きょうも、はなまる日和!

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ちりとてちん 第9回 10/10 (第2週:「身から出た鯖」)

和田家。
A子と二人の稽古に耐えられへんようになった私は、
強引に順ちゃんを誘い入れました。更に、女子数名が参加を志願してきて。
小梅  「はい、始めましょぅか。」
女子たち「はい。」
清海  「さん、し。」
べん~べべん〜べんべべべん。
喜代美を見るA子と一同。
清海  「ミスしても気にせんと弾いて。あたしがフォローするから。」
喜代美 「はん。はははは〜。」
小梅  「では、もう一度…。」
清海  「はい。さん、し。」
学園祭で演奏する曲は、何故かお母ちゃんの思惑通り
五木ひろしのふるさとになりました。
お父ちゃんの塗り箸店は、開店から2週間が過ぎても一膳も売れません。
小次郎  「さぁさぁ〜御用とお急ぎで無い方は、ゆっくりと聞いてらっしゃい〜。
夜目遠目傘の内〜もののあやめとり方がわかる。」
店。
竹谷  「何屋や、お前は。」
小次郎 「私は塗り箸の…。」
竹谷  「上品なもんやで〜。それを職人の弟が
がまの油売るみたいな口上述べとったら世話無い。
どうやら和田の塗り箸も、4代目で仕舞いやのぅ。」
小次郎 「おい〜。竹谷のおっさん。」
糸子  「小次郎さん。」
小次郎 「観光協会の事務局長なって態度でかいんとちゃうこぉ〜。
     箸問屋の小僧時代に散々世話したったん忘れたンとちゃうこ〜?」
竹谷  「わしが世話になったんは、先代や。
4代目に、ましてやお前には何の義理もないわい!」
糸子  「まあまあ、竹谷さん。お茶飲みなれな。」
竹谷  「相変わらず、この家のお茶はうっすいのぉ〜。出がらしみたいやぁ。」
糸子  「あら〜。まだ出ると思うたんやけどぉ〜。」
小次郎 「ほんまに出がらし出したんこぉ〜?」
糸子  「すんません。淹れ直しますぅ。」
竹谷  「あぁあぁ、ええ、ええ。わしゃどの道、宇治の玉露しか飲まんのや。」
小次郎 「な〜にが宇治の玉露や。蛆虫のどくろみたいな顔をして。」
竹谷  「奥さん!」
糸子  「はい。」
竹谷  「実は、この塗り箸店を取材したいと雑誌社から連絡があったんですが、
     いますぐ断ります!」
出て行く竹谷。
糸子  「ちょっと。…」

夜、居間。
喜代美 「ほして、どないなったん?」
糸子  「小次郎さんが土下座してぇ、もうちょっとで靴舐める〜いうところで
     許してくれはった。」
正典  「お前はどんだけプライドないのやぁ。」
小次郎 「その方が生きやすい〜。」
喜代美 「でも…サブリナ言うたら、メジャーなん?」
正平  「確かぁ、知的好奇心の強い女性をターゲットにした雑誌やった〜思うの。」
正典  「何で知っとんのや。」
小梅  「これや。」
正典  「何で持っとんねやぁ。」
小梅  「喜代美も高校卒業したら、漫画ばっかり読んどらんと
     こういう雑誌読みなれ。今月はアジア映画に恋していう特集でな。」
喜代美 「何か、ええ宣伝になりそうやね。」
小梅  「うん。」
小次郎 「さあ〜そこや。ただ工房見したんでは、塗り箸みたいなもん、
     作業工程ってのは何処も変わらん。そこで志向を凝らさんと。」
小梅  「何ですの?その志向言うのは。」
小次郎 「さ、そこで姉さん出番や。」
糸子  「では。」
お盆を手に踊る糸子。
喜代美 「何でどじょうすくい?」
小次郎 「ちゃうちゃう〜。姉さんの美味しい小浜の郷土料理で
取材陣をもてなすんやなぁ・・・。」
正平  「要するに賄賂やの。」
小次郎 「人聞きの悪いこと言いなや。」
正典  「普通のことでもお前が言うたら悪巧みに聞こえるのや〜。」
小次郎 「ほんでやなぁ、兄ちゃんの作ったぁ塗り箸でご馳走食べてもろて、
     側でお母ちゃんに三味線で盛り上げてもろぅて。
     ええお箸で食べると、料理もおいしゅう感じるなぁ…て言わしたら
     こっちの勝ちや。う〜はははははは〜。」

高校。
喜代美 「はぁ〜茶色いなぁ〜。」
順子  「へえ?」
喜代美 「茶色いねん、うちのお弁当は。基本が夕べの残りやでぇ〜。」
順子  「毎日変わるだけええやない。」
喜代美 「卵焼きまで茶色や。醤油入れすぎやない。」
女生徒 「A子、ポテトサラダちょっとちょうだい。」
清海  「ええよ。」
女生徒 「ほんまに?」
A子と母親を想像する喜代美。
清海  「おいしい!お母さん、ウインナーはタコさんにしてね。」
静   「はいはい。」
清海  「やった〜!」
静   「うふふふ。うさぎの林檎ちゃん。はい、あ〜ん。」
ため息をつく喜代美。
喜代美 「これ何やろ?」
順子に見せる喜代美。
順子  「へしこの匂いするけどぉ。」
喜代美 「へしこ?」
へしこと言うのんは、若狭地方に伝わる保存食で、魚の糠漬けです。
一口食べて顔をゆがめる喜代美。

喜代美 「なんなんけぇ〜これ〜。」
和田家。
糸子  「創作デザートやな〜。」
喜代美 「デザート?」
糸子  「へしこの風味効かした丁稚羊羹やぁー。」
喜代美 「何でほんなもんきかすんなぁ。」
糸子  「大人のデザートや。」
喜代美 「意味わからんわぁ。」
糸子  「やっぱりあかんか〜。」
喜代美 「やっぱりぃ?」
糸子  「実はぁ〜お母ちゃんもちぃと失敗したかなぁ思とってん。
     ほんでもぉ、案外いけるかも知らんしぃ。
     とりあえず喜代美に味見してもらお〜思うてぇ。」
喜代美 「実験台やん。」
糸子  「勿体無いことしたわぁ。」
喜代美 「そんなに仰山作ったんけ。」
糸子  「へしこは保存食やさけぇ。」
喜代美 「それと、もうちょっと可愛いお弁当作ってんか。」
糸子  「すんすん。(匂いを嗅ぐ音)来る。」
喜代美 「何が?」
庭を見る糸子。
糸子  「来る、来る。来るで来るで、来るで〜。」
ザー。
糸子  「ほ〜ら、来やったぁ〜。」
喜代美の手を取り、雨の降る庭に出る糸子。
洗濯物を取り込む糸子。

洗濯物を干した部屋で、三味線の稽古をする喜代美。
喜代美 「あ〜。もう、鬱陶しい!」
ベッドに寝転ぶ喜代美。

そうこうするうち、取材の日がやってきました。
居間で喜代美達6人が三味線の稽古をしている。
音をはずす喜代美に目をやる小梅。
小梅  「じゃ、ちょっと休憩しましょうか。」
清海  「はい。」
出て行く小梅。
順子  「照明とか音響とか、裏方はもう決まっとん?」
清海  「照明だけ見つからんねん。」
順子  「はよ決めななぁ。」
一同  「うん〜。」
庭を見る喜代美。
喜代美 「お!」
店の前で会った女性が立っている。
奈津子 「このあいだは、どうもありがとう。」
喜代美 「いえー。あのぅ…。」
奈津子 「今日は、取材で伺いました。」
喜代美 「え?じゃ、サブリナの記者さんて…。」
奈津子 「フリーライターやけどね。」
竹谷  「緒方さん、お待たせしました。」
奈津子 「はい、そしたら。」
ただ綺麗なだけや無い。フリーライターという職業の自立した響きに
ちょっとクラクラしてしもうたぁ〜。
工房。
奈津子 「初めまして。緒方奈津子です。」
正典  「あ、どうも。」
奈津子 「きょうは、宜しくお願いします。」
小次郎 「はぁ、は…。」
小次郎叔父ちゃんも別の意味でクラクラきたようで…。

台所。
小次郎 「お姉さん。ごっつぉー出来とるこ?」
糸子  「はいはい〜。あ、小次郎さん、冷蔵庫からお漬物出してんかぁ〜。」
小次郎 「ほいな。ヨイショ。ん?なんどぉ〜これ〜。」
へしこ丁稚羊羹を食べる小次郎。
小次郎 「うえ!」
糸子  「小次郎さん、それは失敗したやつやさけぇ〜。」
小次郎 「こんなもん、早よほかしないなぁ。」
糸子  「腐ってる訳やなしぃ、食べるもんほかす〜いうのはどうも気が引けて…。」
小次郎 「ほやけんど、誰がこんなもん…。姉さん、デザートわしに任してくれんこ?」
糸子  「ええけどぉ…。」

工房。
奈津子 「塗りから研ぎから、全部ご自分でなさってるっていう方には
初めてお会いしました。」
正典  「ええ。」
奈津子 「何でぇなんですか。」
正典  「塗ったもんにしか、中身はわからんからです。中に何が重なっとんのかぁ
どう重なっとんのか、それ分かっとらんと綺麗な模様は出せんのです。」
塗り箸を見つめる奈津子。

居間。
小梅  「ほしたら最後にもう一遍、頭から弾きましょうか。」
清海  「はい。さん、し。」
♪♪〜〜ビリッ。
喜代美の三味線の皮が破れている。
小梅  「慌てんでもよろし。使うとったらそのうち破れる。はい、ふん。
きょうは、これでお仕舞いにしましょう。」
一同  「はい。」

小梅の部屋。
喜代美 「お祖母ちゃん、ごめんなさい。
こないだ雨の日ぃに部屋の中で洗濯物干してぇ、
多分その時の湿気にやられたのやと思うのや。」
小梅  「そんなこと一遍あったぐらいで破れたりせぇへん。
     ほやけどなぁ、あんたの心根はぁ、三味線に伝わる。」
喜代美 「心根?」
小梅  「音が曇っとりますのや。こないだからずっとぉ〜。
     あんたの心は曇っとる証拠や。ほやさけぇ湿気た部屋に平気で放っぽり出す
     ようなことをするしぃ、三味線もぉ、(あ〜あ大事にされとらんのやなぁ。
     悲しいなぁ。)思うてびりびり破れますのや。
     皮を張り替えるにはぁ、4〜5万かかる。」
喜代美 「え!」
小梅  「あんたがまた一生懸命やる。絶対に学園祭に出る、言うんやったらぁ、
     お祖母ちゃん、お金出したる。」
喜代美 「お祖母ちゃん。」
小梅  「ほやけぇどぉ、それだけの覚悟がないんやったらぁ、
お稽古なんか止めてしまいなぁれ。どなですのや?
最後までやり遂げる自信がありますのんか?」
泣きそうな顔で小梅の顔を見る喜代美。
「する。」とは、答えられへんかった。
廊下に座り、庭を見る喜代美。
私は学園祭のステージに上がられへんようになってしもたんです。
                              つづく




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小梅お祖母ちゃんは、喜代美が最後まで頑張ると言うのを
期待して待っていたのでしょうねぇ。
喜代美ちゃんの胸の内は気付いているのでしょうけれど、
孫だからといって特別に一人お稽古をつけてやる…
ということはしなかったのですね。

喜代美ちゃんが舞台に立たないと知ったとき
どんな言葉が小梅さんから出るのか…。

喜代美ちゃんの心を救ってくれるのは何でしょうか。

2007/10/11(木) 午前 0:36 るるこ

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初めまして、清しょうこ納言と申します。
過去記事への、突然のトラバ、失礼いたします。
へしこをいただきましたので、記事にしております。
こちらの記事を引用させていただきました。
もし、ご迷惑でしたら、おっしゃってくださいませ。
その場合は、削除させていただきます。
事後報告で、申し訳ありません。
どうか、よろしくお願い申し上げます。

2009/5/29(金) 午前 10:53 清しょうこ納言

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清しょうこ納言さま>はじめまして。
懐かしい記事へのトラックバックありがとうございます。
いただいたへしこは、もう召し上がったのでしょうか・・・。
後ほどお伺いさせて頂きますね。。

2009/5/31(日) 午前 11:59 るるこ

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曇った心>『ちりとてちん』第9話

今日は焼き芋DAYなので朝食抜きで待ってたけど、やっぱ1本は食べきれん。小食なんじゃなくて飽きっぽいんだよなあ。…と反省する(?)ひじゅにですが何か?2人だけからグループに切り替わった三味線稽古。A子と2人きりなのに耐えられなくなった喜代美ちん苦肉の策...

2007/10/11(木) 午前 7:56 [ もう…何がなんだか日記 ]

正解発表 !

お待たせいたしました。 うっかり忘れるといけないので(過去、そういうこともありました。反省)、 5月12日の記事:「これは何でしょう? 〜食べ物編〜 」↓  http://blogs.yahoo.co.jp/shoko730jp/49625096.html そろそろ、正解発表しておきます。 問題は、次の通り。 随分前のことですが、こんなものをいただきました。 [[attached(1)]] ヒントは、丁稚羊羹です。

2009/5/29(金) 午前 10:47 [ 清しょうこ納言日記 ]

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