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D-36「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」森美術館 20100509

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■http://www.mori.art.museum/contents/roppongix2010/index.html

「六本木クロッシング」は、3年毎に開催されており、どうやら今回で3回目とか。
いや、前回のポスターは記憶にあったけど、
http://www.mori.art.museum/contents/roppongix02/index.html
その前の2004年版に至っては、記憶すらない。
http://www.mori.art.museum/contents/roppongix/index.html

つまりはこれは、森美術館バージョンの「六本木ビエンナーレ」というところなんだろうか?

通常の企画展じゃなくて、こんなお祭りみたいなのは、たとえごちゃ混ぜに感じられたとしても、
それぞれの美術館の視点が感じられて、まあ、結構である。
どの作家を選ぶか、もしくはどんな作家に参加してもらうかは、つまりは通信簿みたいなもんだ。
作家それぞれに対して評価する、ということではなく、美術館に対して評価する、みたいな。

「今年の成果を見せなさい」

どうせだったら、美術館同士がそのキュレーション自体で競い合う「アートオリンピック」みたいなのが
あればいいんじゃないだろうか。
参加種目も設定して、表彰式もやったりして。メダルも作って欲しいわよねえ・・・と、しばし妄想。





さて、私が今回出かけたのは、「ダムタイプ」の《S/N》を見たかったからだ。

ダムタイプ。

その名前は聞いたことがあっても、実体は知らなかった。

<ダムタイプ>は古橋悌二を中心とするさまざまなジャンルのアーティストたちが1984年に結成したグループであり、《S/N》は、古橋が、自らのHIV感染という事実をふまえ、エイズや性などをめぐる問題を、鋭い社会批判と洗練されたパフォーマンスを織り交ぜながら、自らのHIV感染をパフォーマンス内でカム・アウト(公表)した衝撃の作品である。

あらかじめ、You Tubeである程度の画像は見ていたのだが、実際にはそんなもんじゃなかった。




1984年。

当時の私は、何かをしなくちゃ、という衝動に駆られることもなく、毎日を過ごし、
喧嘩しながら、笑いながら、他人との関わりに悩みはしても、自分自身に真剣に向き合っていたとは言えない、
人間だったと思う。

同時代を生きていたというのに、私は何を見ていたのか、何を感じていたのか、
もっともっとやるべきことがあったんじゃないか、
もちろん大切なものも手に入れたけど、必要なものは見えていなかったんじゃないだろうか。


そんなことを、時折眠くなりなりながら、痛くなりながら、見た、時間。

それにしても、池田亮司がダムタイプに参加していたなんて、知らなかったよ。
あの、ワケのワカラン、カリスマ性は、そんなところに繋がっているのかなあ。
http://blogs.yahoo.co.jp/sakumisato6/27888867.html



好きだった作品たち


■八幡亜樹《ミチコ教会》

私はこれを、ドキュメンタリー映画だと疑わずに観たのだが、記事を書くためにあれこれ調べていく中で、
初めて「ドキュメンタリーなのかどうか明らかにされていない」ということを知った。
完全に作家の思うつぼだ。

どこかで「映画っぽいな、皆が巧すぎるなあ」などと感じていたのに。

それは、

”こんな教会などあるわけがない、
神への冒涜にならないのだろうか、

いや、それは単に教会という権力に対してなのか、
神の存在を信じるならどんなカタチでも許されるのじゃないだろうか、

こんな話などあるのだろうか、
いや、あってもかまわないような気がする、どんなものが幸せを与えてくれるのかは誰にも断定できない、

何よりミチコさんはとても幸福な顔をしている、

現実であってほしい、
現実にあってほしい”

そんなふうに思う自分がいたからだ。


■照屋勇賢《来るべき世界に》

”作品作りのきっかけとなったのはニューヨークタイムズの「ピザ臭い支配に沖縄が怒る!」という記事だ。
記事によれば、2004年8月13日に米軍ヘリコプターが沖縄国際大学の校庭に墜落し、事故現場は米軍に封鎖された。日本の警察も行政関係者さえ入ることが許されない状況下で、ピザの配達人だけがすいすいと中へ通された。
私はこの記事を読んで拍子抜けをすると同時に、ピザの箱がコミュニケーションをうながす触媒になるかもしれないという希望を持った。箱の中の絵は5回にわたる「沖国大米軍ヘリ墜落現場写生会」参加者のスケッチである。市長を含む100名以上の沖縄人がワークショップに参加した。”


■宇治野宗輝《THE BALLAD OF BACKYARD

4分毎に繰り広げられる、車たちのダンス。

イメージ 2


宇治野宗輝《THE BALLAD OF BACKYARD
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・
改変禁止 2.1日本」ライセンスでライセンスされています。



■高嶺格《Baby Insa-dong》



「あなたのその、在日に対する嫌悪感は、なんやの?」

在日韓国人である彼女から投げかけられた一つの質問を契機に語られるテキストと、
その彼女との結婚式を辿るように並べられた写真+ビデオによるインスタレーション。

何にも知らない、なのにある感情を持っている、
もしくは、感情を持っていないことに対して嫌悪感を持つ人がいて。



・・・とまあ、よくわからない作品も多かったけど、楽しめた、感動した、考えさせられた作品も多かった。
ただし、予めメインはダムタイプだったので、そちらを先にに見た関係上(なんせ85分だ)、
どれを見ても印象は薄くなった。

辛うじて、入口すぐの照屋勇賢は、最初に見たし、気になるテーマでもあったので、
強い印象がまだ残っている。



全体として、かなり疲れる展覧会だと思う。

あれも、これも、放つエネルギーが、大きくて。

こんな夜は、深く、眠れる。まるで、海の底に連れて行かれたみたいに。

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「六本木クロッシング」はわたしも前回のものしか記憶にないようです。
コレと国立新美術館の「アーティストファイル20XX」は、(主に日本の)現代美術の雰囲気を見るには丁度よさそうに思えるので結構好きです。

7月だからまださk と油断して見逃す前に行きたいなぁ。
しかしダムタイプ、85分ですか。椅子あるかなぁ(´・ω・)

2010/5/14(金) 午後 8:26 Schwalbe

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フーンさん、ダムタイプの椅子はたしか30席ほどだったと思います。
私が行ったのは日曜日の午後三時の回でしたが、半分ほども埋まってなかったような。

まあ、あの場所はカップルと観光客が主だし、よほど関心のある方じゃないと、途中で抜け出すこと必須かと。しかし、会期間近だとわかりませんからねえ、どちらにしても、お急ぎください。

・・・しかし、言って置きますが自己責任でお願いします、なんてフーンさんには余計なお世話(笑)。

2010/5/14(金) 午後 9:17 [ saku ]

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ダムパイプ、見たのですね^^ 感想読んでいるとやはり行かなきゃと思います。85分は長いですよね。だけどやっぱり見たい。。
私も7月までやってるしね!と油断して終了してしまう前に見に行きたいと思います!

2010/5/19(水) 午前 1:12 [ weave_sands ]

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weave_sandsさん、全体として手ごわい展示ですが、やはり行ってよかったなあと思います。ダムタイプの活動の一部でも見ることができたことも大きな収穫でした。ご紹介ありがとうございました。

2010/5/19(水) 午前 7:57 [ saku ]

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