略史:海上自衛隊護衛艦部隊その26
8艦8機・4個群体制の完成、そして「あまつかぜ」の退役1995年(平成7年)3月、世間が地下鉄サリン事件に震撼し、阪神大震災の復興がようやく緒につき始めた頃、待望のイージス搭載護衛艦の2番艦「きりしま」(「その24」参照)が竣工しました。これによりミサイル護衛艦DDGは8隻となりました。8隻の内訳は「あまつかぜ」、「たちかぜ」型3隻(「たちかぜ」「あさかぜ」「さわかぜ」)、「はたかぜ」型2隻(「はたかぜ」「しまかぜ」)、「こんごう」型2隻(「こんごう」「きりしま」)でした。この他に護衛艦隊にはヘリコプター護衛艦DDH4隻、汎用護衛艦DD20隻が在籍しており、「1個護衛隊群・8艦8機体制」(DDH1隻、DDG2隻、DD5隻)4個群からなる編成が完成しました。 1976年、「防衛計画の大綱」決定に基づいて八八艦隊4個群体制が決定してから約18年、永かった道のりでした。 その一方で30年にわたって護衛艦隊の空の守りに任じてきた老兵が退役の時期を迎えつつありました。ミサイル護衛艦「あまつかぜ」(「その6」参照)、1次防で建造された海上自衛隊初のミサイル護衛艦です。1965年(昭和40年)に華々しく竣工し、「たちかぜ」が登場する1976年までは唯一の艦隊防空艦でした。1980年には初参加のリムパックに派遣され、八八艦隊構想が登場してからは後続艦が揃うまで艦隊の第一線で任務を果たしてきました。 しかし頼もしい後輩達が続々と登場し、1995年11月29日にようやく退役の日を迎えました。3隻目のイージス艦「みょうこう」が竣工するのは明年3月ですが、それを待たずして「あまつかぜ」はひっそりと寿命を全うしました。時代を創った艦の引退でした。 そして1996年(平成8年)3月、「みょうこう」が登場しました。真の意味での八八艦隊体制の完成でした。 護衛艦隊の編成(1996年4月1日現在) 護衛艦隊(横須賀) ├直轄艦「むらくも」 ├第1護衛隊群(横須賀) │ ├直轄艦「しらね」(横須賀) │ ├第46護衛隊「ゆうぎり」「あまぎり」(横須賀) │ ├第48護衛隊「むらさめ」「せとぎり」「うみぎり」(横須賀) │ └第61護衛隊「はたかぜ」「きりしま」(横須賀) ├第2護衛隊群(佐世保) │ ├直轄艦「くらま」(佐世保) │ ├第44護衛隊「やまゆき」「まつゆき」(呉) │ ├第47護衛隊「あさぎり」「やまぎり」「さわぎり」(佐世保) │ └第62護衛隊「さわかぜ」「こんごう」(佐世保) ├第3護衛隊群(舞鶴) │ ├直轄艦「はるな」(佐世保) │ ├第42護衛隊「みねゆき」「はまゆき」(舞鶴) │ ├第45護衛隊「あさゆき」「しまゆき」「せとゆき」(佐世保) │ └第63護衛隊「しまかぜ」「みょうこう」(舞鶴) └第4護衛隊群(呉) ├直轄艦「ひえい」(呉) ├第41護衛隊「しらゆき」「さわゆき」「はまぎり」(大湊) ├第43護衛隊「いそゆき」「はるゆき」(呉) └第64護衛隊「たちかぜ」「あさかぜ」(横須賀) 03中期防で登場した新型護衛艦を紹介します。護衛艦「むらさめ」型9隻むらさめDD-101 1991年度計画 1996年竣工 はるさめDD-102 1992年度計画 1997年竣工 ゆうだちDD-103 1994年度計画 1999年竣工 きりさめDD-104 1994年度計画 1999年竣工 いなづまDD-105 1995年度計画 2000年竣工 さみだれDD-106 1995年度計画 2000年竣工 いかづちDD-107 1996年度計画 2001年竣工 あけぼのDD-108 1997年度計画 2002年竣工 ありあけDD-109 1997年度計画 2002年竣工 基準排水量4550トン 満載排水量6200トン 機関出力60000馬力 速力30ノット 砲煩兵装 76ミリ単装砲1基 20ミリ近接防御機関砲2基 対空兵装 シースパロー艦対空ミサイル用垂直発射装置16セル 対艦兵装 90式/ハープーン艦対艦ミサイル4連装発射筒2基 対潜兵装 アスロック対潜ミサイル用垂直発射装置16セル 短魚雷3連装発射管2基 航空兵装 対潜ヘリコプター1機 乗員165名 「はつゆき」型、「あさぎり」型に続く汎用護衛艦として計画されました。兵器システムは基本的に同じですが、対処時間の短縮、省力化を図るため垂直発射装置(VLS)や高性能情報処理システムを搭載しています。
対空レーダーは「あさぎり」型の一部の艦から搭載が始まったOPS-24Bで、回転型フェーズドアレイ方式という珍しい方式を採用した国産の三次元レーダーです。これにより本型は「ミニイージス」とも言うべき能力を誇っています。対水上レーダーはやはり国産のOPS-28Dで、低空から接近する対艦ミサイルも探知可能です。20ミリ近接防御機関砲は従来の左右配置を止め、前後配置としたことにより、2基を片舷同一方向に指向する事が可能となりました。 戦闘能力以外の最大の改正点は居住性の向上で、乗員一人当たりの面積は大幅に拡大されています。具体的には「こんごう」型DDGと同様に科員居住区の2段ベッド化、レストルーム、アスレチックルーム、自習室などの設置です。こうした措置の背景には艦艇乗員希望者の極端な減少が影響しています。 これらの改正により本型は「あさぎり」型よりも乗員数が減少しているにも関わらず、船体は大型化されています。 「はるさめ」型は03中期防で6隻、次の08中期防で3隻の計9隻が建造されました。なお艦番号は空きが無くなったためリセットされ、かつて国産初の護衛艦「はるかぜ」」(「その2」参照)に付された「101」に戻りました。 (画像は昨年の観艦式での「あけぼの」DD-108) (つづく) |
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海自 阪神基地に護衛艦「いなづな」がいました!!
3月25日(日)に神戸方面に海上自衛隊 練習艦隊の一般公開に出かけました。 朝、某氏より、阪神基地の情報をいただき、ついでに阪神基地にも寄ってきました。 その情報は「阪神基地に護衛艦 いなづまがいるで」との事!! これはうれしい情報ではありませんか!! 高速を
2007/4/1(日) 午後 1:27 [ 妖魔の不思議な旅 ]
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一線にいたのが「退役艦」という響きにねぎらいを感じるのは当たり前ですが、生き物のようで哀愁を覚えますね。定年を迎え退官する自衛官同様 私は「帽振れー」です。
2007/3/17(土) 午後 5:10
フネは1隻ごとに名が付けられています。実に愛着深いです。「あまつかぜ」は除籍後、実弾演習の実艦的となり、海に帰ったそうです。
2007/3/17(土) 午後 10:28