ハンガリーの首都、ブダペスト。
その7区には、かつてのゲットー(ユダヤ人居住区)がありました。
そして、今現在でも、ここにはユダヤ人のコミュニティーがあり、多くのユダヤ人たちが暮らしています。
この「ドハーニ街シナゴーグ」は、ヨーロッパ最大のシナゴーグ(ユダヤ教の教会)。
ここは改革派のシナゴーグだそうです。1854年から59年にかけて建造されました。
なお、改革派とは、wikiによると、
「改革派(Reform Judaism)は19世紀のはじめからドイツに起こり、イギリス、アメリカ、その他の地域に及んだユダヤ教の流れで、変革を唱え、慣習と方針面においては簡素化と大きな再解釈、またディアスポラの立場をとることが多い。シナゴーグにおける礼拝においてはキリスト教の教会の要素を取り入れ、ディアスポラの地における言語での祈りを取り入れる。 オルガンと合唱隊(聖歌隊)をそなえる。男女の分け隔てをするメヒッツァーなどはつけない。」
だそうです。「ディアスポラ」とは、海外に離散したユダヤ人のことを指します。
また、このシナゴーグの近くには正統派のシナゴーグもあるとのこと。
そこには、ユダヤ教の食事規定に合った食品「カーシェール」を提供するレストランや肉屋があるそうで、黒い衣服を纏った正統派の人たちが多く訪れるのだそうです。
ユダヤ教の正統派は、「カーシェール」である食品のみを摂取することを厳格に守っています。
「カーシェール」でない動物とは、蹄が分かれ反芻をするもの以外の豚やウサギ、ラクダなど動物。タコやイカ、蟹やエビなどの、ひれやうろこのない水生動物。猛禽類やダチョウ、カモメや白鳥などといった鳥類。虫はバッタやイナゴ以外は全てが食べることができません。
また、肉と乳製品を一緒に食べることができず、血抜きをしていない肉も食べることはできないのだそうです。
この食事規定「カシュルート」は、出エジプト以降の記録が記された「トーラー」に起源を持つといわれています。
この規定が作られた理由は不明ですが、衛生上の観点からだとか、食事を聖化するためだとか、そんな意見があります。
ちなみに改革派は1885年に「カーシェール」の規定を廃止しました。
ユダヤ教は、キリスト教とイスラム教の源流です。
あのイエス・キリストももともとはユダヤ教徒であり、ユダヤ人でした。
キリスト教の旧約聖書はユダヤ教の聖書ですし、イスラム教においても、ユダヤ教の聖書の最初の5章である「モーセ五書」がコーランに次ぐ重要なものであるとされています。
ユダヤ教の神「ヤハウェ」は、唯一神であり万物の創造神とされていますが、抽象的な存在ではなく、人格を持った人間らしい神であるようです。
なお、ユダヤ教の成立は、古代イスラエルにもともとあった「ヤハウェ信仰」が、紀元前597年から約50年間に及ぶ「バビロン捕囚」を契機に改革され形作られたものであるものであるとされています。
ユダヤ人とは、フツウ、ユダヤ教を信仰する人のことを言います。
そのため、世界中の人はユダヤ教に改宗すればユダヤ人になれる可能性があることになるのですが、キリスト教に改宗したユダヤ教徒でも、無神論のユダヤ人でも「ユダヤ人」であると呼ばれています。
宗教と民族がごっちゃになっているようで、なかなか理解が難しいのが「ユダヤ」なのです。
現代イスラエル国家では、母親がユダヤ人であるか、ユダヤ教に改宗した人を「ユダヤ人」と定めていますが、「モーセ五書」によると、ユダヤ人であるためには母親がユダヤ人でなければならないのだと規定されているのだそうです。
このブダペストにユダヤ人がやってきたのは、紀元3世紀頃だそうです。
他のヨーロッパ諸国同様、ここハンガリーでもユダヤ人は人々に忌み嫌われ、様々な差別を受け続けてきましたが、徹底的な差別や排除というものは起こってはいませんでした。
しかし、1920年代、ユダヤ人への差別は急速に厳しさを増していくこととなります。
反ユダヤ法が制定されたのです。そのため、彼らは職業を制限され、財産を没収させられてしまいました。
そして、第二次大戦において枢軸側についたハンガリーは、ユダヤ人への締め付けをさらに強めていき、1944年3月にナチスの占領下に入ると、ハンガリー政府はすぐさま各地にゲットーを設置。
その年の5月から7月までのわずか2ヶ月間で、ハンガリー在住ユダヤ人60万人のうち、約43万人をアウシュヴィッツやビルケナウに送り込んだのです。
また、1944年10月には、親ドイツの「矢十字党」が政権を握ります。
彼らは、ハンガリー国内において大勢のユダヤ人を殺戮したといわれています。
戦後60年、共産主義から脱却し、ようやく民主化の軌道に乗り始めたハンガリー。
しかし、ユダヤ人やその遺族に対する補償は、政府の施策としてはほとんど行われていません。
この地に生きるユダヤ人にとって、あの忌まわしい時代はまだ終わりを告げてはいないのです。
私のおすすめ:
ユダヤの宗教音楽
|
ステキな建物ぉ↑*´艸`↑
だけど…ものすごく悲しい歴史があっての今なんですねヾ(≧へ≦)〃さるみみさん、スゴク勉強してらっしゃいますね(*´∇`)ノ
2007/11/28(水) 午後 10:57
すごい建物ですね〜こんな建物は見たことがありません。やっぱりキリスト教やイスラム教のものとは違いますねー
そういえばロンドンでユダヤ人と思われる集団を見ましたよ☆バッキンガム宮殿を観光してました。黒いシルクハットのような帽子にコート姿ですぐにわかりました。
2007/11/28(水) 午後 11:02
大学時代、国際関係学部でしたので、ユダヤ人問題は興味のあるテーマだったのですが、日本人の自分には触れてはいけない聖域だと思い、研究しませんでした。今でも、パッションとかの映画でさえ観ることができません。
20世紀は有史以来、もっとも多くの殺戮・破壊が行われた世紀であったといわれていますが、21世紀の今、アウシュビッツなど負の遺産を真の教訓とできるかが、私たちに問われているのでしょうね。
2007/11/28(水) 午後 11:13
素晴らしい!!!凸
ちまき
2007/11/29(木) 午前 0:48 [ zof*x ]
OYAKさん、ユダヤについてはまるで詳しくないですよ。文章書くときに調べたくらいです。
このシナゴーグ、独特でしたね〜。
2007/11/29(木) 午前 7:54
ピノコさん、不思議なスタイルの建物でしょう。
ロンドンにもユダヤの正統派が観光に来ていたのですか。
ニューヨークでもよく見かけるんですけどね。
ああいう正統派と、渋谷や新宿の路上でアクセサリー売っているヒッピーが同じユダヤ人だとは、何とも不思議です。
2007/11/29(木) 午前 7:57
K3さん、この問題、日本人が立ち入るのはちょっと気が引けますよね。
だけど、今の世界を理解するうえで「ユダヤ」というのは、かなり大きなキーワードだと思うんですね。
2007/11/29(木) 午前 7:59
ちまきさん、凸ありがとうございます。
2007/11/29(木) 午前 8:00
うーん、さるみみさん、写真凄過ぎ♪
こんなに写真が綺麗だと、行かないでも行った気分になれるかも♪
ハンガリーを懐かしく思い出します。
(何度か行っているのですが、そんな綺麗な写真は撮れません。)
とほほ。
2007/11/29(木) 午後 1:37 [ hajmo_rakija ]
すごく立派な教会ですね!!!中の装飾もすごくこってますね!!!
ユダヤ教の正統派の方は…食事制限がとても大変そうですね(p*・ω・`*q)
信仰していれば、それがあたりまえなのかもしれないんですけど…
日本の平凡な家庭で良かった(*´▽`*)bと思ったライチでした☆
2007/11/29(木) 午後 7:26
え!?路上でアクセサリー売ってる外人ってユダヤ人なんですか!?
初めて知りました。。
まぁ日本人もいろんな人がいますからねー
2007/11/29(木) 午後 10:17
ラキアさん、普通に撮っただけなんですけどね〜。
被写体が素晴らしいんです。
ハンガリー、懐かしいですね〜。
2007/11/29(木) 午後 11:31
らいちさん、立派でしょう。
ユダヤ正統派では、カニもえびも食べられないから辛いですねぇ。
日本は食事のタブーがないから嬉しいですね。
2007/11/29(木) 午後 11:37
ピノコさん、そうなんですよ〜。
ユダヤ人の旅行者が日本でアクセサリーを売る、そういうシステムがあるみたいですよ。
インドなんかでトランス聴きながらラリっているのもユダヤ人です。
2007/11/29(木) 午後 11:40
そうそう。シオニストのために建国したのがイスラエルだったはずなのに、シオニズムを重視しないユダヤ人がイスラエルに多く暮らす現状。宗教的な価値観より経済的理由から移民している旧ソ連邦からのユダヤ人、なかなか一筋縄ではいかない問題です。
2007/11/30(金) 午前 1:24
メストさん、そして、居住地を追われ、経済的にも圧迫される先住のパレスチナ人……。
2007/11/30(金) 午後 11:06
カーシェールもどきの食事を数ヶ月ほど試したことがありましたが、食事を意識的に摂る意味で精神的な効果があるためか、いつもよりも考えたことや思ったことがスムーズに叶いやすい利点を感じました。しかし私は大の海産物好きなので(イカ、タコ、えび、貝、ウニ、何でも♪)長期は無理のようです(笑)。
2007/12/2(日) 午前 3:04
ある思想のもと、大勢の人の命が失われるのはとても恐ろしいことです。
旅先のどこにでもユダヤ人のグループがいました。「インドの危険な地域で(グループで犯罪行為を行なう)インド人に勝てるのはあの人たちしかいない」と旅行人たちに言われていましたよ。
この建物は地味派手ですね。好き系です。
2007/12/2(日) 午後 3:12 [ sherry ]
豆鯛さん、カーシェール実践されたのですか〜!
日本人として、イカ、タコ、えび、貝、ウニ、食べられないのは辛いですねぇ。
なるほど、食事を意識的に摂ることで精神的な変化が生じるのですね。
ベジタリアン食や有機食なんかでもそれは当てはまりそうですね。
2007/12/2(日) 午後 8:25
シェリーさん、旅先で会うユダヤ人は、どうしてあんなに傍若無人なのでしょうね。破滅的なところを感じます。
国の現状が彼らの精神に影響を及ぼしているのですかね。
2007/12/2(日) 午後 8:27