狼 廃棄弁当の晩餐
|
ベン・トーに現代社会の病巣を読み解く。
金のない学生だからこそ狼のスーパーマーケット内における戦闘行動は黙認されているのであって、
自分で働く年齢になってまで狼をやっているのは大人気ないと思う。 いつまでも狼を卒業できないアダルトチルドレン。 だが、待ってほしい。
そこには深い理由があるのではないか。
まず、若者の雇用問題が挙げられる。大学を卒業しても職はなし。仮に就職できても低賃金の会社だったりする。すると、食費を節約するために狼として活動を続けざるを得なくなる。
好きで続けているわけではない。彼らも生きるために、限られた牌を噛み取るしかないのだ。
既にロートルの古狼であると自覚していても、若き狼を蹴落として生きるしかない。
こうして狼の世代交代が阻害され、巷のスーパーマーケットは飢狼の飽和状態となる。
惣菜コーナーのスラム化である。仕事のない若者が半額タイムまでスーパーの片隅に居座り続けるのだ。
2011年にしてスーパーマーケットの中だけが世紀末と化している。
日本全国のスーパーマーケットは今、世紀末救世主を待ち望んでいるに違いない。
いやあ、奥が深い作品だなあ。
まるでスーパーマーケットに併設されている衣料品店のように奥行が広い。 |
コメント(0)
トラックバック
トラックバック先の記事
- トラックバック先の記事がありません。

