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科学・技術

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原発をどう考えるか

各国、そして国内各地で、反原発・脱原発の声が高まっている。きょうの新聞のアンケート調査でも、原子力発電を利用することに反対が42%で、賛成37%を上回っており、今後「原子力発電を段階的に減らし、将来は止める」ことに賛成意見は74%にも達している。

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福島第一原発での惨状を見れば、多くの人から、かくなる答えが出されるのもうなづける。もし自分にも同じ問いを向けられたら、どう答えればよいのだろう。

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自信をもって答えるには、是非とも知りたいことがある。原発事故における今回のような大惨事は今後の科学技術の進歩をもって避けられるのか、それともいかなる人知をもってしても防止しえないのか…

これに関して、先日の新聞に、作家の池澤夏樹氏が「核エネルギーというのはどこか原理的なところで人間の手に負えないのだ」と書いている。科学技術の専門家の間でも、こうした、素粒子レベルの操作というのは人知をもってしては能わざることなのだという考えの人がいるようだ。

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そこのところが、この分野の知識に乏しい私などには、どう考えてよいのか分からない。自然エネルギーに移行すればよいというのは誰しも望むところだろうが、それまでのつなぎのエネルギーとして原発利用をどう考えればよいのか、これから推進・反対双方の学者や論者の考えを勉強したいと思っている。

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自然を前に…

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今度の大地震や大津波、ことに福島第一原発の大事故が教えてくれた最も大きなことの一つは、人が常日頃いかに油断や高慢さに陥りやすいかということではないだろうか。

私たちはよく人の知り得ること、なし得ることには限りあることを口にする。「私は真理の大海を前にして、浜辺で貝殻を拾っている子供に過ぎない」とのニュートンの言葉なども思い浮かべて…

そうはいいながらも、日々きらびやかな文明の成果に囲まれて暮らしていると、ついそんな謙虚な自省・自戒を忘れがちになる。忘れるばかりか、この大成果をつくり上げた科学技術や人の知を誇り、やがてはそれでもって能わざるはなしとの驕りさえも…

しかし、科学技術は今後どんなにその成果を拡大させていっても、つねに自然や宇宙への部分知であることを免れないのではないか。大自然は科学の見い出したその知見の先に、その都度新たな未知を残しつづけるのではないか。

今度の大地震や原発の大事故を前にしても、私たちは科学技術の成果をオール否定することはできないだろうし、そうすべきでもないだろう。そしてそうであるなら、科学技術の成果が巨大になればなるほど、自然を前にしての私たちの謙虚さもまたそれに比例して深く大きなものにしてゆかなければと改めて思う。

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「想定外」とは…

今度の大地震・大津波に対して、専門家と称される方々がほとんど口を揃えて使っていた言葉がある。「想定外」という言葉だ。

同じ規模の大地震が現にこれまで何度か起きているというのに、なぜ、「想定外」ということになるのだろう。想定とは最も現実的な事態を仮定して対応策を考えることだと被災地のハザードマップの作成にも関わった専門家が語っていたが、なぜ、今回の地震・津波被害を現実的な事態と考えなかったのだろうというのが、私のような素人の率直な疑問だ。

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そこには、対応策を具体化していく上で、それに要する経費を無制限なものにすることができぬという事情もあったのではないだろうか。最も現実的と目される事態への対応策を講じるのが、ベストではなくとも、ベターであるという考えが…


それにしても、同時に、その最も少ない可能性に対しても、様ざまな対応策やその代替策を備えることは可能だったのではないのだろうか。発電所の冷却機能にしても、外部電力の代替施設や大型放水施設の備えといった…

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かくいう私も、実は何年か前に地元の電力会社から原子力発電に関するモニターを委嘱され、専門家による様ざまなデーターや見解を聞かされた後に、それに全面的に賛同する意見を述べたことがあった。人知に限りがあることを思い知らされたいま、ことに大局の判断においては、専門家の意見といえども鵜呑みにはせず、自らの想像力を研きすましてものを考え、そしてその上での意見を述べるようにしなければと思い直しているところだ。

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日本人の希望

探査機「はやぶさ」が持ち帰った微粒子が小惑星「イトカワ」のものであることが、きのう「宇宙航空研究開発機構」から発表された。二人の日本人がノーベル化学賞を受賞したのに続いての、私たちにとってはうれしいニュースだ。

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こうした世界的快挙を知らされると、このところ暗雲におおわれたような日本にも、にわかに夢や希望が与えられた気にもなってくる。戦後の打ちひしがれた日本人に、湯川秀樹のノーベル賞の初受賞が、自信と再起への思いを奮い立たせてくれたように…

90年代以降の経済の停滞は、すでに20年にも及んでいる。GDPも今年じゅうには中国に追い抜かれ、日本の経済大国もこれまでだとの観測がもっぱらだ。

ことに政治の混迷は、これに輪をかけて深刻だ。科学や技術とは逆に、政治の世界に人材が集まっていないことが、何よりの要因ではないかと思う。

それには、政治家を産み出す私たちの政治意識の向上が急務ではないかと思う。政治家をその政策や識見、人物を本位に選ぶという意識の改革なしには、この国のジリ貧の傾向は避けられないようにも思う。

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