五街道を歩く(東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道)

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神保雪の最後〜奥州街道(4−044)

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TS392776小川と山々
TS392777旧街道のシュロ
TS392778歩道のシュロ

奥州街道を歩いていると、東北地方の人々が刻んだ歴史の悲しみを感じる。

カトリックはシュロの枝でイエスの復活を祝う。
その日を「枝の主日」という。

シュロの枝という意味だ。

修理亡きあと、妻の神保雪は会津藩内で恭順を説いたという。
井戸端会議で説いたのではない。

梶原平馬ら藩家老に対して「会津藩は恭順すべき」ことを訴えている。
梶原は藩主へ取り次ぐどころか、おそらく握り潰したことだろう。

『第六十一話:壮絶、神保雪の死

神保雪は井上丘隅(おかずみ)(六百石)の三女で、藩老神保内蔵助(一千二百石)の長男修理(七百石)の妻。

夫修理は幕末の不安な世情のなかで、西郷頼母らと共に非戦論・恭順派として藩論の統一につとめていた。

ところが会津の藩内では、鳥羽・伏見の戦いに敗れたのは修理が西国の士に知己が多く彼が西軍に通じているためだと称して、修理の恭順の態度を厳しく非難。
切腹を命じられた修理は、慶応四年(一八六八)二月二十二日自刃した。

妻の雪も修理の遺志を受け、会津を戊辰の戦乱から救うべく恭順論を唱え、とくに白河口の戦いたけなわの頃、梶原平馬、原田種竜らに建言したが容れられなかった。

このときより、雪には心中深く期するものがあったという。

八月二十三日の早朝、父井上丘隅は幼少寄合組中隊頭として滝沢口にあった。

十六橋を破った西軍の進撃は急で、敗退した丘隅の兵は甲賀町口郭門まで引き揚げ、この郭門を死守すべく踏みとどまって防戦につとめていたが、東の六日町口郭門を突破した西軍は五之丁を西下し、丘隅ら甲賀町口で防戦する兵らの、退路を遮断す
るかたちとなった。

丘隅の屋敷は甲賀町口郭門から僅か百間ばかりの五之丁角にあった。
退路を断たれて自分の屋敷に踏み込んでみると、そこには妻のトメ、長女のチカ、三女の雪が一室に集まり自刃の用意をしているところであった。

丘隅はその中に雪の姿があるのをみると「お前は嫁いだ身であるから、一之丁の神保家の人々と生死を共にすべきである」といって叱りつけた。

雪は父の意を悟り、直ちに席をたって門を出ようとしたが、銃弾の飛来激しく、とても移動することはできなかった。

そこで隣家の垣を越えて漸く遁れたものの、一之丁の自邸に行く道は、既に敵の手で断たれており、止む無く西に走り城外戦に参加した。

八月二十五日、若松の西郊涙橋付近の戦闘において、雪は武運つたなくして大垣藩兵に捕らえられ、その夜、斬首されることになった。

ところがたまたま大垣藩の陣営にやってきた、土佐藩の隊長吉松速之助(後の陸軍歩兵少佐吉松秀枝)がこれをみて、落城は目前である。

徒(いたずら)に婦女子を殺害することは無益であり寛容をもって臨むべきことの必要を説いたが、聞き入れられなかった。

そこで速之助は雪の求めにより、大垣兵の反対を押し切って短刀を貸し与えた。
雪はこの短刀をもって見事に自刃し果てたが、鮮血淋漓、悲惨悽愴を極め、大垣兵らは戦慄して正視する者がなかったという。ときに雪、二十六歳であった。

ちなみに父井上丘隅は、雪が邸を出たあとすぐ母と姉を介錯してのち自刃して果てた。
また、義父の神保内蔵助も、同日すぐ近くの土屋一庵邸で田中土佐とともに切腹した。』(「戊辰戦争百話・会津」より)
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/6618/honmon2/61.html

梶原に建言し受け入れられなかったときのシーンは不明である。
何事かを梶原は雪に告げたのであろう。

「雪には心中深く期するものがあった」とあるが、藩家老の言動を通して「夫修理切腹の真相」を理解できたのではないだろうか。

雪の実家家族も自刃している。

『丘隅も負傷していたので、すぐさま自刃しようとしたが、雪子は既に神保家に嫁いでいたので、「例え修理殿が生存してなくともお前はあくまで神保家の嫁として神保家と行動を共にしなさい」と婚家に帰ることを勧め、家を出るのを見届けてから妻トメ・長女チカとともに自刃した。

ちなみに雪子はのちに娘子隊に参加し、自刃している。』
(「井上 丘隅」より)
http://baragaki.fc2web.com/aizukanjinbutsu/jinokazumi.htm

もし会津藩が幕末に神保修理の意見を受け入れていたならば、雪は鹿鳴館で華やかな衣装を纏いダンスを楽しんでいたことだろう。

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