦で“雪解け”演出?
トルコのギュル大統領は6日、第一次大戦中に起きたとされる“アルメニア人虐殺”などで対立を続ける隣国、アルメニアの首都エレバンを訪問し、サルキシャン大統領と会談する。
国交のないアルメニアへのトルコ大統領の訪問は初めて。
訪問は、今年4月に就任したばかりのサルキシャン大統領が、2010年のサッカー・ワールドカップに向けた予選の両国チームの試合観戦にギュル大統領を招待し、実現した。
トルコは、緊迫したグルジア情勢を受けて「カフカス地域安全保障フォーラム」設置を提案しており、首脳会談では同フォーラムのほか、「2国間問題」も話し合われるという。トルコのババジャン外相は「大きな期待は禁物」としながらも、「外交関係樹立を話し合う用意がある」と述べており、訪問が双方の民族感情のしこりを克服する第一歩となるか注目される。
1991年の旧ソ連崩壊とアルメニア独立の過程で、アルメニアは東隣のアゼルバイジャン領ナゴルノ・カラバフ自治州の帰属をめぐる紛争に介入。これに反発したトルコはアルメニアとの国境閉鎖や外交関係の断絶を続けている。
さらに「虐殺問題」は、アルメニア側がオスマン帝国時代の1915〜17年に「150万人」が殺されたと主張。トルコ側は、ロシアの侵略を助けて反乱を起こしたアルメニア人を鎮圧する戦闘で「30万〜50万人」が死亡したが、トルコ側にもほぼ同数の犠牲者が出たとし、歴史検証のための共同専門家委員会の設置を提案している。
トルコ国内では、大統領のアルメニア訪問を批判する声も出ているが、与党のイスラム系政党、公正発展党(AKP)のエルドアン首相は、シリアとイスラエルの和平仲介に乗り出し、欧州連合(EU)加盟交渉の障害となっているキプロス問題でも解決への交渉に入っており、アルメニアとの確執を和らげることができれば内外に向けて大きな得点となる。
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