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「想定外」の世紀

「想定外」の事態が続発している。

その第一は、トランプ大統領誕生だった。常におかしな話題に包まれている男。その大金儲けの手法にも疑惑が持たれること多かった。齢70歳にして、政界進出、それもアメリカの元首たる大統領の座にいきなり手を出したのだから、アメリカでも外国でも、泡沫候補と見られていたし、選挙運動中の度重なる暴言、それも合衆国憲法に明らかに違反する言動には、共和党内部からも批判続出だった。それが当選した理由は、日本では取り上げられていないようだが、アメリカの社会構造分解がある。昔、白人は、黒人その他の少数民族に君臨していた。それが、今日では、黒人やアジア系の連中でも、学校を出てそれなりの技術を身に付ければ、教育のない白人よりも、遙かに高い給料を稼ぎ、それなりの地位も占めて、白人達を眼下に置いている。これらpoor whiteは黒人達を憎悪し、白人警官の黒人イジメが常態化しているのもその一例である。Lady Firstの国故に、家に帰っても、奥さんに従い、かつその絶え無き不満を聞かざるを得ない。そんな彼等には、トランプのAmerica Firstがなんとも心地よく響いたに違いない。オバマ前大統領は、黒人層のそんな基盤をベースに、華々しく登場し、結局、何もやることなく退いたのだが、トランプは如何に?私は、オバマよりは彼が、より強いアメリカを、世界のリーダーたるアメリカを再現して、もっとましな世界にしてくれるのを期待しているのだが。

第二は、未だに再建の道筋すら見えない東京電力である。曾て東電は優良株、資産株の代表だった。国家が付いているのだから倒産はありえないし、高配当で株価は安定しているから、老人の命綱、主婦のへそくり綱、とされたのが、ほぼ、無抵抗で瓦解した。考えて見れば、私の友人に東電勤務はいなかった。従業員の子弟で固め、役人天下りの定席であり、政界、学会、官庁のギャングに弄ばれていたから、の為体である。

第三は東芝だ。かつて東芝は、優良企業の代表だった。土光敏夫、石坂泰三と経団連会長を二人も出した名門企業、ワープロやラップコンピューターの先駆者、重電部門でも日立と競い合う存在だった。それが、一度蓋を空けてみれば、各部門粉飾決算を年々繰り返し、只今集計中の今季決算では、債務超過に陥ることが確定した。各部門毎に損益を計上する事業部制は結構だが、トップから各部門に示される年度目標が、土台達成不能な高さだが、各部門の長は、計画未達となればクビが危ないから、無理に無理を重ねた粉飾で計画達成を装い、それが積み重なって巨大損失判明ともなっているところに、これも隠されたままだった、アメリカのウエスティングハウス買収に伴う大赤字まで浮上して、未曾有の大赤字決算となりそうだ。これは、前に述べた通り、他所の会社にもある構図だ。計画達成をひたすら追求し、その中身を吟味することなく、トップは大きな顔をしている図である。計画達成は、ドラッカーの言う、Management By Objectiveの基本だが、それが未達の場合は、トップも一緒になって原因を追及し、もし計画そのものが高すぎたのなら、それを見直すことも辞さないのがトップの第一の仕事なのだ。山内証券の破綻以来の大惨事だが、メーカーの場合、部品等供給の関連会社群まで率いているから、それまで含めた従業員数は膨大になる。

債務超過が来期も続くなら、株式の上場廃止も免れず、既に暴落している株価は実質ゼロとなって、株主諸侯の損失は大変だ。そうなれば、アメリカにはこの種の集団訴訟に特化した弁護士群もあるから、世界中で損害賠償訴訟が多発し、その方のコストも膨大なものとなるだろう。だから、特に大衆株主を抱える上場企業は、健全経営を続ける責任があるのである。

こんなこと言うと、「従業員数百人の中小企業しか率いたことないのに、東電や東芝のような大企業を論ずるのは、噴飯ものだ」と指摘される人もあるだろう。確かに、私が社長を勤めた会社は、ドイツでも日本でもそんなものだった。アメリカでは、実質的には社長、名目は副社長を務めたこともあるけど、これも百名にも足りない小企業だった。私が大企業を論ずる資格はないかもしれない。だが、私が体験した大企業、川重で私が社長になる目途はゼロ、これこそ想定外だった。もう一つ想定外だったのは、若い母が、同居している男性と一緒に、子供を虐め殺す事件が多発していることだ。母の愛情の強さは、よく知られているだけに、こんな事件の多発は想定外だった。

日本社会も、何かにつけて、大きく変わったのだろうか?

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