cygnus_odile の 雑記

2012年(1月6日)は、ジャンヌ・ダルクの生誕600周年!

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Joan of Arc: An Epic Poem(叙事詩『ジャンヌ・ダルク』)
  by Robert Southey, Japanese translation by cygnus_odile


Joan of ARC. Book V. (02)
ジャンヌ・ダルク 第5章(02)

                            The sixth sun,           35 
Purpling the sky with his dilated light, 
Sunk westering ; when embosom'd in the depth 
Of that old forest, which for many a league 
Shadow'd the hills and vales of Orleannois, 

  六日目の太陽が、
その膨らんだ光で空を真っ赤に染めて、
西へ沈んだ。古い森の奥深くに包まれたとき
それはオルレノーワ州(Orleannois)の丘や谷を
何リーグもの距離にわたってその影で覆っていた、

They pitch their tents. The hum of occupation        40 
Sounds ceaseless. Waving to the evening gale 
The streamers flutter ; and ascending slow 

彼らは露営の天幕を張った。それに従事するざわめきが
途絶えること無く聞こえていた。夕方の強い風に揺られながら
吹き流しが翻《ひるがえ》った。そして

Beneath the foliage of the forest trees, 
With many a light hue tinged, the curling smoke 
Melts in the impurpled air. Leaving her tent,        45 
The martial Maiden wander'd through the wood ; 

森の木々の葉の下でゆっくりと昇りながら、
様々な色の光で染まった、渦巻く煙は
赤く染まった大気のなかへ溶けていった。自分の天幕を後にして、
『武装乙女』は森中を彷徨った。

There, by a streamlet, on the mossy bank 
Reclined, she saw a damsel, her long locks 
With willow wreathed ; upon her lap there lay 
A dark-hair'd man, listening the while she sung      50 
Sad ditties, and enwreathed to bind his brow 
The melancholy garland. At the sound, 
Of one in arms approaching, she had fled ; 

そこで、ほんの小さな小川の傍らに、湿気た土手の上に
寝そべって、彼女は一人の少女を見た、その少女の長い髪は
柳の輪で囲まれて、膝の上には
黒い髪の男が寝そべっていた、彼女が
悲しい短い歌を歌う間、聴き入って、そしてもの悲しい花輪に
彼の眉を結びつけるべく(花輪に)取り囲まれていた。
武具に身を包んだ者が近づく物音に驚いて、少女は逃げようとした。


BOOK V.    JOAN OF ARC.     71 

But Conrade, looking upward, recognized 
The Maid of Arc. " Nay, fear not, Isabel,"           55 
Said he, " for this is one of gentle kind, 
Whom even the wretched need not fear to love." 

しかしコンラッドは、上の方を見やって、
『アルクの乙女』をそれと認めた。「いいや、怖がらないで、イザベル、」
と、彼は言った、「というのはこの人は優しい質《たち》の人で、
哀れな人でさえ愛するのに気遣いの必要がない人なのだから。」

So saying, he arose and took her hand, 
And press'd it to his bosom. " My weak heart,        59 
Though school'd by wrongs to loath at human kind, 
Will beat, rebellious to its own resolves. 
Come hither, outcast one I and call her friend, 
And she will be thy friend more readily 
Because thou art unhappy." 

そういいながら、彼は起き上がって彼女の手を取った、
そしてそれを彼の胸に押し当てた。「私のひ弱な心臓は、
不当な行為によって人間を嫌うように 
躾けられてはいるものの、
(喜びに)打ち震えるだろう、それの意思に逆らって。
こちらへ来なさい、私は見捨てられた者でありそして彼女を友と呼ぶ、
そしてまた彼女はさらに快くあなたの友人になろうとするだろう、 
なぜならあなたが不幸であるが故に。」


                                 Isabel 
Saw a tear starting in the virgin's eye,             65 
And glancing upon Conrade, she too wept, 
Wailing his wilder'd senses. 

イザベルはその処女《おとめ》の目に涙が突然溢れだすのを見た、
そしてコンラッドを見やりながら、彼女もまた泣いた、
彼の人を惑わすような物言いに嘆き悲しみつつ。



【 こめんと 】

 ようやくジャンヌのオルレアンへの行軍が始まったと思ったら、
 ここで、イザベルなる少女が登場。
 ・・・ またまた、著者サウジーは、寄り道する気配です。


【訳語見直し(2011-06-07)】
line 35
The sixth sun,
六番目の太陽 ⇒ 六日目の太陽
(北の父親さん、ご指摘感謝)

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閉じる コメント(6)

そして、今は何の話なのか判らなくなる読者が『生まれる。』

6番目の太陽とは、進軍6日目という意味でしょうか?

2011/4/27(水) 午前 6:44 [ kitano ] 返信する

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イザベルさんて、有名なんですか?
ジャンヌ以外に女性が出てくるのは知りませんでした。

2011/4/27(水) 午前 10:17 都環 咲耶子(とわさくやこ) 返信する

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kitano さん、おっしゃる通りで。
せっかくオルレアンに向けて行軍しているわけですが、どうやら此の5章では、血沸き肉踊るシーンはお預けのようで、
しばらくはこの イザベル という少女の告白となるようです。
しかし、六日も行軍すると、とっくにもうオルレアンは目と鼻の先の筈。

2011/4/28(木) 午前 5:14 [ cygnus_odile ] 返信する

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咲耶子さん、悪名高い、王太子シャルル(七世)の母親は、”イザボー”であったり、またシャルルの妹?には、イングランド王家へ嫁いだイザベルというのがいますが、どうやらこのイザベルは完全にサウジーのオリジナルキャラの少女らしいのです。全然有名では有りません。

2011/4/28(木) 午前 5:17 [ cygnus_odile ] 返信する

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当面はこの少女が主役になるのですね☆
一体どんなお話を語ってくれるのでしょう。

2011/9/28(水) 午後 9:25 詠 返信する

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詠さんコメント有難うございます。
主役といいますが、彼女は重要な場面を物語ってくれます。ネタバレしますので、これ以上は、ま、期待して続きを読んでみてください。

2011/9/29(木) 午後 10:35 [ cygnus_odile ] 返信する

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