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◇食生活の激動にさらされてきた世代 健康に悪影響、懸念の声も
終戦直後に生まれた団塊世代は、貧困と混乱の記憶を振り払うかのように、飽食を重ねた高度成長時代の申し子でもある。20歳過ぎに迎えた70年の大阪万博には米国生まれのケンタッキーフライドチキンなどが初めて出店。以後、すかいらーくやマクドナルドといった、ファストフードやファミリーレストランが続々とオープンし、売り上げを伸ばしていく。また、日清食品がカップヌードルを発売し、テークアウト専門の小僧寿司が人気を集めた。日本の食文化の大転換点となるこの時期、団塊世代は変革の立役者になったと言える。
一方で、60年代から70年代にかけては、食品公害など食の安全が問題になり、自然農法や反公害運動に携わる人もこの世代から多く出た。
急激な食生活の変化にさらされてきた世代だけに、健康への影響を危惧(きぐ)する声もある。食の基軸は伝統的な和食から揚げ物、炒め物など油を使った料理や、バターやチーズなどの洋風に変わった。外食や総菜の利用が当たり前となった世代でもある。
食と健康について詳しい茨城キリスト教大学教授の板倉弘重さんは「野菜の摂取量が減ったため、植物繊維やビタミン、ミネラルが不足しがちで、たんぱく質や脂質の摂取量が増えている。その結果、高血圧や高脂血症の人が増えた。メタボリックシンドロームは今後さらに深刻な問題になるのではないか」と警告する。
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