臨床心理士テクニカルターム辞典

臨床心理学のテクニカルタームの意味を要約解説しています

臨床心理士 テクニカルターム心理療法・面接 【箱庭療法】

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【箱庭療法】(sandplay therapy)

1956年にKalff,D.M.がLowenfeld,M.に世界技法を学んで考案された。
日本へは1965年に河合隼雄によって紹介された。

52cm×72cm×7cmの砂箱を用意し、色々なミニチュアを用いる。
特別な説明はなくても自発的に関心が示され、つくり始められることが多い。

必要に応じて砂とミニチュアを使って自分の世界を展開することが
できる可能性を示唆する。

セラピストは制作しているクライアントに干渉せずに、
受容的な態度で制作を見守る。

適応対象は3歳以上で制限はない。
また神経症、心身症等にも応用例がある。
統合失調症のクライアントには一般に不適とされている。

箱庭の特徴としては、非言語性、簡便性、触覚性、視覚性、
クライアント独自の世界の表現、ドラマ性などが挙げられる。

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臨床心理士 テクニカルターム心理療法・面接 【パラドックス技法】

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【パラドックス技法】
家族療法における技法のひとつ。
Erickson,M.H.、Haley,J.らが創始した戦略的アプローチにおいて
使われている。

家族療法家が家族の1人に問題を関連する行動を逆転させ、
それによって他の家族員の逆説的反応を引き出すことを狙う。

具体的には、治療的働きかけに対する家族のエネルギーを
変化のエネルギーへ転換させる症状処方や、
それによって症状が急速に変化した場合の抑制的指示、
そして進むべき新たな方向を指し示す再位置づけという
三つの形態をとって、問題を抱えた家族システム内に第二次変化をもたらす。

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臨床心理士 テクニカルターム心理療法・面接 【解釈】

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【解釈】(interpretation)

精神分析療法においては、分析者の行う重要な治療的介入のひとつ。
Laplanche,J.&Pontalis,J,B.(1976)は次のように定義している。

(A)主体の言動の潜在的意味を、分析探求により取り出すこと。
解釈は防衛葛藤の様相を明らかにし、究極的には無意識のさまざまな
産物として表現される欲望を追及する。
(B)治療では、その方針と進展によって定められる規則に従って、
自身の言動の潜在的意味に患者を近づかせようとして与えられる説明を
意味する。

解釈は、クライアント自身の捉えられずにいる心の動きを指摘することで
内面をあばき出す側面と、その一方でそれまで不可解でしかなく、
受身的にとらえることしかできなかった事柄についての「見直し」と
「納得」「洞察」などをもたらす可能性がある。

そのため、クライアントにそれを伝える
タイミング・内容・どの程度伝えるかなどが
その心理療法自体に大きな影響を与える。


治療者は、クライアントの語りや行動がこの治療関係において
どのような意味を持つのか、またクライアント自身にどのような
意味を持つのかを考えながら、治療者自身の中に浮かんでくる概念を
大事にしていく必要があるといえる。

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臨床心理士 テクニカルターム心理療法・面接3 抵抗への対応について

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【参考:抵抗への対応について】

心理療法とは、クライアントの心を暴くことが最終目的ではなく、
真の自己受容である。

つまり、抵抗は心理療法の視点に逆らうクライアントの言動ではあるが、
それが心理療法に対するさまざまな気持ちであったり、
「何かうまくいかない」という自分自身の感情の表れであると
クライアント自身が気づくまでは、治療者は積極的に対応すべきでは
ないと言われている。

そのためには、クライアント自身が抵抗に気付く段階まで、
治療者としては待つことも非常に大事になってくる。

しかし、抵抗が強く、明白になってもなお治療者が抵抗を
取り上げないで済ますのは誤りであると言われている。

そのような際には抵抗に注意を向けるか、
その背景にある不安を取り上げて話題にするという介入が
必要になってくる。

治療者は、抵抗の兆候を見逃さない感受性が
必要とされるだけではなく、ある程度の抵抗の発展を許容し、
クライアント自らが抵抗を克服するのを一方で待ちながら、
クライアントの抵抗せざるを得ない気持ちに共感しつつ、
そこからさらにクライアントの理解を深めるために、
適切な時機に介入できる力が求められる。


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臨床心理士 テクニカルタームの心理療法・面接3 抵抗

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【抵抗】(resistance)
 
抵抗は「精神分析治療の機関において、無意識への到達を妨げるような、
被分析者自身のすべての言動」(Laplanche,J.&Pontalis,J,B.,1976)と
定義される。

つまり、クライアントが自己理解を進めようとする働きと、
このような過程を妨げる現象のことである。


このときクライアントは、「一生懸命に自己理解に取り組んでいるのに、
なぜかうまくいかない」と主観的に体験している状態であり、
クライアントの生き方として尊重され、理解されなければならない。

抵抗は、抑圧に基づく防衛であると考えられていたが、
抵抗と防衛を明確にしていく過程で、5つのタイプの抵抗が
明らかにされた。

抑圧抵抗・転移抵抗・疾病利得抵抗・エス(反復強迫)抵抗・
超自我抵抗である。

臨床における抵抗の現れ方としては、

・遅刻やキャンセルなどの時間の短縮
・沈黙や話題の固定などの話の量や範囲の限定
・治療と現実生活での様子の極端な差異
・行動化
・心理療法の継続に躊躇するクライアントが「もう大丈夫」などと訴えること

などがある。


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