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ロシア海軍ポータルサイト『フロート・コム』より。
 
ミサイルと魚雷で武装したロシアの航空グループは、シリアタルトゥース港へ進路を取る。
11月28日、「イズヴェスチア」は報じた。
2012年春、唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」に率いられるロシア艦艇グループは、ロシアの唯一の外国基地であるシリアのタルトゥース港へ進路を取る。
 
軍は、「クズネツォフ」のシリアへの航海は、この地域における軍事的・政治的状況とは関係ないと反論した。
「かの地におけるNATO以外の軍事力の存在は、武力紛争の発生を予防するため、この地域にとって非常に有効です」
元海軍総参謀長ヴィクトル・クラフチェンコ大将は、「イズヴェスチア」に対して述べた。
 
彼は、ソヴィエト連邦時代に、地中海において西側の軍事力を抑止する為、第5地中海作戦戦隊を編成し、整備と補給を提供する為にタルトゥースへ基地を建設した事を想起させた。
現在、基地は主として黒海艦隊の艦船の整備に使用されている。
タルトゥースで艦船は燃料、新鮮な水と果物を補給し、小規模な修理を受ける事が出来る。
現在、約600名の軍人および民間人の国防省職員が基地で勤務している。
 
ロシアで唯一の船-黒海艦隊の浮揚工場PM-138は、昨年の早期にタルトゥースへ向かい、配置換えされる事は無い。
シリア沖で、最新原子力空母「ジョージ・ブッシュ」、2隻の誘導ロケットル巡洋艦と2隻の誘導ロケット駆逐艦を含む米海軍の空母打撃グループがパトロールを開始した。
 
「確かに、ロシア艦艇の力は、地中海で作戦する1〜2隻の空母と複数の護衛艦艇を含む米海軍第6艦隊の戦闘能力とは比べ物になりませんが、今日、誰も衝突の可能性についてなど述べていません。
ロシア艦艇へのあらゆる攻撃はすべて、その後の結果として、宣戦布告と見なされますからね」
提督は言った。
 
軍は、ロシア艦艇のシリアへの航海は、1年前から計画が立てられてる事を理由に、現地の事件とは何の関係も無いと反論した。
「タルトゥースへのロシア艦艇の航海は、シリアで発生した事件に対する意思表示として認識されるべきではありません。この航海は、何も事件が無かった2010年に計画されました。その活発な訓練を、延期したりキャンセルする理由はありません」
海軍総司令部の代理人は述べた。
 
彼は、「クズネツォフ」が、タルトゥースに加え、レバノンのベイルートイタリアのジェノバキプロスを訪問する計画を伴っている事を強調した。
 
航海は12月中旬に始まる。
重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」を伴い、バレンツ海を去る。
艦は西方から、ジブラルタル海峡地中海を含むヨーロッパ大陸を一周する。
その一方、彼らと合流する為、黒海艦隊の警備艦「ラードヌイ」ボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過し、マルタのヴァレッタ港へ向かう。
 
航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の航空隊は、8機の艦上戦闘機Su-33、インド海軍の為に作られた新鋭MiG-29K数機-それは空母の遠距離航海において初めて搭載された-、少数の対潜ヘリコプターKa-27で構成される。
軍の艦上航空隊の飛行活動は、シリア沿岸から離れた外洋で実施される。
 
航空部隊以外の「クズネツォフ」の武装は、12基の対艦ミサイル「グラニート」発射機、対空ミサイル複合体「キンジャール」、8基の対空ミサイル砲装置「コールチク」、6基のAK-630M 30mm6連装機関砲、2基のロケット発射機RBU-12000「ウダフ」および他の武器である。
 
空母は大きな排水量の為、港へ接舷できない事に注目すべきである。
同艦は海上に留まり、基地で水と燃料を補充するのは「チャバネンコ」「ラードヌイ」になる。
 
空母「アドミラル・クズネツォフ」プロジェクト11435の5番目の艦であり、ロシア海軍には同クラスのものが無い。
同艦は、地中海と大西洋北東部へ4度の遠距離航海を行なった。
艦は3度の大規模修理を受け、合計で6年を費やした。
航海後、再び修理される。
 
「クズネツォフ」の双子の兄弟は海外へ売却された。巡洋艦「ワリャーグ」は中国へ、「アドミラル・ゴルシコフ」はインドへ。
インドの巡洋艦は、現在、「セヴマシュ」で航空機MiG-29K(MiG-29の艦載版)を搭載するように再建造され、航海を待っている。
 
これまでの「クズネツォフ」の地中海・大西洋航海においては、2度-1995年と2007年-タルトゥースへ行ったと「イズヴェスチア」は書いた。
 


記事中にもあるように、「アドミラル・クズネツォフ」2011年12月中旬に出港するそうです。
最終目的地はシリアタルトゥースです。
クズネツォフ部隊が地中海入りした後、黒海艦隊から警備艦「ラードヌイ」が合流するようです。
 
記事中に登場するヴィクトル・アンドレイ「ヴィチ・クラフチェンコВиктор Андреевич Кравченкоは1943年12月5日生まれで現在67歳。
もともとは潜水艦乗りであり、1990年代にバルト艦隊司令官代理、黒海艦隊司令官、ロシア海軍総参謀長を歴任し、2005年に退役しました。
 
今回、クズネツォフの搭載機が随分と少ないようですが、Su-33は寿命延長の為の近代化改修に入っており、保有全機(20機程度)が揃わないのでしょう。

ただ、MiG-29Kが載せられる事は注目に値します。
 
艦上戦闘機MiG-29K(単座型9-41)
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記事中に出てくる黒海艦隊所属の浮揚工場PM-138(Плавучая мастерская "ПМ-138")はポーランドで建造され、1969年に就役しました。
艦の乗員193名に加え、工場要員150名が乗っています。
 
浮揚工場PM-138
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閉じる コメント(4)

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今回、MiG-29Kを載せたのはインド海軍に引き渡す前のテストという意味が
あるんでしょうか。それと以前に現在使用しているSu-33が退役したら
MiG-29Kを載せるという話もありましたね。そう考えると大変、興味深いです。

現在、地中海には「ジョージ・ブッシュ」がいるんですね。
「ジョージ・ブッシュ」を仮想敵に見立てて演習なんて妄想すると
ちょっと心が躍ります。 削除

2011/11/29(火) 午後 9:43 [ ビクター ] 返信する

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>ロシア艦艇のシリアへの航海は、1年前から計画が立てられてる事を理由に、現地での出来事とは何の関係も無い

シリアに行くと聞いて何事か駆けつけましたが、杞憂に終わりましたね。

>MiG-29Kが載せられる事は注目に値します。

とうとう、MiG-29Kの出番が来ましたね。
MiGの復活なるのか注目したいです。

2011/11/29(火) 午後 10:41 [ 小窪兼新 ] 返信する

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工作艦って長期遠征用ですよね?
どこの戦場を想定してるのか気になります。 削除

2011/11/30(水) 午後 6:57 [ POM ] 返信する

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艦船修理設備が無い港で使う為でしょうね。
何せ、タルトゥース港には浮きドックが有りませんから。

シリア行きの件はロシア国防省筋から否定されてしまいましたが・・・

2011/11/30(水) 午後 8:57 [ 高町紫亜 ] 返信する

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