全体表示

[ リスト ]

黒澤明監督、映画『七人の侍』

イメージ 1

森田芳光監督、織田裕二主演の『椿三十郎』の話を後輩としていたら、オリジナルの黒澤版の話になりました。どんどん話しているうち、黒澤監督の代表作『七人の侍』を、その後輩は「見たことがない!」ということが判明。仕事終りにレンタルビデオ屋でDVDを借りてきて、会社で『七人の侍』を一緒に見ました(苦笑)

≪あらすじ≫
「よぉし!あの麦が実ったら、また来るべぇ!」。野武士の頭目の言葉は村人たちを絶望の淵に叩き落とす。「神も仏もねぇだよ。年貢だ、租役だ、戦だ、水飢饉だ。その上、野伏せりだぁ。神様ぁ百姓なんか死んじめぇとよ」。村はずれの水車小屋に住む長老の前で意見を戦わせる村人たち。それを聞いていた長老は突然目をカッと見開き、言う。「侍、雇うだ」「腹の減った侍探すだよ。腹が減りゃ、熊だって山ぁ降りるだ」。こうして、利吉、万造、茂助、与平の四人は侍探しに出かけるのだが…。

さすがに今見ても古臭さを感じません。やはり傑作は色褪せない。学生時代、リバイバル上映で見た時の感動が蘇りました。三船敏郎さん演じる菊千代は、やはり愛すべきキャラクター。守るべき農民たちが落ち武者狩りをしていたことを知り、侍である勘兵衛らは複雑な心境になる場面で、菊千代は叫びます。

「百姓ってのはな、けちんぼで、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜けで、人殺しだぁ!!」

百姓がこんな生き方をしなければならないのは侍が戦をするせい。百姓はどうすればいいんだ、と慟哭する菊千代の姿に皆、押し黙ります。作家の井上ひさしさんは菊千代のキャラクターについて、こう語っています。

「菊千代という侍になりたがっている百姓の子で野武士にもなりえたかもしれない存在によって、時とともに(侍、野盗、百姓の三つの集団が)一つに溶け合うのである。菊千代は三つの集団に足をかけていて、それゆえ彼は三つの集団の事情を撹拌することができ、そのことで物語に山だの谷だの光だの翳りだの綾だの艶だのが加わっていく」

ちなみに、『七人の侍』の中で誰が好きかを尋ねると国によって違うそうで、アメリカ人は大体、勘兵衛が好き、フランス人は久蔵で、菊千代が好きなのはイタリア人だとか。黒澤監督は曰く、「こういうことは、何事につけ国民性を感じますね」とのこと。

それにしても、この映画、圧倒的迫力はもちろんのこと、様々な要素が詰まっている作品と言えましょう。当然、当初、7千万でスタートした製作費は、最終的に1億数千万円と倍になりました(笑)

黒澤監督は雑誌のインタビューで、「会社にものを言えるようになったのはいつごろからですか?」と質問を受けた際、「『七人の侍』からです。シナリオを読み、僕の描いたイメージに近づけようとすると製作費がオーバーする。しかし、ファンは赤字が出た分、余計に楽しめるわけです」と語っています。たしかに、存分に楽しませてもらいました(笑)

閉じる コメント(8)

顔アイコン

実は私も見たこと無いんです。私が通っている整体師の方も「おぉ、七人の侍を見てないのですか、それは見たほうが良いですぞ」と強く勧めるのですが、超大作(長い)のイメージあり、なかなか踏みきれません。テレビでやらないかなぁ。 削除

2007/12/15(土) 午後 4:00 [ ジョッシュ ]

Yahoo!アバター

学生時代にリバイバル上映で見たんですが、「休憩」が入るくらいですからね、長いですよ。なので、見るには気合いがいりますね(苦笑) でも、今見ても古臭さがないですよ。衛星放送あたりでやるかも知れないですね。つい最近ですが、今年が三船敏郎さんの没後10年なので、黒澤作品ではありませんが、その他の三船主演作品を放送していましたよ。

2007/12/16(日) 午前 0:42 [ s5872stf ]

Yahoo!アバター

母が時代劇が好きで、TVで古い映画をやっていると、市川雷蔵とか、子役の松方弘樹とか(w 一緒に観た物ですが、これだけメジャーな『七人の侍』を観たことがなかったのが不思議なくらい(w 世界の映画監督が、影響を受けた作品、というから、素晴らしいんでしょうねぇ。とはいえ、休憩が入るくらい、長時間・・・こちらが難関です^^;;;

2007/12/16(日) 午前 9:21 常夏

Yahoo!アバター

「七人の侍」、DVDだと二巻組だし、見るのに「勢い」がいるかも知れません(苦笑) でも、見て損はないですよ。一つのシーンを複数のカメラで撮影する技術は、今では当たり前ですが、この映画が最初とも言われています。

2007/12/16(日) 午後 6:20 [ s5872stf ]

顔アイコン

これは、日本史上最高の映画ですね。すごいと思いました。

2008/3/9(日) 午前 8:32 [ sig*yos*24 ]

Yahoo!アバター

この映画は、すごいですよね。全く色褪せない。学生時代にスクリーンで見た時は、その迫力に圧倒されました。訪問ありがとうございます。

2008/3/9(日) 午後 2:24 [ s5872stf ]

顔アイコン

やはりこれですね。
納得です。

2009/11/25(水) 午前 8:23 chokobo

Yahoo!アバター

随分前に書いた記事ですが、久しぶりに「七人の侍」、観たくなりました。本当に面白いですからね。日本映画の歴代1位は、たしかにこの映画かもしれませんね。訪問ありがとうございます。

2009/11/25(水) 午前 11:26 [ s5872stf ]

コメント投稿
名前パスワードブログ
投稿

閉じる トラックバック(1)

トラックバックされた記事

日本映画歴代1位は・・・?

日本映画の個人的な歴代1位の作品は、皆さんにとってどのような作品ですか? これは結構難しいですよ。 その映画の出来が素晴らしい場合と思い入れによって1位としたい映画とぞれぞれ違いがありますからね。 例えば<font color=blue>ジョン・ギラーミン</font>監督の<font color=red>タワーリング・インフェルノ</font>なんていう作品は、映画としては愚作だけど、当時パニック映画が大ヒットした時期で、しかも...

2009/11/25(水) 午前 8:32 [ うちの猫(ナナ)知りませんか? ]

トラックバック先の記事

  • トラックバック先の記事がありません。


.

人気度

ヘルプ

Yahoo Image

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
  今日 全体
訪問者 3 83206
ブログリンク 0 32
コメント 0 5465
トラックバック 0 108
検索 検索

開設日: 2005/4/8(金)


プライバシーポリシー -  利用規約 -  ガイドライン -  順守事項 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2012 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.