はやし総合学園 珠算大会参戦記・観戦記

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名人位決定戦

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第18代名人位決定戦  by 北村 諒

今年もやって来た。二年に一度の珠算界の祭典。果たして、今年栄光を手にするのはいったい…

7月17日
十八代珠算名人位決定戦を翌日に控え、選手達からも緊迫感が伝わってくる。近年、福岡や岐阜といい宮城からは遠出になっていた名人戦であったが、今年は茨城県で開催される。そのため選手達は朝9時に教室に集まり練習をしていた。3時間の練習後、急いで荷物をまとめ出発の準備!もちろん、はやしの移動手段はバスである。選手と職員の先生方を含め、20名近くを乗せたバスは決戦の地、茨城を目指して出発した。
5時間が過ぎた頃、私たちは無事に茨城についた。
夕食はガストであっただろうか…記憶は定かではないがファミレスであったことは確かである(笑)四人用のテーブルであったので土屋、紗知ちゃん、カッツ(勝又美貴)と相席させていただいた。この中にいて一人だけ浮いていると思うのは皆さんも承知であろう…(笑)『北村〜面白い話して〜』とカッツ。『北村〜謎掛けやって〜』と土屋。実は、はやしの中で自分はいわゆる『いじられキャラ』というやつである(学校とかではいじる側なんだが…)
まぁ…楽しいからいっか。 夕食を食べたあとはホテルに戻り練習。自分は苦手な割り算と伝票を中心に最後の調整を行った。10時には布団の中へ…やるべきことは全てやった!あとは神様オネガイシマス…

7月18日…大会当日!
いよいよ決戦の朝…選手達は皆スイッチが入っている!
朝食を取ったあとはバスで会場へ…心拍数がどんどん早くなってくる。それだけこの大会の緊張感はすごいものなのだ!
会場に着くとそこには全国でも名の知られている選手達が群がっていた。これが名人戦なのか…やはりさすがである。数分後、座席抽選会が始まった。名人戦は席が決まっていない。それぞれがクジをひき、その番号の座席に着くのだ。『ど、どうか1番前だけは!』そんな心境でクジをひく。幸い、1番前は免れた…
あとは席に着き、個々の練習に入る。今大会の自分の目標は一回戦突破。何がなんでも残ってやる!
選手が揃い、開会式が始まった…この時の心拍数は一分間に200回くらいであっただろう。心臓が破裂しそうであった。
いよいよ一回戦。自分はこの日のために二年間頑張ってきたと言っても過言ではない。とりあえずベストを尽くして上位32名に食い込んでやる!
第一回戦…
一種目ごとの交換採点である。ここがこの大会の嫌らしいところなのだ。特に私のように精神的にもろい選手にとっては尚更だ。
しかし、今回に関しては自信があった。絶対に残れるという自信が。
すべての種目が終わり、700点から順に挙手をしていく。今大会の満点者は6人であった。その中には見慣れた顔が…そう、紗知ちゃんとカッツである。観客席の先生方がガッツポーズをしていた。本人達も嬉しいが、先生方も本人と同様に嬉しいのである。引き続き点数が聞かれていく。ちなみに私は675点であった…普段の名人戦なら予選ボーダーより上の点数であるが、なんせ今回はレベルが高い。果たして…
680点の時点で予選通過者は20名。この時、私は確信した…『け、決勝に残れる!』そして次の瞬間、私は意気揚々と手を挙げたのであった…
こうして一回戦が終了。はやしからは私の他、紗知ちゃん、カッツ、もーりー(森拓磨)、学、そして土屋の6名が二回戦へ無事駒を進めたのであった。(ちなみに前回名人の土屋は一回戦は免除である。)
二回戦は昼食を挟んでから行われる。抽選の結果、私の対戦相手は木下卓巳選手に決定した。木下選手は、珠算会でも名の知られた選手だ。『北村』と『木下』と名字も似ている??こともあって妙な親近感を感じる…
他と組み合わせは土屋VS北村瑠菜選手、もーりーVS弥谷拓哉選手、学VS大関一誠選手、カッツVS高倉佑一朗選手、紗知ちゃんVS河野翔太選手といった組み合わせだ。
今回は6人中、5人がAブロックに固まってしまった。しかし、これも時の運。こうなったら勝ち進むまでだ!
しかし、この名人戦で『北村』が二人も決勝に進出するなんて…あっぱれ。
いよいよ決勝が始まる。自分はAブロックなので他人の試合は見ていない。読者の皆さん!ここからは私の戦いをお楽しみください…
第一種目 ÷暗算
書くだけの勝負。しかし、割り算に苦手意識のある私にはちょっときつい。しかし今はそんなこと言ってる場合ではない!気を引きしめて…よ〜い、はじめ!!『ハイ!!』先に終わったのは木下選手。第一種目は木下選手の勝ち。
第二種目 見取り算
キタ━━━(゜∀゜)━━━!!そうです!!私は見取りが大好きなんです!!見取りのスピードなら自信がある!この種目はいただいたぜ!『ハイ!』私の方が速かった。これで一対一の同て…『4対0、木下選手の勝ち…』…あれ?0って…計算ミスったか?いや、さすがに0はないだろう。そうなると…字。まさか数字で罰されたんじゃ…とりあえず綺麗に書くことを意識しなきゃ…
第三種目 見取り暗算
願ってもない、二種目続けての見取り競技。さっきのことは忘れて今はこの競技に集中…ハイ!またスピードは勝った。今度こそ私の勝…『4対4引き分け。』これは痛いミスだ。自信のある見取り競技を二つ落とすなんて…
ともあれ、もうあとがない。どうする〜俺??
第四種目 ×算
あとがない。よ〜い、はじめ!…ハイ!私の方が速かった。どうだ…『4対3、き…』終わった。もう負けは決定的。はぁ…一種目も勝てないで終わってしまった。でも、楽しかったなぁ…二年後も頑張ろ…『4対3、北村選手の勝ち!』…んん?勝った…勝ったぞ!そういえば私も『きたむら』だったな。さっきから『きのした』しか言われないから名字の最初が『き』なのをすっかり忘れていた(笑)紙一重で繋がったぞ!流れにのっていくぜ!
第五種目 ÷算
苦手種目。とりあえずここは当てることに専念だな…『6対5、北村選手の勝ち!』よしよしよしよし!!のってきたぜ〜!
第六種目 ×暗算
スピードが鍵の種目。綺麗に丁寧に…『ハイ!』木下選手が先に終わった。ここは当てることに専念…
『4対2、北村選手の勝ち!』×暗で4対2って…苦笑しながらも勝ちは勝ち。これでついに逆転した!!『イケる!イケるぞ!』そして勝負は最終種目伝票へ…
第七種目 伝票算
この種目も私はあまり得意でない。しかし、大会前に死ねほど練習を重ねた!絶対に勝ってやる!よ〜い、始め!…………

『6対2、木下選手の勝ち!よって3勝3敗1引き分けで得点差により木下選手の勝ち!』
今度こそ私の名人戦は終わった。悔いがないと言ったら嘘になるかもしれない。しかし、決勝という『夢の舞台』で戦うことができたのは本当に嬉しかった。幸い、私はまだ高校2年生である。2年後、更なる飛躍を目指して日々の練習に精進していきたい。
Aブロックの試合が全て終了し、はやしからは土屋、もーりー、カッツが三回戦へと駒を進めた。ここからは私も観覧席から選手達の活躍を見ていこうと思う。
第三回戦
さて、Bブロックの紗知ちゃんも二回戦はストレートで勝利し、はやしからは四人が三回戦へ駒を進めたのであった…

<土屋名人VSもーりー>
いつの名人戦でも必ずあるはやしの同門対決!もーりーは予選を695点で通過し二回戦も弥谷選手にストレート勝ち。ここは頑張ってほしいが相手が悪かったか。4対0で土屋の勝ち!
カッツと紗知ちゃんも順調に勝利し、はやしからは三人がベスト8に!さぁここからが大詰め!頑張れ!はやしの三羽烏!!
準々決勝
さてさてここからは制限時間も短縮されてごまかしはきかない…って言ってもここまで残ってる選手にはそんなこと関係ないか…(笑)

<土屋名人VS大関一誠選手>
大関選手は名字だけでなく珠算の腕もまさに『大関』!…しかし、ここは土屋のストレート勝ち。まさに『横綱』の貫禄といったところか。
<カッツVS金子優希選手>
名門、早稲田大学の金子選手。二年前には市場、学、宏行を破り、《はやしキラー》の異名を持っている。(はやしのある選手が勝手につけたのだが…)
ともかく、ここは名勝負になりそう。
一種目取られたら、取り返す!壮絶なシーソーゲームが繰り広げられた…
5種目めの見取り暗算が終わった時点で2勝3敗、カッツはあとが無くなった!6種目めはカッツの得意な÷算!スピードなら土屋名人すら上回るかもしれない。よ〜い、始め!…ハイ!!スピードではカッツの勝ち。はたして点数は…会場中が見守る中、点数が発表された…
『5対4、金子選手の勝ち!よって、4勝2敗で金子選手の勝ち…』
勝負とは時に残酷なものである。しかし、ここまで残ったカッツは私や全国の選手達の憧れであるだろう。本当にお疲れ様でした。

<紗知ちゃんVS小山素佳選手>
小山選手は二年前に唯一あの土屋名人から二種目を奪取した天才女子中学生。ここで勝てば土屋名人以来の『学生名人』が見えてくる…しかし、紗知ちゃんはこれを許さない!終わってみれば、4勝1引き分けで紗知ちゃんの勝ち。元祖『天才少女』準決勝進出です!
これでベスト4が出揃った。はやしの二人に加え、早稲田大学の金子選手、堀内選手の4人である。『県』という観点から見ても宮城県VS千葉県といったところか…はたして勝負の行方はいかに…
準決勝
<土屋名人VS金子優希選手>
二年前と同じ組み合わせとなった。一種目めの×暗算では金子選手がスピードで上回るも点数で土屋の勝ち。その後も勝利を重ね、土屋の圧勝。あとは決勝戦を残すのみとなった。
<紗知ちゃんVS堀内祥加選手>
この組み合わせも四年前と全く同じである。勝利の女神はどちらに微笑むのか…6種目終わって3勝2敗1引き分け。紗知ちゃんのリードである。
最終種目は見取り算。よ〜い、始め!……ハイ!!ここは紗知ちゃんがスピードで上回った。
みんなが見守る中、採点結果が出る。『6対4、堀内選手の勝ち…よって3勝3敗1引き分け、得点差により堀内選手の勝ち…』
あと一歩であった。しかし、結果としては堀内選手の勝ち。紗知ちゃんは惜しくもここで敗退となった。しかし、この二人による試合は名人戦の歴史の中でも唯一無二の試合であった。紗知ちゃん、本当にお疲れ様でした。
決勝<土屋名人VS堀内祥加選手>
四年前と同じ組み合わせとなったこの決勝戦。しかし実力は二人とも格段にレベルアップしていることだろう…まさに意地とプライドのぶつかり合い!勝負の行方はいかに…
伝票で土屋が勝ったがその後の×暗ではわずか0.05差で堀内選手の勝利。勝負はまだわからない。しかし、そこから土屋の快進撃が始まった!終わってみれば4対1で土屋の勝利…この瞬間、土屋の史上初の名人戦6連覇が決定した。試合後見せた名人の涙は多くの人の目に焼き付いたことだろう。仕事で忙しい中、僅かな時間を惜しんで練習をする彼の姿を私たちは間近で見てきた。その結果がこのように繋がる。『努力にまさる天才なし』まさにこの言葉を証明するかのような戦いであった。
とにかく6期連続名人おめでとう!!
人生とは辛いものである。しかし、頑張り続ければ必ず大きな幸せがやってくる。それを証明した今回の名人戦であった。

長い文章を読んでくださった皆様、本当にこれまでありがとうございました!
また機会がありましたらお会いしましょう!
Thank you very much!
See you next time!

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第17代珠算名人位決定戦(前編)  by 樋野 博俊(ゴルゴ)

みなさんはじめまして!今回名人戦観戦記を書かせていただく樋野博俊(ひのひろとし)です。よろしくお願いします。
7月19日朝8時に岐阜県目指して宮城を出発しました。今回もやはり移動手段はバスで長旅になるので、皆それぞれリラックスしていきました。ずっと喋っている人や音楽を聞いている人、ずっとお菓子を食べている人や寝ている人がいました。その中で土屋名人は明日の大会に備え、疲れないようにずっと寝ていました。大会当日でもないのに名人はものすごいオーラがでていて、「名人戦にかける思いはハンパじゃないな」と思いました。
途中のSAで昼食を食べました。私はそばを食べていたのですが、大治郎先生にご飯を分けてもらったのですが、ご飯をよそってもらった場所がなんと!!そばの器のなかにダイレクトに入れられてしまったのです。。個人的に別々に食べたかったな・・・(笑)
そんなんで10時間のバスの長旅が終わりました!10時間ってことは朝の8時に出発したのでもう夕方の6時!夕食の時間です。
夕食を食べたらホテルで皆最終調整♪

そして朝一、大会当日私は緊張していていつもより早く起きました。名人戦に出場した人は皆そうなのではないかと思います。朝食を取りその後バスで会場の長良川国際会議場に向かいました。やはりこのときのバスの中はもの凄い空気が漂っていました。そして会場に到着し、自分の席に座りました。ちなみにどうでもよいですがM11でした!
 会場の雰囲気は今まで出場してきた大会とは全く違うもので驚きました。でも逆に集中しやすい雰囲気でもあったので、リラックスして最後の練習をしていました。
そしてとうとう開会式がはじまりました!!
その時、「自分もこういう素晴らしい大会に出場できるようになったんだなぁ」とふと思い、嬉しくなり、せっかく出場するのでベストを尽くそうと思いました。さぁとうとう競技開始だ!!気合を入れてガンバルゾ!!

第一回戦♪
1回戦は×算÷算と一種目ごとに交換採点でした。だから一種目一種目が長く集中力をきらさないようにするのが大変で、さらに点数がすぐに分かるので良くても悪くても次の種目が集中できるように切りかえが大変でした。伝票で少しアクシデントがありましたが、滞りなく一回戦が終了しました。そして成績発表!さぁはやしから何人2回戦へ進出するのかな?
700点から順番に呼ばれていきます・・・。「そして670 点!」5人の手が挙がりました。なんとその中にもーりー(森拓磨)も手を挙げていたのです!すごいなぁもーりー♪ ここまで土屋名人を含め8人がはやしから第2回戦へ進出しています。これだけでも凄いのにまだこれだけではありませんでした。「655点!!」3人の手が挙がりました。よく見てみると小柄な人が手を挙げています。 (なんか見覚えがあるな・・・)と思ってたらなんとマナ(遠山 学)だったのです!でもそこでまだきまったわけではありません。 その3人で第2回戦かけて決勝を行いました。 その結果は・・・なんとマナが2回戦へ進出決定です。オメデトー!
日本の上位32人に小学生のマナが入ったのです。←ホントこれは凄いことだね!これではやしの生徒9人が第2回戦へ進みました!(土屋、サチ、かっつ、亀井、市場、宏行、健太、もーりー、マナ)ちなみに私の点数は聞かないでクダサイ。。。。

第2回戦♪
さぁ昼食を食べて・・とはみんないかないようですね・・土屋名人をはじめ2回戦へ進出した人達はこれから始まる勝負の舞台に緊張しているようで全く手をつけていませんでした。特にかっつ(勝又美貴選手)はもの凄いプレッシャーを感じていたようです。なぜなら2回戦の相手が堀内祥加選手だったからです。堀内選手は去年の全日本で土屋を破って優勝したほどの実力の持ち主であるから、かなりの強敵!!カッツファイト!
まもなく2回戦が始まる。どんな戦いが繰り広げられるのでしょうか!!!

A 土屋宏明名人VS小山素佳選手

とうとう2回戦が始まりました。ここは名人の強さを見せ付けて欲しいところです。1種目めは見取り「よーい始め」「ハイっ!」いつもの気合の入った声が会場を驚かせました。さすがぁと思いました。そして点数は??「6対4 小山選手の勝ち!」へ・・・土屋名人が1種目負けてしまいました。でもまだ大丈夫!次の種目は伝票「6対4 小山選手の勝ち」 これで0勝2敗・・・なにか悪い夢でも見ているのかと思い頬をつねりました。嫌な空気が流れる中、3種目めは×算。ここは土屋名人絶対負けられない!!「よーい始め!!」・・「ハイッ!」土屋名人。そして運命の点数発表。「A席!」会場が静まる。。。どうだ?「6対6 時間差により土屋選手の勝ち!」ここで落ち着きを取り戻した土屋名人、ここから快進撃がはじまった!スピードも点数も小山選手を圧倒してそこから4連勝!これで4対2、土屋名人が3回戦へ駒を進めました。その時私には名人の安心した様子が見られました。
○土屋名人談「2回戦の時は目の前の視野が狭く感じられ、会場も暗く見えていた・・・」
いくら名人でもやっぱり緊張するんですねぇ。

            続く

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第17代珠算名人位決定戦(中編)  by 樋野 博俊(ゴルゴ)

B席 堀田紳也選手VS渡辺紗知選手
サチ(渡辺紗知選手)も2回戦は1種目取られてしまったけど、4対1(しかも見取りのタイムは22秒台!これは土屋名人に並ぶタイムだ!)やはり土屋名人をライバルにしているだけの実力を見せつけてくれました。さぁ、次の相手はその土屋名人!!これはスゴイ戦いになりそうだ。

E席 金子優希選手VS市場貴之選手
最初の3種目見取り、伝票、×算と取られてしまい市場選手ピンチ!このまま負けてしまうのか?いやいやここで負けないのが市場選手なのです・・・。
4種目 ÷暗 「6対5 市場選手の勝ち!」
5種目 見暗 「4対4 引き分け」
6種目 ×暗 「6対5 市場選手の勝ち!」
これで、2勝3敗1引き分け。さぁ次は運命の÷算!流れ的には市場選手が有利!さぁ結果は?「6対6 時間差により金子選手の勝ち!」負けてしまった市場選手ではありましたが、今回一番粘り強さを見せつけてくれたのではないでしょうか? いっちー、おつかれ〜!!

F席 遠山 学選手VS金子めぐほ選手
さぁここで期待の星、遠山学選手の登場です。
1種目 見取り算 ここは最初の種目であるためどうしても取っておきたいところ。「よーい、始め!」「ハイ!!」マナが先に終わりました。タイムは38秒63。スピードは勝った、はたして点数は?なんとマナが6点!1ポイント先取しました! しかしこの後の種目伝票は金子選手が勝ち、これでふりだしにもどりました。ここからが気合の見せ所だ!マナ!!
3種目 ×算 スピードは負けてしまい確実に当てていきたいところ・・さぁ結果は?なんとマナが勝ちました。4種目めの÷暗はせっかく早く終わったのにミスしてしまいこれで2対2.またまたふりだしに・・・。5種目 見暗 これで勝ったほうが、リーチがかかります。がんばれマナ!スピードはマナ!!そして「6対6 時間差により遠山選手の勝ち!」これでマナがリーチ!さぁあと1勝だ。そして6種目 ×暗 ・・・さぁ勝てマナ!スピードはマナ!!そして、「6対6 時間差により遠山選手の勝ち!」こうしてマナが3回戦へ進出しました。マナおめでとう!!

G席 森 拓磨選手VS鈴木翔悟選手
2回戦進出は初のもーりー、どんな戦いをしてくれるのでしょうか?最初の2種目はスピード点数ともに鈴木選手を上回り、まずは2対0。しかし今度の2種目は逆に2ポイント取られてしまいました(2対2)。5種目 見暗 やはりもーりーはたてもの(見取り系)が得意なんでしょうかここでもスピード点数ともにもーりーが勝ちました。これで3対2リーチです。次は×暗・・ここは負けてしまう森選手。。。3対3。次の勝者が勝ちになる。さぁ、気合を入れなおせ!運命の7種目め。÷算このときすでに試合が終わっている所もあり、みんなが見守るなか緊張の種目です。「よーい、初め!」・・・・・もーりーが終わった!!これで6点だったら・・・結果は?なんともーりーがもーりぃがもーりぃが勝ちました!!!!もーりぃが勝った時なにかがこみ上げてきました(泣)スゲーなぁもーりぃ☆☆☆

H席 桝田香代子選手VS坂井宏行選手
社会人となった坂井選手、ここで社会人としての力を見せてくれるうでしょうか?6種目が終り3対2、1分けの坂井選手がリードしています。そして7種目め ÷算「ハイッ!」ほぼ同時に終わりました。・・・さてタイムは?0.03秒差で桝田選手の勝ちです。でもここで坂井選手が6点をとれば、合計点数によって勝てるのですが本人は気づいてないようです。「6対6 時間差により桝田選手の勝ち!」その瞬間坂井選手が落胆しています。しかし、「3対3、1引き分け。合計点数により坂井選手の勝ち!!」何度も後ろを振り向いて自分の点数を確認する宏行君、本人が一番信じられないようでした(笑)

A席 木塚康太選手VS五ノ井健太選手
4対0で五ノ井選手負けてしまいました。÷暗スピードで勝ってたんですけどねぇ。。五ノ井君お疲れ様!

E席 稲田さち選手VS亀井翔太選手
接線の末、4対3で負け・・・惜しかったなぁ・・・私の学校のOBなのでもっと活躍している所を見たかったです。

H席 勝又美貴選手VS堀内祥加選手
この二人の勝負は本当に息を呑む試合でした。
1種目め かっつの得意な÷算スピードも勝ち、点数も6点文句なしに1ポイント先取♪しかし2種目めの見暗は堀内選手がとりこれで同点。まだまだ勝敗は分かりません。次の種目見取りはかっつが取りこれで2対1、それにしてもここまで両者ともに6点満点、スピードは全開に出しているはずなのにミスがないなんて!!!4,5種目めは暗算種目(÷暗、×暗)。スピードは負けてしまいましたが、堀内選手がミスし2ポイント取り、4対1。なんとかっつが勝利を納めました。÷暗と×暗は書くだけ勝負、どうやら堀内選手は字でバツにされたみたいです。ギリギリの勝負、ほんの少しの差でした。なにより、これで去年の土屋名人の敵を取ってくれました!

第3回戦♪
A席は素晴らしい戦いを見せてくれました。土屋名人VS渡辺紗知選手という3回戦でやるレベルではない戦いでした。
1種目め ÷算 スピードは紗知選手が勝ち、そのタイムは14秒05!!今回の大会の÷算最速タイムでした。14秒台って・・1級の÷算1題3秒かかっていないんですよ!3秒だったら書くだけでも私はきびしいかも・・・それを計算してるなんてすごいですねぇ。残念ながら紗知選手はミスしてしまい負けてしまいましたが、あの名人のスピード勝つなんて・・。次の種目は×暗、これは書くだけ勝負!さぁどっちが勝つか!! っとここで少し思ったのですが、この様にはやし同士の戦いの時、順一郎先生はどんな気持ちなのでしょうか?土屋は5連覇がかかっているけど、紗知には頑張ってもらいたいっていう。なんとも言えないですよねぇ。この時とても複雑な気持ちだったのではないでしょうか。
×暗は書くだけ勝負だけあってほぼ同時に手が挙がりました。どっちが勝ったのか?0.04秒差で名人の勝ち!そして6点満点。やはり名人は強いですねぇ。
今大会からボタンを押す機械が新しくなり、100分の1秒まで表示されることになりました。だからこのようなタッチの差になった時が面白くなるんですよねぇ〜〜〜。
見暗、÷暗も名人が勝ち4対0で土屋名人勝ち!紗知もトップレベルの実力をもっているのにストレート勝ち、ここに来て名人の貫禄を見せてくれました。紗知選手も土屋名人の負けましたはしたものの頑張ってくれました。2年後の名人戦期待しています。お疲れ様でした!!

C席 金子優希選手VSマナ
2回戦を勝ち進んできたマナでありましたが、ここで4対1で敗れる、この悔しさをバネにもっと成長して欲しいです。 マナ頑張ったね!

D席 森拓磨VS坂井宏行
A席の名人VS紗知のほかにここでもはやし同士の戦いが繰り広げられました。もーりー1種目めの÷算スピードで勝ったがミスしてしまい宏行の勝ち。しかし次の2,3種目めもーりーが勝ちこれで2対1、もーりーこのまま逃げ切れるか?
やっぱり宏行選手は強かったです。÷暗、伝、見取りと3連続取り4対3で宏行選手の勝ち。まだまだ年下に負けるわけにはいかないようでした。次の対戦相手は金子選手、マナの敵を取れ!

H席 阿久根誠司選手VS勝又美貴選手
この試合でもかっつは実力をみせつけてくれました。
4対2、ストレートとはいきませんでしたが、快勝でした。次の対戦相手は松田沙也香選手。気合を入れて勝手欲しいです。
さぁこれでベスト8が出揃った。ここからが勝負です!!

               続く

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第17代珠算名人位決定戦(後編)  by 樋野 博俊(ゴルゴ)

第4回戦
ここからは制限時間が縮まります。まぁここまで残った人達にとってはあまり関係のないことだとは思いますが・・。

A席 土屋名人VS新名哲也選手
4対0で名人の勝ち。スピードも点数も申し分のない圧倒的な強さを見せつけての勝利でした。÷暗のスピード負けた時も落ち着いて満点を取っていました。次の相手が誰でも勝てるような気がしてきました。

B席 金子優希選手VS坂井宏行
この二人の勝負はかなりの接戦でした。
1種目め÷算はスピードは宏行選手が勝ちましたが、点差によって金子選手の勝ち。2種目め×暗はスピードは金子選手。しかし点差により宏行選手の勝ち。・・・と一進一退の戦いです。6種目め終了し、3対3の同点。次の伝票を制したほうがこの戦いの勝者になります。  「よーい、はじめ!」運命の36秒間がはじまりました。この種目は両者手があがりませんでした。やはり36秒での伝票かなり厳しいのでしょう。そして点数は、「4対2で金子選手の勝ち!」残念、宏行選手敗れてしまいました。
金子選手、2回戦から今まで相手は全員はやし。そして勝ち進んできたのだから、これはいわゆる“はやしキラー”なのでしょうか?(笑)そして次の相手は土屋名人どのような戦いになるのでしょうか?

D席 松田沙也香選手VS勝又美貴選手
この二人の戦いも今大会の名勝負の一つでした。
1種目め÷算、2回戦でも説明したように÷算はかっつの得意種目、さぁ結果は?スピードはかっつ(16秒63)よし、いいぞ!さぁ点数は・・・6点!まずかっつが選手♪
2種目め×暗、これは書くだけ勝負、どっちが勝ってもおかしくない。しかしここでかっつが勝てば松田選手にかなりのプレッシャーを与えることが出来る!そうなればかなり有利になるファイと!!
しかし、この種目松田選手がとり1対1の同点。ここで2種目暗算ものが続きました。見暗、スピードは松田選手(12秒29)ここで当てに入るかっつ・・・さぁ点数は?両者ともに6点!これで2対1、松田選手に一歩リードされてしまいました。÷暗、スピードはほぼ同時に両者がボタンを押しました。さぁ勝ったのは?・・かっつが意地をみせてくれました。0.46秒差でかっつの勝ち!よし、いいぞ!!しかし、点数が・・・ミスしてしまい結局松田選手にポイントをとられこれで3対1。これで後がなくなったかっつ、気持ちを切り替えて頑張って!5種目め見取り算。「よーいはじめ!」はやしの生徒全員がかっつの勝ちを願う。「はい!」よし!!かっつがスピード勝った!(25秒54)しかも6点!いいぞ!(3対2)6種目めの×算、スピードはかっつが勝ったものの両者ミスしてしまい同点。7種目めの伝票ここで6点を取らないと負けてしまう。。絶体絶命のピンチ!頑張れ!
静かに伝票をめくる音だけが会場を響かせる・・・。両者ボタンは押せず、しかし松田選手は間に合ったようだ・・・かっつあと一行・・・「やめっ」オシイ!あと2秒あれば・・・
結局松田選手が6点をとり、よって4対2、1分けで勝又美貴選手敗れてしまいました・・2年後土屋名人との戦いが見たいです。お疲れ様でした。

準決勝 A席 土屋名人VS金子優希選手
ストレードで土屋名人の勝ち。スピード点数とも上回り圧勝!さぁ次は決勝、気合を入れなおし最後の戦いへ挑んで欲しいです。

決勝戦 土屋名人VS松田沙也香選手
とうとう決勝が始まります。二人からは“絶対に勝つ”というオーラが溢れています。何人もの強者を倒して勝ち進んできた二人。普通なら連戦で疲れが出てるはずなのにそのような表情を一つもみせません。見ているだけのこっちが疲れてしまっているのにすごいなぁと思います。二人ともすごい精神力をもっているのでしょう。今日この日のためにどんなに練習を積み重ねてきたのでしょうか?想像もつきません。
両者自分の席につきとうとう17代名人が決まる時が来ました。
1種目め伝票。「よーい、はじめ!」二人とも伝票をめくりはじめる・・・「はいっ」なんと土屋名人間に合いました!(31秒74)点数も6点、さすが名人!次の種目は見暗、スピードも点数も土屋名人これで2対0.3種目めの×算も土屋!これで王手がかかりました。4種目めは×暗、ここで名人が勝てば優勝。しかし松田選手もまだまだ気合が入っていて油断できない。×暗がはじまりました、「ハイッ」土屋名人(9秒09)点数は・・・6点!
私は名人戦5連覇という感動の瞬間を目にすることができました。普段なにげなく「土屋」なんて声をかけているあの土屋がいまでは声を掛けるのもためらうくらいの存在にみえます。

17代名人 土屋宏明  おめでとう!!!

でも準名人の松田選手の終わった後のコメントは凄く感動したなぁ。ものすごく努力していた人だなぁと伝わってきました。今回の名人戦でいつも一緒に練習している選手たちが本当にすごい人達なんだと改めて実感しました。特に土屋名人!
それと自分がまだまだなんだと分かり、これからもこの感動を忘れずに日々練習し2年後の名人戦も出場したいと思います。

とても長い文章で疲れたかもしれませんが、私にとって始めての名人戦出場だったので見るものすべてが新鮮で、すべて伝えたいという気持ちからこんな長い文章になってしまいました、許してください。でもまたなにかの機会に書きたいと思います。最後まで読んでくださったみなさんありがとうございました!!!


PS
帰りのバスでふと外を見ると花火が上がっていた・・。まるで土屋名人をはじめみんなの健闘を称えているかのように・・・。

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第16代珠算名人位決定戦(前編)  by りゅうじ

7月22日(土)・・大会前日

いよいよ二年に一度の大会、珠算名人位決定戦へ出発だ。
基本的に“はやし”の遠征は車が基本!しかし、今回の大会開催地は九州の福岡県である。さすがに、飛行機でいくことになった。めったにない、飛行機での遠征に選手達も心なしかソワソワした感がある。小学生の中には飛行機に初めて乗る選手もいて、飛行場についたあたりからテンションがあがってる。この一週間九州のあたりでは大雨が続いており、今日も仙台は曇り空。間違いなく九州は雨が降り続いているに違いない。どうか無事つきますように。。。

♪福岡〜、福岡〜 おっと無事ついたようだ。
さすがに暑い!!それにくわえて雨が降りそうで降ってない天気。湿気がおおく服がべったりと肌に張り付く。ホテルにつくと、東京組の三人もきた。これで選手17人、それに順一郎先生、大治郎先生をあわせて全19人が揃った。(ちなみに、私も30歳ながら選手側の一人です)
ホテルについてすぐに夕食。近くにあるキャナルシティ福岡というところにいった。デカイ!あらゆるお店の集合体で周りではひっきりなしに様々な催しが行われている。仙台にもないなぁこんなの。
感心しつつ、地下のレストラン街へ。男性チーム、女性チームに別れてお店に入る。男性チームはとんかつ屋へ。もちろん明日の名人戦において“勝つ!”ためである。そのとんかつ屋はキャベツとご飯がおかわり自由だったのだが、うちの大学生チームはよく食べる。一人で大盛り三杯四杯当たり前。おひつで何回もおかわり要求し、お店の人があきらかに迷惑そうな顔をしたところで、ようやくみんな満足そうな顔になった。各自、お店を見たりしながらホテルに帰る。あとは各自で調整だ。私も明日の予選通過を目指し、いやできれば決勝での一回戦突破を目標におき調整に入る。おーなんか調子がいい!これはこのまま寝ようと11時前には夢の中へ・・・

7月23日(日)・・大会本番

外は大雨。しかし気持ちは戦闘モードだ!!
ロビーに集合し、9時30分の開会式にあわせてタクシーで会場へ。
会場につくとまずは座席抽選。できれば近くに知った顔があればいい。それぞれがクジをひき座席に着く。名人戦はやはり名人戦といったところか。周りをみれば皆全国の大会で見たことがある人ばかり。そしてその座席の前には大きく県名と名前が書かれたものが張り出されている。席に座り、目をあげればそこが観客席。やべっ、みんなに見られてる〜。普通に考えれば、十数年ぶりに大会にでる私のことなど誰もみてるはずもない。しかし、そういう心境になっているのだ。このフワフワドキドキの緊張感と高揚感がおりまざった感情は、久しぶりの全国大会出場の私にはとても気持ちがいいものだった。

いよいよ開会式。国家斉唱などが終り、ここで地元福岡の武田賢一郎選手による選手宣誓。これが実にすばらしい!ものでした。今まで数多くの大会をみてきましたが、選手宣誓で感動したのは今回が初めてです。それはその場にいた誰もが感じたものだったのでしょう。会場からは大きな拍手が沸き起こりました。選手としても、改めて気合が入った感じでした。

いよいよ第一回戦!ここで得点順に32名が二回戦に進むことができます。700点満点で、660点前後が予選通過ラインと読んでいました。“はやし”では予選通過10名以上を目指していました。・・・なんとしてもその一人にはいらねば!!!

用意!・・・はじめ!!
×算種目から各種目終わるごとに採点である。どんな点数をとっても動揺せずいつもどうりいこうと心に決めて競技しました。
一回戦が終了し、700点満点から順に挙手していきます。700点満点は二人、堀内選手と坂井選手。おー宏行すげぇと人事のようにつぶやく。ちなみに現名人の土屋選手は一回戦は免除で二回戦からの参加である。点数が進むにつれ、どんどん人数が増えてくる。
私は675点だった。大丈夫だろう、いや大丈夫なはずだ。いま何人、うぉっそんなに!とか一人で心の中で叫んでる。
なんとか一回戦通過できて一安心。“はやし”からは10人が通過した。32番めが645点というところを考えるともう2.3人はいけたかもしれないが、普段どうりの力を出せればの話である。
“大会で普段どうりの力をだすこと”これが非常に難しい。それがこの名人戦のような全国大会なら尚更である。

昼食をはさんでいよいよ決勝がはじまる。“はやし”からはAブロック5名。Bブロック5名に別れた。いつもどちらかにかたまって苦い思いをしていたが今回はまずまずだ。
そして決勝。はじめはAブロックからだ。土屋VS和宇慶朝士選手、亀井VS桝田香代子選手、りゅうじVS伊藤由夏選手、貴広VS奈良晴洋選手、市場VS湧川純也選手の対決だ。
ここからは他のことはわからないので、自分のことを。

私の対戦相手は予選690点で見事シードの伊藤由夏選手。全国的に名の知られた選手である。この時点で周りからは、「いい思い出つくってきてね」とか、「あたって砕けろ」とか散々いわれていた。いざ決戦の場へ!
決勝は壇上の上で行われ、そこにはまばゆいばかりのスポットライトが浴びせられている。観客席より2℃は温度が高そうだ。はっきりいって緊張はMAX状態だ。でも30歳の私は、必死に普段どうりにみせようと頑張っていたのだ。だって30歳だし・・・

第一種目・・÷暗算
おっといきなり勝負種目。これはいわゆる書くだけ勝負。そんなにどの選手も差はないはずだ(ほんとはあるけど、無理やりそう思い込む) よ〜い、はじめ!!・・・ハイッ!!!
よっしゃぁ〜、私のほうが速かった!これで一勝もらったと思いきや、「6対5、伊藤選手の勝ち!」・・・えっ÷暗間違えた・・・
はっきりいってパニック!÷暗間違えるなんて、今までにあったか?いやないだろう。いや・・・でも・・・。これがプレッシャーというものかなど色々考えながら次の種目へ。

第2種目・・見取り算
気を取り直して・・ハイッ。はやいぜ俺!すげぇぜ俺!
「6対2、伊藤選手の勝ち」・・・ま、ありえる。これはありえる。次、次。

第3種目・・×算
このままじゃまずい。当てにいこうとそろばんを使う。・・ハイッ。またスピードは勝った・・いやな予感。「6対3、伊藤選手の勝ち!」 ここでふと気づいた。これはないだろう。そろばん使って3点って・・。もしや字か・・。字で×にされてるっ!!!
とにかく、もう追い込まれた。先に4勝されたらそこで終わる。観客席をみればうちの選手たちが、ニヤニヤしながら指をさして笑ってる。こんにゃろう、仮にも私は先生だぞっ。もっと悲痛な顔して、顔の前で手を握り締め、私の勝利を願う生徒はいないのかっ。いるわけない・・。
とにかく、ほんとに追い込まれた。引き分けになっても、負けは決定である。だって三種目で10点しかとってないし・・・。
とにかく字をきれいに書きつつ、スピードをだして、満点をとる。これしかない!!!

第4種目・・×暗算
よーい、はじめ!!(きれいに、きれいに、はやく、はやく)
ハイッ!よし!!! 「6対6、林選手の勝ち!」
シャー!オラー!コンチキショウ!など心の中は長州小力のパラパラ状態。ヨッシャー次こい、次!

第5種目・・伝票算
よーい、はじめ!!六桁でやることも考えたが、満点とらなきゃダメなので三桁でやる。♪シュッシュッシュッシュッ・・あきらかに伊藤選手のめくりが速い。先に終わるのを諦め、当てることに専念。「6対4、林選手の勝ち!」キタキタキタッーーー!!

第6種目・・見取り暗算
はじめ!! 速く速く、間違わない、そして字をきれいに!
ハイッ!と手をあげようとしたら、タッチの差で伊藤選手が先に手を上げた。終わったかな・・心の中ではそう思い帰り支度をしようと思ったが、もうちょっとこの場の空気を味わおうと観客席などながめながらもの思いにふける。「6対4、林選手の勝ち!」
ふーんってオイっ!勝ってるよ!これで3勝3敗だよ。ってか完全に流れは私でしょ!周りを見渡せば、残ってるのは私のD席と貴広VS奈良選手のE席だけ。よしっ、貴広!お互い一回戦突破しようぜ!と心で叫び、最終決戦へ。

第7種目・・÷算
はじめ!! ここは勝負だ、暗算でやろうと心で叫びながらプリントをめくる。おっ結構簡単だ。伊藤選手はそろばんでやってるし、これで満点とれば勝てる勝てる、と様々なことを考えながら計算してる。・・これじゃダメですね。無心になれてません。結局「6対5、伊藤選手の勝ち!」そして貴広のほうも「6対5、奈良選手の勝ち!」 終わった。私の名人戦は終わった。

結局“はやし”でAブロック一回戦突破したのは土屋だけだった。自分的にももうちょっとなんとかなったんじゃないかと思うが、普段練習してない身としては、反省することすらはばかれる。けれど、改めて思ったのは競技は楽しいなぁということだった。私のような気楽な立場だから思うことかもしれないが、社会人として普段生活していてあの緊張感はとても味わえるものではない。また参加したいと思うし、名人戦のような大会にでられる選手を育てたいと仕事に対してのモチベーションにもつながった。そしていつの日か、自分の生徒を名人に・・・。        つづく


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