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EVIL DEAD THE MUSICAL 〜死霊のはらわた〜 3

歌に関しては、キャストの皆さん、音を外すとかそういうことはなかったですし、瀬戸さんなどは高音も綺麗に出ていてなかなか上手かったので、他国版と比較しなければさほど不足を感じないのではないか、と思います。ですが、韓・加版と比較してしまうと・・・・もうちょっと上手ければいいのになあと感じたのが正直なところ。特にAsh、ですね・・・。特に韓国版では、"I'm Not a Killer"とか"It's Time"、バカバカしい内容なのに大劇場作品の大ナンバーか?ぐらいの勢いであまりに歌自体が上手いので、思わず聞き惚れてしまう・見惚れてしまう感じだったんですが、残念ながら日本のAshの場合はその域に達せず。あ、でも、諸星さん、頑張っているなあとは思いました。
"Do the Necronomicon" "We Will Never Die""Blew That Bitch Away"など、全員で歌うナンバーも、他国版と比べると迫力不足だったのがちょっと物足りなかった。歌詞が、あまり音に上手く乗っていない感じがしたのも一因かもしれませんけど・・・。


それから、振付なんですが・・・。
日本オリジナルの部分もかなりありましたが(Housewares Employee" など)、韓国版準拠の部分も多かったようです。"What the...?" は完全に韓国版準拠。タンゴ風の振付でした。で、このダンス場面、元ジャニーズと若手の組み合わせの割には、あまり上手くなかった。動きがきっちりしていないというか、動きが流れちゃうというか・・・・。正直言うと、ジョンハンさん×サンフンさん版のほうがまだ上手かったかも・・・。これはかなり意外。元光GENJIだし、ジョンソク君よりも上手く踊るんじゃないかと思ってたんですが・・。練習時間があるかないか、もしくは振付の方がどこまで要求するかなども関係するのかもしれませんね。この日ともう一回見たのですが、2回目に見たときに諸星さんがアンコールでDo the Necronomiconかなにかを踊って見せていましたが、これは結構上手でしたし・・・。
Do the Necronomiconの振付はカナダ風ではなく、韓国風でした。
"Look Who's Evil Now"のShellyの部分、日本版はShellyがEvil Forceの3名の女性ダンサーを従えていますが、この部分、まあ踊っている人数自体違いますし、私が見たチュンムアートホール上演時の韓国版とはかなり違うように見えたので、日本オリジナルかなと思っていたら、最後のほうで、あれっ!?と困惑する振付が。最後のLook Who's Evil Nowという歌詞のあたりだったと思うのですが、ここで、昨年あたり流行していたK-POPの女性グループの曲の有名な振付にそっくりな動きが。ET춤とか言われていたそうですが。私が見たチュンムアートホール版には確かこの動きはなかったので、なんだろう、振付の人がK-POPのMVでも見て面白いから入れてみたのかなあと一瞬思いましたが、大学路公演に移った頃のかの地のレビューでET춤がなんたらかんたら・・と書いてあるのを見た気もするので、あれ、大学路公演にパロディとして登場したのを、由来を知らないで使っちゃったのかなあ・・・とちょっと疑問でした。どうなんでしょ。
完全にET춤と同一ではないのですが(指はあの状態にしていなかったと思う)、動き自体はどう見ても元ネタはそれだとしか思えず・・・。
たぶん2008年に韓国に行ってホテルなどでなんとなく現地のMVが流れる番組などを見た場合、一度は目に入ってきちゃうだろうな〜という感じのヘビロテなヒット曲だったような気がしますし、あれっと思われた観客は私の他にもいるのでは?そうでもないかな?


まあ、作品自体が面白いですし、楽しめたことはまあ楽しめたのですが、もうちょっと歌が上手だったら、芝居の間が良かったら、もっと面白かったように思う。

個人的には、Ash役ってAll shook upに出ていた坂本さんあたりがいいかな〜なんて思ってたのですが(「手」のところなど、すごく上手くやってくれそう)、井上芳雄さんもいいかなあ〜。井上さん、なにかのアフタートークの様子を見たら、シニカルなユーモア感覚もお持ちのように見えたので、この役、意外と似合うんじゃないかなあ。

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EVIL DEAD THE MUSICAL 〜死霊のはらわた〜 2

〜公演を見てからかなり時間が経過してしまいましたもので、薄れかけた記憶をもとにした感想です。〜

日本版も韓・加版と同じく、くだらなくて面白かったのは面白かったですが・・、もの足りなかった。
他国バージョンを見ていなければ、ばかばかしくて面白いね〜、なのに結構曲もいいし!という感想になるだろうとは思うのですが・・。
原因は、演出・歌唱力・キャストの演技力・・というか笑いをとる技術の巧拙、かなあ。そう悪いわけではなかったのですが。
韓国版を見たときの感想に、「日本だったら、小劇場系の役者さんや演出でやったら面白そう」と書いたのですが、やはり制作サイドも同じようなことを考えたのでしょうか、今回の日本版の脚色・演出は所謂「小劇場」系のお方たちです。
なんですけど・・・。期待したほど面白さがアップしていなかった。
ええと、韓国版、バカな作品なんだけども、現地の観客をどう笑わせるか、考えに考えて練りに練ったんだろうなあと思わせるというか、ちょっとした動きに至るまで細部まで丁寧に演出されているなあ・・と妙な感動(?)を覚えさせる・・という感じだったんです。さらに、キャストの芝居の間が凄く良かったのと、こんなバカな作品なのにキャストの歌がやたらに上手いのが、またバカバカしさを増強させていて、凄く面白かったのですが、カナダ版と比べるとエロ系のネタがトーンダウンしていて、ちょっとお行儀がよくなってしまっていたんです。なんで、日本で上演するなら小劇場系の役者さんや演出でやったらそのへんもトーンダウンせずにやりそうで面白そうかな〜、と思っていたのですが・・・。
あら?そうでもなかった・・・。"Housewares Employee" の前の、アッシュがリンダにネックレスをかけようとする場面などは、日本版はあのニュアンスはまるっきりナシになっていました。あれえ、韓国でさえやっていたのに!?ま、無ければないで別にいいですが。その他の場面も、細かいエロ系のネタが消えていて、予想外でした。まあ、その代り日本オリジナルのネタもありましたが、仄めかして笑わせるというより、直接的なネタになっていました。確か、スコットの「Coming~!!(oはoじゃなくてアルファベットのもう数文字後の文字かもね)」に相当する部分は、Shellyが自分の歯に○○が挟まっているのに気付いて、「増える●●●●●●ね〜」と言ったりしていました。あと、シェリルが森へ行くときに外から小屋を見たらShellyとScottがアクロバティックに頑張っている姿が窓にシルエットで映って見えて、シェリルが「きっとこれも目の錯覚!」と言ってたりとか、そういう日本オリジナルのネタはあったんですが、逆にカナダや韓国であったような細かいネタが結構無くなってしまっていた。あ、あと、2幕のアニーの服が・・というのも、カナダ版はおろか韓国版より大人しいというか・・確かナシになっていました。袖はどこかの場面で敗れたけど・・・。

なんで、TOXIC AVENGERを見たときに、「日本版上演希望。韓国のほうが向いてるかとも思うが、エロネタが多すぎるのと、サラ役の露出度が高すぎるのは韓国向けじゃなさそうなんで、日本のほうが向いてるかな(日本版のEVIL DEADの出来栄え如何で意見が変わるかも)」と書いたんですが、ううむ、日韓どっちかでやるならTOXIC AVENGERは韓国のほうがいいかな、という意見に変わってしまいました。


それから、日本版、ちょっと演出が荒いというか、細かいところでは笑いをとろうとしていなかったのが残念。また、暗転や装置の転換に時間がかかったり、セリフの語数が多かったりのためなのか、全体に冗長になってしまっていたと思う。
笑いをセリフ・言葉のみに依存しすぎていた感じがします。音声オフにしたら、あんまり面白くなさそう。
韓国・カナダ版は、セリフのみならず動きや表情、間の面白さの比重も高かったので、たぶん英語・韓国語がわからなくても、相当笑えたと思うのですが、日本版は、日本語がわからなかったらなんだかよくわからない・あまり面白くない部分が多そうでした(まあ、日本語がわからない観客は殆ど来ないでしょうけども)。
役者さんたち、そう悪くは無いのですが、韓・加版と比較すると、お笑い演技というか、笑いを取る間などの技術がかなり負けてしまっていました。これはかなり残念。まあ、演出の問題なのかもしれませんけども。

歌詞やセリフの翻訳は、全体的に、情報を詰め込みすぎ気味の翻訳だったような印象でした。が、内容的には、いまどきの日本の30代〜40代前半ぐらいの層にウケそうなものも多く、そういう意味では健闘していたと思います。
ただ、たぶん文字で見たら面白そうだったんだろうなとは思うが、実際の舞台で見ると、なんかテンポが悪くなってしまっていて、この部分削っちゃうかちょっと変更したらいいんじゃないか・・・なんて感じる部分もあった。例えば、冒頭の、アッシュが「鉄橋」を連発したのに対しShellyが言う「鉄橋、鉄橋って、あんまりと言えばあんまりな前振りじゃない?」みたいなセリフなど。
歌詞に関しては、前半は割と良かったと思いますが、後半が息切れ気味??後半のナンバーは不発。時間が足りなかったのかなあ?

〜続く〜
たぶん。

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EVIL DEAD THE MUSICAL 〜死霊のはらわた〜 (1)

「EVIL DEAD THE MUSICAL 〜死霊のはらわた〜」
池袋サンシャイン劇場にて、6月27日、17時からの公演を見ました。
出演は、
Ash:諸星和己
Cheryl:大和田美帆
Linda:高橋由美子
Scott:上山竜司
Jake/Prof. Knowby:右近健一
Shelly/Annie:瀬戸カトリーヌ
Ed:森本亮治
Evil Force:齋藤久美子/関根あすか/吉浜愛梨   
   
脚色:倉持裕
演出:河原雅彦
美術:加藤ちか
振付:MIKIKO



この作品、OFF BWで上演された頃に注目するも見に行けず、韓国の初演版で初めて見まして、大変気に入りまして韓国版を3回見てしまい、さらにトロント版も見に行ってしまっております。
どうしてもそれらと比較しての感想になりますが・・・。


まず、日本版の特徴を列挙。

小劇場ではなく、中規模の劇場での上演でした。
セット、韓国やカナダと比べると大きめです。その為か、長めの暗転が多かった。
「小屋」の向かって左の屋根のほうに天窓があり、時々「悪霊」が顔を出したり、外に放り出されたAshがこの天窓のあたりに登場したりしていました。
向かって右の壁面は大きな窓になっていて、1幕で小屋の窓が突然割れて木の枝が部屋に・・なんていう場面では、この大きな窓が開いて、暴風が吹きこむような演出にしていました。
「橋」は、日本版は、舞台後方の2階部分をいっぱいに使って「鉄橋」になっていました。(他国では、小さなかわいい「橋」がちょこんと登場して、それがまたバカバカしくて笑えたんですが・・・)

残念ながら、日本版ではsplatter zoneは無し。なので、客席に血は飛んできません。
(韓国・カナダでは、客席前方にsplatter zoneというエリアがありまして、2幕の途中から、このエリアの観客は血を存分に浴びることができます。血まみれになりたくなければ、幕間に供給されるレインコートを着用して防御できますけど。特にカナダ版はステージから客席に向かって本当に容赦なく飛んできます(笑)。スプリンクラーで降らせたりもしていました。)
また、キャストの人数が日本は10人で、多いです。Fake Shemp(韓国版ではトナカイのルドルフ役も兼任)がいない代わりに、ダンサー系の女性アンサンブルキャスト(?)が3人いました。 Evil Forceという名がついていまして、この3人が森の「木」としてCherylを襲ったり、Good Old Reliable Jakeのときに、Jakeのバックダンサーをやったり、悪霊として、セットの屋根のほうにある「窓」から顔を出していたりしていました。
Lindaの首なし死体も、この3人の女性アンサンブルが担当していたようです。アクロバット系の動きも得意な人たちだったようで、Lindaの首なし死体が連続トンボがえり?をしていました。

2幕、Jakeが地下室へ捨てた「死者の書」の一ページを取り返すために、アッシュが地下室に飛び込んでゾンビとの戦いの末にページを奪還してくる場面、日本版はアメコミ風のアニメーションになっていました。


演出やセリフの違いは、まだまだ沢山ありますが、とりあえず大きな違いというとこんなところか?

日本版を見ていて、まず頭に浮かんだこと。
「あらやだ、元・光GENJIよりも류정한さんのほうが"What the fuck is that?" 、踊れているじゃないか!?「手」に攻撃される場面も정한さんのほうが上手いかも・・・。ジョンハンさん、きっとすごく頑張っていたんだなあ(涙)。ジョンソク君と比べちゃって色々言ってごめんなさいね・・・。」
でした(笑)。
↑これ、私と同じくジョンハンさんASHで韓国版をご覧になり、日本版もご覧になった方もこのような感想をお持ちになったそうですので、私のひいき目じゃないと思います!!まあ、一番この場面が上手かったのはジョンソク君だと思うけれど。
〜続く〜

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Sunday in the park with George(日本語版)

「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ〜日曜日にジョージと公園で〜<Sunday in the park with George>」。
7月18日、パルコ劇場にて19時からの公演を見ました。

キャストは
ジョージ 石丸幹二
ドット 戸田恵子
老婦人 諏訪マリー
ジュール 山路和弘
イヴォンヌ 春風ひとみ
フランツ 畠中洋
ボート屋 野仲イサオ
看護婦 花山佳子
セレステ1 鈴木蘭々
セレステ2 冨平安希子
兵隊1 岸祐二
兵隊2 石井一彰
ミスター 岡田誠
ミセス 南智子
ルイ 中西勝之
フリーダ 堂ノ脇恭子


スタッフは、
Lyrics by: Stephen Sondheim
Music by: Stephen Sondheim
Book by: James Lapine
演出/宮本亜門
翻訳/常田景子 
訳詞/中條純子
美術/二村周作 
衣裳/黒須はな子 
照明/中山安孝
音楽監督/山下康介

この作品、私は昨年BWでSam Buntrock演出版を見ました。とても素敵な良く出来た舞台だったので、日本で上演と聞いてBuntrock版で上演して欲しいなあと思ったのですが、宮本亜門さんオリジナル演出で上演とのこと。なんですけど・・。

あれれ?「宮本亜門さんオリジナル演出」と去年あたり配布していたチラシに書いてあった気がするのですが・・。今回の日本版、装置や演出、映像の使い方がSam Buntrock版と酷似しています。
オープニング、真白な空っぽの舞台に、筆で書いた線が映写されるところはBuntrock版と同じでした。線が日本版は焦げ茶色っぽかったかな?BWは黒だった気がします。
そのあと、舞台にLa Grande Jatteの風景が映写されるところも同じ。
まあ、ぴったりBuntrock版と同じというわけでなく、BW版だと「木」が映写される、束ねたカーテンは日本版には無く、代わりに2次元的に描いた「木」のセットとなっていて、Georgeが「木は嫌いだ!」と叫ぶとゆっくりと上に木のセットが上がって消えていきました。

こんな感じで、どこを映像にして・・・というのは Buntrock版と似ていました。映写される映像はBW版と同じではなかったと思いますが、似てました。廉価版という感じかな〜。キャンバスの「犬」の映像などは、特に廉価版という感じです。その他の場面も装置などを含め、特に1幕は、細かいデザインの違いはあってもかなりBuntrock版に沿う感じでした。2幕はGeorgeのビデオアートの上映トラブルの場面などでオリジナリティを出していたけれど・・・・。この場面はあ〜宮本演出だな〜という感じでした。

オリジナルの演出家もしくはその関係者らしき人やオリジナルの装置デザインの方がクレジットされていないのに、オリジナル版と酷似した演出・舞台装置を見るのって、日本では珍しいなあ〜。
まあ、トンデモな装置や演出で見せられるよりは、このほうがありがたいかな。

昨年のBuntrock版と装置や演出は似てはいるんですが、今回の日本版は舞台の出来としては、う〜む、ほぼ皆さん歌えていますし、そう悪いわけではないですが、何かが足りない感じでした。
一番の要因は主演のお二人、かなあ・・・。
昨年のBW版のDaniel EvansとJenna Russellが非常に良かったんですよね。それぞれが上手いだけでなく、特に1幕のGeorgeとDotとしてのお二人の化学反応みたいなものも良かったんだと思うのですが。
石丸さんと戸田さんのジョージとドットは、EvansさんとRussellさんの組み合わせにあったような化学反応みたいなものが感じられなかった。We do not belong together,And we should have belonged togetherっていう感じが出せていないと思う。残念。

ジョージの石丸幹二さん、1幕のGeorge部分はかなり物足りない。Daniel Evansさんと比べるからかもしれませんが・・。歌は上手くて綺麗に歌っていますし、芝居もそう悪いわけではないのですが、Dotが離れていく・Dotを突き放してしまうことにつながるGeorgeのエキセントリックな面や、自分の絵・技法に対する猛烈な情熱みたいなものがあまり出てなかった。
石丸さん、2幕の現代のGeorgeの場面のいまどきの服装をした姿は格好いいですね。さすが王子(笑)。それはさておき、2幕の現代のGeorgeのほうが、1幕よりは良かったと思う。でも、やっぱりEvansさんと比べちゃうと、創作の壁にぶち当たって悩んでいるらしいところ、迷っているところなどがいま一つ出てなかった。
あと、最後の場面、”White.A blank page or canvas.His favorite.So many possibilities..."に該当するところ、もの足りないです。この最後のSo many possibilities...が、Daniel Evansさんの場合はすごく感動的だったんで、石丸さんも「限りない可能性」ってところ、ぜひ頑張ってくださいな。

ドットの戸田恵子さん。舞台は初めて拝見しました。実年齢を考えると、驚異的な若さと魅力ですね。なんですけど・・・。
2幕のMarie役でジョージの作品発表会で、進行無視で言いたいことを話す場面は面白かったと思います。Russellさん版と比べると、ちょっと「作りすぎ」ている感じもしましたが。
ですが、1幕のDotの部分は、あまり出来が良くないと思います。この役もJenna Russellが素晴らしかったので、それと比較して・・というところもありますが、う〜ん、比較しなくても、ちょっと・・・・かな。
セリフの言い方が、ちょっとわざとらしいというか、作った感じの「お茶目」な話し方なのが目立ちました。冒頭の場面で連発していた「…かな〜。」という言い方など。チャーミングにしようしようとしすぎているように感じました。
声のトーン・出し方を変えすぎるのも気になった。例えば、文法の本を音読する場面の声とセリフ部分の声の出し方が極端に違う、など。
歌も思ったより・・・・だった。この方、80年代にミュージカルに結構出てましたよね?当時、ミュージカル雑誌で見かけたような気がします。Sweet CharityのCharity役の写真とか、記憶にあるんですが。当時、かなり好意的なレビューが出ていた記憶もあります。なので、もっと歌える人なのかと思っていたんですが・・・・。音を極端にはずしたりはしませんが、声の出し方の切り替えなどに不安定なところがあったのと、それ以上に歌での表現力が期待したほどは高くないのにちょっとがっかりしました。We Do Not Belong Together、Children And Art、Move onなどのナンバーがあまり光ってなかったです。特にWe Do Not Belong Together、Move onはもっと胸に迫るものになっていいはずなんですが・・。Jenna Russellさんのときのように言葉が胸に迫って来なかった。
Russellさんの場合、Move onでDotが言っていること;Goergeが彼女に与えたもの・彼女が彼から学んだこと・それによる変化・成長みたいなことがすっと理解できたんです。また、同時に、このDotの幻影がなぜ現代のGeorgeを迷いから救い出す・前に歩きだすのを助けることになるのか、も感覚的にですが自然に納得できたような。たぶん、これが日本版でちょっと足りない点なのかな。

子役の女の子、いい具合にこましゃくれていて、上手かったと思う。カーテンコールであの女の子に沢山拍手しなくちゃ、と思っていたのですが、カーテンコールには登場せず。児童の労働時間というか労働終了時間の制限の関係かな?
老婦人・Blair Danielsの諏訪マリーさんも良かった。

昨年のBW版ではBoatmanのAlexander Gemignaniが2幕ではDennisを演じていましたが、日本版ではFranzの畠中洋さんが2幕のDennisになっていました。だいぶイメージの違うDennisです(笑)。


翻訳・訳詞は目立って不自然なところや??というところはなかったと思う。ただ、ある意味一番大事なMove onがちょっと冴えない感じもしました。


という感じで、そう悪くは無いのですが、なにか足りないなあ〜という感じでした。

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"Spring Awakening” 春のめざめ(4)

ハンシェン(Hanschen) の一和洋輔さんと南晶人さん。二人とも、容姿は役にとてもハマっていますね。澄ました感じのハンサムで、aloofって感じ。二人とも、My Junkの例の場面は健闘。歌に関してはお二人とも普通に上手だったように記憶しています。確か南さんのほうが歌自体はより上手かったかな?
一和さん、髪をブロンドに染めてまして、超然とした感じなんで、見た目は実にHanschenらしい。なんですが・・・2幕の例のエルンストとのシーンでずっこけた。セリフが・・超スローテンポなうえ、かなり明らかな外国語訛りが出てしまっていました。中国語圏の出身の方なのかな?1幕でも、ちょっとのたついた感じのセリフ回しがありましたが、JBW君のあのねっとりした感じを連想させる部分もあり、1幕ではさほど気にならなかったのですが・・・。
(注:一和さんは日本人だという情報をいただきました。私が外国語訛りと思ったのは訛りではなかったようです。それはそれで驚きです・・・・7/9記)
南晶人さんは、一和さんより鋭い感じだったような記憶が。
二人とも、HanschenとErnstの2幕の名場面、もっとJBW君のような強烈さ(笑)が欲しいです。

イルゼ(Ilse)の金平真弥さんと石塚智子さん。二人ともすらっと背が高い人でした。
金平さん、とても良い声で歌も上手なのですが、声の質としてこの演目には合わないように思います。大作ミュージカル系にはいいのだと思いますが・・・。セリフの言い方が、「開口」で参った。
石塚さんのほうが、やや自然な感じでした。歌自体は金平さんのほうが上手いんでしょうが・・。
あと、二人とも、Blue windの時のヘアスタイル、BW版のローレンに倣ってなのでしょうが、前髪をあげてソバージュっぽい(古!)スタイルになっているんですが、80年代っぽくなっちゃってるような気がするんですけど・・・。

エルンスト(Ernst) の竹内一樹さんと伊藤綾祐さん、二人とも、カマトト風だったような・・・。お二人とも、Touch me のErnstのパートは、きれいに歌えていたと記憶しております。
ゲオルグ(Georg)の白瀬英典さん、とても良い声です。ダントツに目立ちますね。ただ、体型がBWのOttoと似ているので、時々私は混乱してしまいました(笑)。
オットー(Otto)の 加藤 迪 さんと玉井晴章さんも良い声。特に 加藤さんが美声ですね。ただ・・・セリフの開口度がとてつもない・・。Totally fuckedのThings that makes you really jump?にあたる部分、これを強烈な開口調でのったりとやるので、ずっこけてしまいました。
この部分、「おれが何をしたっていうんだ?大人はいつもそうさ。俺たちを虫けらみたいに扱う。もういい加減うんざりだ。」になってるんです。これを「開口」口調でやられたら、正直ダサすぎて悲しいです。

BWでかなり笑ったMy Junkの前のTheaのセリフが、平坦な印象に残らぬものになっていて凄く残念でした。あ、でも、1回目に比べると、2回目・3回目はちょっと改善していた記憶が。橋のたもとを通って帰ろうよ!と主張する場面は、2回目・3回目はそれなりになっていたと思う。たしか・・・。
マルタ(Martha)は 撫佐仁美さんのほうが勝間千明さんより歌が上手だった記憶が。
Annaは全く記憶に残っていない・・・。ごめんなさい。もともと、目立ちにくい役ですし・・・。(韓国Annaはなぜか目立っていましたが)
総じて、Girlsは、印象が薄いです。誰がどうだったかあまり記憶に残らず・・・・。全体にセリフが単調、表情・芝居も印象薄。少女っぽいイキイキした感じがもっとあればいいのになあ。

   
大人の女性(Adult Women)の中野今日子さん、う〜ん、演じ分けがもう一つ、という感じ。これは、Christine Estabrookさんがめちゃくちゃ良かったんで、ハードルが高すぎるのかもしれませんが・・。
大人の男性(Adult Men)の志村 要さん、同様に演じ分けがもう一つ。そして、ちょっと??な演技の部分も散見。2幕の冒頭の牧師の説教の場面の話し方、医者役の場面、Moritzの葬式の場面で泣くのをやめるタイミングとその後の演技などが、私はちょっと???でした。

〜続くかも〜

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開設日: 2006/1/21(土)


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