道東ふたり放浪記プロローグ
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北海道旅の話を書く前に。 そもそも私は北海道に対して何の魅力も感じた事はなかった。 それはきっとTVやら人々が熱心に大自然=北海道。癒しを求めて〜などと言っていたからだと思ってる。 どうして北海道でなきゃダメなの?
なんで、みんなそんなに憧れちゃうわけ? ねえ、他にもいいところはもっとあるのに・・・。 幼い頃、父に連れて行ってもらっていた場所は和歌山が多かった気がする。 太平洋の暖かな大きな海が大好きだった。色とりどりの魚が可愛くって大好きだった。 大きなオルカの目があまりにも優しくって魅せられて触れたいって思った。 でも、すぐ側の目の前の花や動物なんかよりも、みんな北海道を崇拝してる。 なぜ? 「もう、こうなったら北海道なんて絶対行かない!」 「北海道に行くんだったら、カナダや北欧のがいいんじゃん」 「とうもろこしなら、ペルーよ!」 ・ ・ ・ ・ ・ そうして時が過ぎ、ブログを始めて、幸か不幸か、北海道のブログ友はたくさん出来るし、 北海道贔屓のライダーさんとはお知り合いになるし・・・ また揃って口を開けば 「北海道」 はぁ、やれやれ宗教のようだと感じながらも まあ一度も訪れていない場所なだけに、行かずして語るのもなんだなと 行ける時が来れば行くかという気持ちにはなって行った。 一番には 「じゃあ、行って確かめて来てやろうじゃない!」 この気持ちが強かった。 本当に、ただの幻想や憧れだけの夢物語の地じゃないのかどうかってことを。
好敵手に向けての宣戦布告にも似た感情(≧∀≦)キャハ そして思い切って北海道のドライブ雑誌を購入したのが昨年の9月。 コチラの過去記事参照 → 『旅行計画編』2006.9 それでもこの時はまだ北海道に行くのはずっと先の話だと思ってた。 途中でブログをやめてしまっていたら、そのまま書棚にただのコレクションとして放置されていたかもしれない。 けれど、今年に入ってようやく一つの転機が訪れた。 ある人との実質上の決別。 それが私を奮起させ飛躍させたと言っても間違いじゃない。その点では感謝こそしたいと思ってる。 そこから、広島、鳥取と車泊の旅を重ねて行き・・・・・・ とうとう、一つの分岐点まで辿り着いてしまった。 そう、ブログを始めなければ
北海道在住のブログ友と知り合っていなければ そして 私に魅力ある北海道の風景写真を記事に載せて紹介して下さったお三方に出会わなければ 熱心に「北を舞台にした物語」を読むことを勧めてもらわなければ 私はこの先も北海道へは行かずして終わってしまっていたのかもしれなかった。 痛烈に北海道に行ける! 感じたのは、息子の入院、手術の時だったろうか。 先にあげた北の大地を題材にした物語『五稜郭残党伝/佐々木譲 著』を まだ麻酔から覚めぬ息子の横で、込み上げて来る大きな感動と共に読み終えた時だったかな。 そうそう、姫路で動物たちを見て大興奮のまま今度は旭山動物園にも興味の目が行ってたんだっけ。 あのドキュメンタリーTVドラマを熱心に見たせいもあるかもしれない。 姫路からの帰り道、翌日のパンなどの食料を買いに入ったコンビニで たまたまペットボトルに旭山動物園の動物たちのマグネットがおまけで付いているのを発見。 チンパンジー以外は揃えたよ^^ <注>販売されていたのは8月ね。 うちって旅に出始めると まとめてあっちこっちへと 連続で行ってしまうことが多い。 行けるとこまで行っちゃう的な? ということで、旦那抜きでネット検索を密かにはじめた。 行きたい場所は? 最寄の空港から行けるのは? 飛行機代は? レンタカー代は? ドライブ雑誌を見ても、行きたいと感じたのは道東方面。あとは日本海オロロンライン。石造りの橋・・・ 何だか最初に憧れを感じた知床岬。野付半島への思いなんかは、もう全くと言っていいほど消滅してた。 私の見たいものはソレとは違うの(*^ー ^*)ニコッ 今の季節を考えても 阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖の湖コースが一番興味惹かれた。 (コレも、別にカルデラ湖に興味があるわけではないのだけれど) まりも、鹿肉バーガー、アイヌコタン・・・・・・全てが魅力的に映った。 ああ、でも車椅子の息子の事を考えるならば、どちらかと言うと都会寄りの方がいいかもしれない。 車椅子の上げ下ろし、移動出来る場所、移動時間も考えれば自然のコースを選ぶのは容易ではないと感じた。 どう考えても一泊しか取れないわけだし・・・。ああ、どうしよ〜 心が揺れた。・゚・(*ノO`*)・゚・。。 そうして、一旦は旭山動物園コースに変更した。乗り継ぎなしで行けるのも魅力だったの。 でも何か違う。TVドラマで有名な、みんなが行く所へなんて、どこ見たらいいか分かんない。。。ρ(-ο-)イジイジ ・・・湖たちの事がどうしても頭から離れないや。ああ、このままじゃ・・・どうしよ。 けれど、そのあと、たまたま出かけた先の駅で北海道の秋のツアーパンフレットを貰って帰って見た時 それに憧れていた沼? の見事な紅葉写真が載っていて、一瞬にして心を奪われた。 この秋に必ずやって来い! と、そう私を強く呼んでた
ようやく心が繋がった瞬間だったかもしれない。 意を決して息子に胸の内を打ち明けてみた。 「湖の側でキャンプして、魚釣り、したいよね? 確実に出来るように今回は下見ってことで、留守番してみてくれない?」 息子はこの事についてはすぐに快諾したが、最初は家で一人で留守番をすると言って聞かなかった。 本人は大丈夫だと言い張るけれども、火事や地震など何かトラブルがあった時、一人で逃げられないではないか! そうして、めったに頼らない母のところに行くように説得。旦那も、まとまってるならと了解。 ママらも息子が生まれてから初めての二人旅。息子もママらと離れての初めてのお泊まり。 これは虐げなどでは決してない。 お互いに成長への第一歩だと思うようにした。
それでも彼の出生の事、病気の事を考えると 私の中に少なからず良心の呵責が生まれてしまうのは否めなかった。 息子は私に小さなメモ書きをたくしてくれた。 「ケンカしないでね。飛行機の中でケンカしたら終わりだよ」 にも、かかわらず、息子を送り届けたあとの旦那とケンカになるとは・・・何もかもアイツが悪い!! (理由? とりあえずこのブログの過去記事を思い出すか、読んでくだされ。苦笑) さんざん暴れた後、後片付けをして眠りに付こうとしたけれど こんなんで本当に行けるの? もう、行かない方がいいのかもしれない。 所詮は旦那が稼いだお金で取ったチケット(15万円也・・・) もう、どうでもいっか・・・・・・ そう思いつつも、ああ三脚を出すの忘れてたとまた明かりをつけたり せっかくフェイスパック2回もしたのに、目腫れちゃって・・・と、保冷材で冷やしたりして 〔どうして、よりによって北海道へ行く前にこんなことになってるのよ・・・・・・最低! 最悪!〕 考えもまとまらず、ただ目を閉じて横になって旅先での自分を思い描いていただけだったような気がする。 これ以上泣くのはもう自殺行為に近いので自主的にやめておいた。 キノコ男爵とのキャンプ図でも想像しておこう! うんうん(≧∀≦)キャハ 時計の針はもう既に午前1時を過ぎていた。 関空利用も初めての事。関空までは2時間を見ておかなくてはっ! 4時半には出発しないと、ネットでカード決済のチケット購入したのも初めて。 チェックイン。荷物検査だのなんだのと、飛行機は何かと面倒だ! ほとんど眠れないまま3時半の目覚まし前に起きることにした。 起き上がると体中が痛くダルイ。鏡を見ると目も腫れたまま・・・笑顔すら作れない。ああ、最悪だ。 とりあえず、メダカにエサをやる。 別に行きたくないことでケンカになったわけではないけれども、旦那、行く気があるのかどうかは分からない。 とりあえず着替えて用意だけはしておこう。余ったご飯で、おにぎり2個作って入れた。 〔うん、最悪はもうやめることになってもかまわない〕 そんな覚悟で、4時過ぎに旦那の部屋へ行きノックしてみた。 「行くの? やめるの? どっち?」 「ああ、行く。行きます。4時半になったら起きます!」 「もう、いいよ。やめるわ(¬_¬) 」 そう冷めた声で言って、階段を下りた。 「え? だから、行くって! 起きるって! 心配せんでも間に合うから〜」 予定通り、4時半過ぎには出発。 まだ暗いハイウェイを飛ばした。 運転席から話しかけられても、返す言葉をもたなかった。 ・ ・ ・ ああ、いつもそう。私の旅に高揚感があるとするならば、それは行くと決めた日から行く前日までの間だけ。 当日はいつも冷めたような気持ちになっている・・・。 全ての緊張感から解き放たれ、冷静さを取り戻し、物事を的確に見極め判断して行く思考に切り替わってる。 空港へ近づくにつれて、空が白んできた。もうすぐ夜が明ける。 あのパンフで見た『オンネトー』 あの水に、沈む木霊に、そして住まう森の妖精たちに出会いたい。 |



















