第5杯目 飲む前に確認しましょう(後編)
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こんな話もあります。 外国のある地域では、地下水を水源とする水道水で赤ちゃんのミルクを作ったところ、赤ちゃんが窒息して死んでしまった、という事例が報告されたのです。いわゆるチアノーゼ。ブルーベビー症と名付けられた事例です。これは肥料や糞尿の窒素が土中で硝酸性窒素へ変化して起こる現象で、なんと浄水場では除去できないわけです。 多くの場合、地下30メートル以上の浅井戸から検出されているため、浅井戸から飲用水を汲み上げることは稀になったというのが一般的です。 しかし、最近の調査によれば、現在の地下水源の主流である100メートル以下の深井戸、そこでも検出され始めているというのだから大変ですよ。 硝酸性窒素は地下に浸透する速度が速く、俗説では年に1メートルと云われていますから、20世紀初頭からの汚染が今になって現れているというわけです。 自分だけならいざ知らず、赤ちゃんにまで影響を及ぼす汚染の怖さ!! こ、これはまさしく「水の呪い」ではないかっ? ぼくは憤ると同時に、水道水を飲むのはやめようと固く誓ったわけです。しかし、好都合なことに、前回のヒ素の話題とあわせて、これらの報告は、「水霊」という映画の狙いとバッチリ合致していたのです。 井川遥さん扮する響子という新聞記者は、幼い赤ん坊を一人で育てているのですが、母乳が出ないため、ほ乳瓶でミルクを作っている。しかし彼女の住む地域では地下水を水源としており、その水を飲んだ人間が狂い死にしてしまうという奇妙な事件が頻発、彼女は水道水でミルクを作るのをやめてしまうわけですね。 昨今はミネラルウォーターや還元水などのブームでこういった水道資源の汚染という問題も多く取り沙汰されるようになってきました。その多くは結局浄水器や活水器などの宣伝に利用しているのだから耳をふさぐ部分もあるかも知れませんが、「水が安全」という神話は少なくとも崩壊しつつあると云えるのではないか、と思います。 もしかして本当に、水にまつわる「得体の知れない死」とか「原因不明の病」といった事例が見つかるかもしれません。もしあなたの知っている似たような話があったら、ぜひ教えてください。そして「水ってこええええ!」とガクブルし合いましょう。
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