シアワセデスカ

ささやかなシアワセがあればいい

失業生活の始まり

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ベランダガーデンを楽しむ

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ワタシはマンションに住んでいる。
本音を言えば庭付きの一軒家に住みたいのだが、現実はそんなに甘くない。
誰かの遺産を相続する予定もなく、宝くじに当たる運もない。
利便性を取るかゆとりを取るかよーく比べてみた結果、ワタシは利便性を取ったのだ。

もともと田舎者のワタシが生まれ育った実家には、恐ろしく広い庭があった。
あれを庭と呼ぶのか疑問ではあるが…
実家を知る人は「山」と呼んでいる。
かつてワタシの年賀状の住所に「山の中」と書いて送ってきた奴がいた。
それを届けた郵便局員もきっと山だと思っているのだろう。
母はかなり見栄っぱりだった。(まだ健在なので過去形じゃ悪いが…)
広大な庭を、他人からキレイに見られたがっていた。
家の中はいつも物がゴチャゴチャあってお世辞にもキレイといえない有り様だというのに…
「庭はみんなに見えるからキレイにしておかないと…」
なんて彼女はよく言うが、一体あの山の中にどれ程の人が来るというのだろう。みんなって誰だろう?
手首が腱鞘炎になるまで、母は庭に(山に)生えた雑草を取り続ける。
……終わりのない戦いである。

ワタシはそんなキレイな庭を見て育ったので、どうしても植物を身近に置きたかった。
しかし、山に育ちながらもワタシは虫が大嫌いなのだ。
どんな小さな虫でも、見つけようものなら抹殺しなければ気が済まない程だ。(ナウシカを見た直後だけは自分を恥じ入るのだが…)それゆえ室内に植物を置くには抵抗があった。
そこでワタシは室内からでも植物を愛でることの出来るベランダに庭を作ろうと考えた。
ベランダガーデン作りの始まりである。


まずは無機質なグレーの床にテラコッタ(素焼きの陶器)風のテラタイルという物を敷いた。色はサニーイエローという明るめのやつだ。
たいして広くないベランダに一面敷き詰めて28万6千円かかった。
これは妥当な金額なのだろうか。無知なワタシは騙されているんじゃないだろうか…
もし騙されているのなら、誰もワタシに教えないでいて欲しい。

明るい床になったので、どんな庭にしたいか考えてみた。
ワタシはイギリスの庭が好きだ。無造作に見えるが実に計算されて作られている所が奥ゆかしい。
しかし、このベランダには土がない。
さりげない雑草やハーブ、バラを植えるスペースもない。
そこでベンチをイギリス風にすることで、あのブリティッシュな雰囲気を出そうと考えた。

どうだろう…ワタシのベランダはイギリスの庭に見えるだろうか?


まったく庭作りは自己満足の世界である。


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sal*y*aka
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