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主宰片山由美子(「狩」副主宰) ゲスト 涼風真世(俳優)
司会は塚原愛アナウンサー
今回は妙義山の麓。群馬県安中市松井田文化会館での公開放送。
<合評は飽くまでも私の俳句勉強の素材としての聞き書きメモですので、漏れやニュアンスが違う場合もあると思われますが、ご容赦ください。>
題「手紙」
雪暗の郵便受けの文重し
3点句(片山主宰他選)。東北地方で見られる空が暗くなって今にでも雪が降りそうな状態。「文重し」が手紙の内容を象徴するようで雪暗の状態と上手く呼応している。手紙は深刻な内容でしょう。/雪催で手紙が重く湿り気を帯びている感じが良く出ている。手紙の中味も重いんでしょうが。/普通だと暗いと重いと言うのは俳句では重なって上手くいかない方が多いが、この句の場合効果的で句としてもよく出来ている(片山主宰)。
返信は無用とありし寒さかな
3点句(片山主宰他選)。無用の凛とした感じと寒さのツンとした感じが引き締まっていていいなと。/返信無用は良い意味に解釈される場合もあるが、「寒さかな」で一方的に別れを告げられたとか身に入む寒さと解釈。/拒まれてしまった時の心理的違和感を「寒さ」という季語で表したのが素晴らしい(片山主宰)。
凍鶴のごとき細文字母の文
2点句(涼風他選)。母の書く字はかぼそい。「凍鶴のごとき」という措辞に痺れてしまった。/凍鶴のごときで分かるので細きとまで言わなくとも。惜しかった。俳句は一言多いと逆効果になることもあるので「AのごときBで」なるほどと思ってしまうのはつまらなくなってしまう(片山主宰)。
おかえりと卓に焼芋母のメモ
2点句(涼風他選)。お母さんの温かさが焼芋という季語に表れている。/情景が思わず浮かび暖かく微笑ましい気持ちになった(涼風)。/とてもよく分かるが分かり過ぎる感がある。もっと読者が想像する部分があるともっといい句になる(片山主宰)。
母の背にそつとかたりし冬日かな 涼風 真世
1点句。この句は手紙ともなんとも言っていないが、手紙を読んでいるお母さんの後ろ姿が目に浮かんだ。冬日がそっと語るように当たっている。/手紙というあらたまったものでなく、作者が母親にそっと語っている景(作者)。
来るはずのなき手紙待つ冬銀河 片山 由美子主宰
1点句。冬銀河は天国かなと。身内に手紙を出したのだが返事はきっと来ないんだなとしみじみ思っている。/私が表現したかったのは亡くなられた方、その死をまだ信じられない人からひょっとしたら手紙が来るかもしれないと思う気持ち「冬銀河」という季語で表せればと(片山主宰)。
○松井田文化会館での片山主宰3選
吹き抜けて木枯星を置き去りに
妙義嶺に風吹き渡り冬に入る
日射しうく杭一本の猪の罠
参考 NHK俳句王国のHP
http://www.nhk.or.jp/haiku/
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