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主宰寺井谷子(「自鳴鐘」主宰) ゲスト 竹本孝之(俳優)
今日は長崎県諫早市文化会館での公開収録
司会は塚原愛アナウンサー
<合評は飽くまでも私の聞き書きメモで漏れやニュアンスが違う場合もあると思われますが、ご容赦ください。>
兼題「雛菊」
デージーやみんな先生大好きで
5点句(寺井主宰、竹本選)。学校や家庭、その辺の植え込みと何処でも咲いているデージーの無邪気さと愛らしさの雰囲気を強く表現している。/みんなとは小さい子供達。小さくても意外と強いデージー。元気に育ってほしいという願いも込められているいい句。/「大好きで」とストレートに詠ってあるところに感心した。/デージーそのものをしっかりつかまえている句。小さな子どもたちの輪が見えて来る(寺井主宰)。
デージー一鉢二十四時間保育園 寺井 谷子主宰
2点句。花期が長いデージーで一日中心が和む。先生の思いやり、やさしいホッとする句。/助詞と動詞がない句で色々と想像を膨らませることができる句。/誉めるわけにも 貶すわけにもいかない。(作者の寺井主宰)。園庭もないビルの一室の二十四時間保育園。
雛菊や今日妻の靴のサイズを知る
2点句(竹本選)。雛菊はそんなに珍しくない、雑草の一種とも言える花。普段何気なく見過ごしている妻の靴のサイズをふとしたとき発見した。/雛菊は妻への愛のイメージ。字余りの表現も愛がつまって溢れている感じを出している。/溢れる愛があると今日知ったとは? 今日の句材で一番面白かった句、雛菊の愛らしい感情がストレートに感じた句。奥さんは小振りな方でしょうか(寺井主宰)。
雛菊や出島に阿蘭屋敷跡
2点句(寺井主宰選)。インターネットで勉強したであろう句。阿蘭屋敷の歴史と外国からやってきて長い歴史を誇っている雛菊、そういう所がパッとくっついた。阿蘭陀屋敷と雛菊の親しいような似通ったところを捉えた上手な句(寺井主宰)。
デージーや一番弥撤(ミサ)の信徒村
1点句。カソリックの小さな信徒村と同じように小さなデージー(寺井主宰)。/一番弥撤とは早朝一番のミサ。
凛として雛菊ひとつ空を見る 竹本 孝之
1点句。普通は群落を作っているデージー。ここでは一本の雛菊が長い首(茎)を空に。
雛菊や月光を浴び佇めり
1点句。夜の雛菊を句材としたのはなかなかの力だと思うけれど、「佇めり」と言いきってしまわない方がいいいとは思ったが、雛菊の風情もあり頑張った句(寺井主宰)。。
○寺井谷子主宰特選三句 (諫早文化会館での作品)
祝白寿乾風(ななじ)の海を許へ
また一つ町の中へと除夜の鐘
真向ひも坂の町なり風光る
○吟行句(富川渓谷)
亀鳴くと耳を掻きをる磨崖仏
4点句(寺井主宰、竹本選)。「磨崖仏が耳を掻く」の擬人法に滑稽味がある。/ユーモラスな羅漢の数々が目に浮かんだ。/吟行という現場にいるとリアリティを感ずる。作者の技量を感じた」。
川の音は春岩肌に羅漢飛び
3点句(寺井主宰)。「飛び」、身体の中にひしひしとその光景を感じた。吟行ならではの句。/飛んでいるように書かれている羅漢。
阿羅漢の耳朶ふくよかに木の芽風
3点句。木の芽風がぴったりで素晴らしい句。/優しい羅漢に吹く優しい木の芽風。/実感がそのままにでている句(寺井主宰)。
五百羅黙す二十六聖人祭
1点句。仏教とキリスト教。黙すは「もくす」でなく「もだす」と読みたい(寺井主宰)。/キリシタン弾圧(2月初旬)に因む二十六聖人(作者)。
水音も春や吊り橋くぐり来て 寺井 谷子主宰
1点句(竹本選)。鬱蒼としている森の中のスパッとした空間である吊り橋に発見した春。
水清く木の芽見守る羅漢様 竹本 孝之
1点句。羅漢様の「様」。優しさのある句。
春の水如来像守る羅漢かな
一点句。一段と高い所にある如来像を守るかの五百羅漢。/選句数に限りがあり、捨てがたい一句でもある(寺井主宰)
参考 NHK俳句王国
http://www.nhk.or.jp/haiku/backnumber/index_author.html
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