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その時 あるあるが動いた

RGあるあるバスツアーレポート

 

                     ケイダッシュステージ 佐藤満春

 

事務所から妙なメールがきた。

「RGさんのバスツアーに参加してレポートを提出してほしい」とのこと。

大きな疑問符を抱えたまま「了解しました」とだけ返信をした。

 

元々僕はRGさんの大ファンで、以前あるあるバスツアーに参加させていただいたこともあるくらいだ。

担当しているラジオ番組にゲストでお越しいただいたこともあるし、あの人柄とバカバカしさは僕の憧れの芸人像そのものである。

所謂「あるある原理主義者」の僕はこのバスツアーに参加できることを手放しで喜んだ。

しかし、数秒後、僕は愕然としたのだ。数秒、確かに数秒後だった。

依頼の連絡メールをよく見ると、「レポートを書いてください」と書いてある。

確かに、そう書いてある。

 

遊びではない。今回はレポートを書かないといけないのだ。

行ってない人にその模様を伝えないといけないのだ。

 

あるあるバスツアーに対して一参加者ではなく、少し俯瞰からあのバスを見ないといけないのだ。

時には冷静に、時にはツッコミを入れながらも、そこにいないといけないのだ。

僕は途端に息苦しくなった。

 

「RGのあるあるバスツアーは夢の国。」

これが、以前僕が参加したバスツアーの感想である。

これ以上でもこれ以下でもない。レポートを書く以上、僕は覚悟をした。

 

「時にはツッコミの脳を使わないといけないかもな・・・」

 

ぼそっと実際言葉を口に出して言った僕は、怪訝な顔をする嫁を前に適当に咳払いをして寝室へ向かった。もう、やるしかないのだ。

 

 

 

誰が千葉の舞浜で「おい!なんかかわいいきぐるみがいるぞ!」と言えるだろうか?

目の前に立ちはだかったこの難関に、僕は立ち向かうことにした。

いやいや、とにかく楽しめばいいのでは?

しかし一回レポートを書かないといけないものを純粋に楽しめるだろうか?

純粋に楽しんで、その上で書けるところまでレポートを書こう。

俯瞰で見るのは終わってからでいいじゃないか。とにかく純粋に楽しもう!

僕は無理矢理そう結論付けた。

そんなことで朝を迎え、地元町田の森を抜け新幹線で名古屋を目指す。

 

「僕らのお父さんお母さんの若い時の格好をして観光地を回ってみるあるあるミステリー バスツアー」

 

これが今回のツアーの正式名。

長い!その一言を飲み込んで名古屋駅集合場所へ。

RGさんはまもなくポロシャツ姿で現れた。

なるほど、お父さん世代だからポロシャツなのか。さすがだなあ!と思っていたら急に着替えだし、こんな格好に。

 イメージ 1

(RGさんと僕の最初の出会いシーン)

 

先ほどのポロシャツはただの私服だったことが判明し、何も言わなかった数分前の自分を褒め称え、バスの中へ。

バスに乗るとそこはもう夢の国!

あるあるという名のパレードが早速はじまった。

とにかくRGさんの大ファンである僕はもう楽しくて仕方がなかった。

 イメージ 2

(バスに到着した、バスの中写真)

 

「今日の日付は1974年です」

そう宣言したRGさん。そうだ!ここは1974年なのだ!

すぐさま僕は持っているiphoneにメモを書いた

 

「今日は1974年」

 

このiphoneはたまたま何かしらの力で時空を超えて僕の手元にある。

そういうことにしよう!

 

そしてこの時点でRGさんの格好が70年代フォークシンガーだったことが判明。

軽快にツイストの「燃えろいい女」にのせて「名古屋あるある」を歌い上げたRGさん。

名古屋あるあるは「道広い」だ!

次はなぜかオードリーあるある。

以前、オードリーのオールナイトニッポンに来ていただいたときもオードリーあるあるをお願いした。

その時は

「深夜のテレ朝によく出がち」

 

だった。

さて、今回のオードリーあるあるは

 

「深夜よくみる」

 

だった。

しかも「深夜と言っても2時以降は見ない、ある意味深夜のゴールデンタイムによく見る」

と付け加えていた。

局の指定が無くなったのはオードリーの露出が多局に渡ったということなのだろうか?

 

RGさんをバラエティ番組で見るときはだいたいあるある言いたいと歌うRGさんに対し、

「早く言えよ」とツッコミが入る。RGさんも「団体芸だから」とおっしゃっていた。

しかし、このあるあるバスツアーでそれは全くない。

お客さんはRGさんのあるあると歌とトークを全て楽しみに参加しているからだ。

スターに向かって口が裂けても「早く言えよ」なんて言えない。

この国では、ツッコミは厳禁。再度僕は自分にも言い聞かせた。

レポートを書かないといけない意識から、ツッコミ目線を持とうという感情が出てきてしまう自分と戦った。

 

イベント開始早々、喉の調子が悪かったRGさん。

「歌いながら治します」と笑いながら言った彼は、数曲後本当に歌いながらガラガラの声を治していた。本当の神様なんじゃないかとすら思った瞬間である。

 

その後、はまぐりあるあるで

 

「海に打ち上げられている、よく落ちている」

 

と歌ったりカツラを取ってハウス加賀谷さんみたいになったり、お客さんの出身地あるあるをリクエストに答えて歌ったり、大盛り上がり。

僕も、昨夜の葛藤が嘘かのように楽しんだ。そうだ、これでいいのだ、と。

そして伊勢神宮に到着。

最初にみんなで伊勢うどんを食べる

 

 イメージ 3

(看板を持っているRGさん)

 

 

ツアータイトルが長すぎて看板に入りきっていない!!

美味しく伊勢うどんをいただく。

うどんをいただいた後、

 

「なんでトイレが好きなんですか?」

 

と参加者の大学生男性から質問攻めにあう。青年、それはまた後日、だ!

今日はそれどころではない!

 

 

伊勢神宮の本宮に向かう途中、RGさんは幾度となく写真撮影会を開催。

神社をバックに、池をバックに。

お客さんはそのたびにカメラでRGさんを撮る。

RGさんはみんなのカメラを覗き込み、満足気に数十メートル歩いた。

そしてまた撮影。みんな楽しそうだ!僕はひたすら撮影をするお客さんにカメラを向けた。

 

 イメージ 4

(写真をとるお客さん)

 

 

伊勢神宮で何をお願いしたか聞いたらRGさんは

「今日来てくれたお客さんの前で、面白いあるあるがいえますようにってお願いしたよ」

どこまでも素敵な人である。

 

 

伊勢神宮から離れようと集合していた時、事件は起こった。

RGさんが近寄ってきて僕にこう言うのだ。

「サトミツくん、どうやら米倉涼子がいるみたいなんだよ」

 

 

別に米倉涼子さんに何の思い入れもないが、これはツアー的に何かが巻き起こるチャンスなのでは?

そう察した僕は「探しましょう」と伝えた。

2歩くらい歩いたところでRGさんが止まる。

 

 

「あ・・・いた。」

 

 

目線の先には間違いなく米倉涼子がいたのだ。

なんだこれは!東京ではなく伊勢神宮で、米倉涼子がいる。

なかなか近寄らないRGさんの手をとり

 

「声、かけましょう!!!」

 

 

と煽った。しかしRGさんは

 

 

「いや、無理無理!!会ったことないから!無理!」

 

こういうところ、本当にちゃんとしているのだ。確かに常識で考えたら絶対に声なんてかけない方がいいし、むこうもプライベートだろうから急に声かけても失礼になるだろうと思う。しかし、何かツアー的には事件がおこったほうがいいのでは?

子供な僕はそう考えてしまったのだ。

 

RGさん「いやいや、失礼でしょ、なんて声かけたらいいの?」

佐藤「あるあるだ!あるあるだ!でいいじゃないですか!」

 

 

そんなやり取りをしていたら米倉涼子は去っていった。

米倉さんを乗せたタクシーとRGさんを撮影。

 

イメージ 5

(米倉タクシー)

 

 

米倉涼子とAB蔵が接近!これは非常にわくわくした。

タクシーが去った後、RGさんは

 

 

「いや、よくわからないグラビアアイドルだったら行ったよ?

 米倉涼子は難しいって!」

 

「サトミツくん、あるあるだ!って言わせようとしていたけど、あるあるだ!って何?」

 

 

逆にRGさんからツッコミを受けてしまう始末。

何か事件を起こそうとしてしまった自分を反省。しかし、こんなことがあるっていうのもRGさんの魅力なのかもしれない。

 

 

そしてバスに乗り、米倉涼子あるある「告知でアメトーークに出がち」を浜省のMONEYに乗せて歌い上げた。

 

 

赤福の本社に立ち寄った頃、別件でやり取りをしていた、同じRGさんファンであるオードリー春日から

 

「アイスコーヒーあるあるを聞いておいて」

 

と連絡が入る。

ご本人に伝えると早速アイスコーヒーあるある

「飲み終わる頃、テーブルびしゃびしゃ」をいただき春日にすぐメール。

春日からは

 

 

「たまきん。ご堪能」(ありがとう、堪能しました、という意味の春日語)と返信が来る。

その場では言えなかったが

 

「おまんじゅう。無の事故お祈り男」(了解です、無事故をお祈りしています)と再度返信があった。

僕が春日語のメールを読み上げたバスは、なんとも言えないざわつきだった。

 

 

その後、あるあるスーパースターとあるある大好きっこちゃんを乗せたバスはミキモト真珠島を経由し、夫婦岩へ。

そこでまた事件はおきた。

 

「サトミツ君、本当に“あるある”があったよ」

 

RGさんが浜辺から僕に声をかけてくれた

 

 

「浜辺に はまぐり、打ち上げられてた!」

 

彼の手に握られているはまぐりの貝を見て自然と大声を上げてしまった。

僕らのあるあるは、実証されたのだ!

 

イメージ 6

(はまぐり 浜辺)

 

 

テンションがあがった僕らはその後も移動中にあるあるを堪能。

そしてまた事件。

 

「サトミツ君、なんか後ろの席の誰かがどうせこの“あるある”はないだろって。

 なめられたもんだな。あるあるでディスられたらあるあるでやり返すしかない」

 

とのこと。

 

被害妄想では?とも思ったが本人はただならぬ雰囲気。

どうやら急に「あるある鬱」になってしまったようだ。

 

取り付かれたようにあるあるを歌い、歌っては

 

「サトミツ君、また誰かこの“あるある”はどうせないだろって言ってる」

と繰り返した。

「シあるある」「シリリンあるある」「神輿あるある」など様々なお題に挑戦。

神輿あるあるでは

「シャッター付きの小屋にしまわれがち」と見事なあるあるを出したにも関わらず、あるある鬱状態は続いた。

 

「このあるあるを諦めたら、次回からお客さんが来ない」

「こいつら、SNSで好き放題書くから」

「味方だと思っていたお客さんからケンカを売られた」

 

など状況は悪化する一方。

僕は励ましに励ますものの、全く耳をかさないスター。

 

 

最終的に“別にあるある”というテーマが出された時

イエローモンキーのJAMに乗せて

 

「ニュースキャスターはうれしそうに

 RGは“別にあるある”が言えませんでした。言えませんでした。言えませんでした」

 

と自ら歌い、自分で勝手に苦悩をはじめた。

僕も真剣な眼差しで

 

「いや、そんなことないと思いますけどね誰もお客さん悪口なんて言ってませんよ?

 

 イメージ 7

(あるある鬱をはげますミニコント写真)

 

と伝えるものの何も届かなかった。

バスは休憩でSAへ。

そこで焼き鳥を食べたことをきっかけにあるある鬱から見事脱出したのだった。

なんだ、焼き鳥を食べれば復活するのか?ただおなかすいてただけなのでは?

様々な憶測がバス内を包んだ。

 

 

そしてバスは鈴鹿サーキット前でTRUTHを熱唱、工場をバックに

写真撮影という楽しい楽しいツアーが再開したのだった。

最後はお客さんのリクエストのひたすら答えてあるあるツアー終了。

 

ツッコミ所を探しすぎて純粋に楽しめなかったらどうしようという

ある意味「あるある鬱」状態を心配した僕も、ただただRGさんと人柄とお客さんのあるある熱に触れ、楽しむことができたのだ。

 

以上、これでRGあるあるバスツアーレポート終了。

この記事に関するツッコミは受け付けない。

なぜなら僕はまだ“あるあるの夢の国”にいるからだ。

 

 

追伸 RG様

 

今回はこのような機会をくださり、ありがとうございました。

ただただ、楽しかったです。言えなかった謝罪を一つ、させてください。

各地でRGさんの写真撮影をしている際、毎回一般人のおばさんたちが

 

「あの人は芸能人かね??」

 

と僕に聞いてくることが多かったのですがその全員に

 

「僕はよく知らないんですけど、なんかマジシャンの人みたいです。

 LGっていう名前で活動してるみたいですけど・・有名なんですかね?」

と嘘を伝えてしまったことをお詫びさせてください。

大変失礼いたしました。

また、ツアー誘ってください!



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