Second Quiz Blog

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今日の問題その77 さいご

・だいぶ時間が経ったので、簡単に残りの問題を。
 
4 自民党幹事長経験者で、名字が「田中」なのは、田中角栄と誰?
答え 田中六助
 
・政治通なら自民党の「総裁」だけでなく「幹事長」も印象に残っているはず、という発想で作った問題である。
 
・ところが、一般に言って難問系のクイズでも「幹事長」に関する出題は多くないと思う。「自民党歴代幹事長」など、政治史を知る上では超重要なジャンルであるが、なぜか今まで出題されなかった。「ポルトガル人初のノーベル賞受賞者」とか「ガーナ人唯一のノーベル賞受賞者(これは簡単か)」とかは出題されまくるのに。
 
・私自身は、クイズ問題を作るとき、なるべく「広く浅く」を心がけたいと思っている。というくらいでおしまい。
 
 
 

 

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今日の問題その77 つづき

・さて、第3問。言葉の問題については、最近「Qさま」あたりでよく出題されており、考えておく価値があるだろう。
 
3 短刀のことを「匕首(あいくち)」と言いますが、「匕首を呑む」といえば短刀をどうすること?
答え 懐に隠し持つこと
 
・「あいくち」が死語となっている現在、この問題を出題できる場面というのは、かなり限られる。わたし個人的には味わい深い日本語の表現だと思うし、仲間内のクイズなら割と躊躇無く出題すると思う。
 
・言葉問題全般について考える前に、まず「漢字問題」についての管見を述べておく。漢字問題は「難問」と銘打って出題されることが多いが、実際は「本当の難問」と「難問風の問題」に分かれる。「難問風」というのは、言葉そのものは知っているが、漢字にすると難しいものを指す。対して「本当の難問」は、言葉そのものも分からないもの。「罅(ひび)」とか「仙人掌(さぼてん)」などは「難問風」であり、「黜陟(ちゅっちょく)」などは「本当の難問」となる。
 
・で、当然のことながら「本当の難問」は、ほとんどもれなく面白くない。反応ができないのである(実際の漢字検定1級の問題には、「本当の難問」が多い)。
 
・それに対して「難問風」の問題は、(答えを考える気は起きないかもしれないが)答えまで聞けば何らかの知的反応が起こせる。「へ〜そう書くのか」とか「よく知ってるなあ」とか。また、「難問風」なら付け焼き刃な知識でも十分正解できるようになる。だから、「Qさま」で出題されるのも、「難問風」となる。
 
・ここまでのことは、「言葉問題」全般にも似たようなことが言える(広く言えば、知識型の問題すべてに似たようなことが言える)。さて件の「匕首を呑む」の場合、「難問風」と言えるか「本当の難問」なのか。時代小説やら時代劇やら、かつては日常語彙の延長とみなせる言葉だったと思うが、今はそうではない。よって「本当の難問」となっている問題だと言える。
 
・同じようなことは第5問にも言える。
 
5 「どうせ二人はこの世では 花の咲かない枯れすすき」。何という歌の一節?
答え 船頭小唄
 
・知っている世代にとってはあまりにも易しい問題。知らない世代にとってはとてつもない難問。ジャンルによって、そういう乖離が起きやすいものとそうでないものがある。よく話題になる「洋楽」等も、そういう状況が起きやすい。
 
・だからといって出題を忌避すべきだ、と言うわけではない。もちろん、ベタに落とすような情報を付け加えて長文化させればいいというものではない。どう工夫するかは、ケースバイケースでいちいち考えていくしかない。しんどいが。

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今日の問題その77 その3

・割と色々なところで物議を醸しています。どんどん「面白い問題」のハードルを上げて首を絞めている感じも否めませんが。ちなみに、このシリーズの目的は「出題妥当性」を考えることであります。てことで、やっと2問目。
 
2 業務用の厨房に取り付けることが義務づけられている、排水中の油分を取り除く装置を何という?
答え グリーストラップ(グリストラップ、阻集器)
 
・専門用語問題である、という点では1問目と同じである。正解の出やすさも、そう変わらないだろう。が、出題することを考える場合、少し意味合いが違う。
 
・大きく違うのは、問題文に盛り込まれている情報の質量である。読みづらいので、1の問題をここに転載しておく。
 
1 建築に用いられる構造の種類で、「RC」は鉄筋コンクリート構造のことですが、「SRC」といえば何構造?
 
・1の方は、問題文の中に「SRC」に関する情報がまったくない。それに対し、2の方は「グリーストラップ」がどのようなものか解説してある。この情報量の差は、クイズ問題に対する反応を大きく変えると思われる。
 
・有り体に言えば、出題されているものにイメージがわくかどうか。イメージがわく場合は知的反応ができるし、わかない場合は反応がきない。まあ、ざっくり分ければそういうことになる。
 
・題材に対するイメージは確かにわくが、では面白いかどうか、と言われると、なかなか微妙かもしれない。クイズとしては全然成立しているが、正解が出るかどうかの条件は「知っているかどうか」のみに限られる。「答えたい」「正解を導きたい」という気持ちはあまり喚起されない。「問題から正解を導く」という楽しみが無いということだ。
 
・もちろん、クイズには、知っていることを出題されて、正解することで楽しみを得る、という要素が強く存在している。だから、「問題から正解を導く道筋」だけを重視する必要も無い。要は、クイズの問題を考えていくときには、色々な観点が存在しうるということである。
 
・例えば、「出題されているものにイメージがわくかどうか」「問題から正解を導きたいと思えるかどうか」「知っていることを答える楽しみがあるかどうか」。この後の分析めいた話で、さらに続きが出てくるかもしれない。また、もっと細かくなるかもしれない。いずれにせよ、行き当たりばったりのクイズ解説はまだまだ続く。
 
・それにしても、皆さん色々反応いただきありがとうございます。やっぱり、たまにはクイズで物議を醸したくなるわけで。

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今日の問題その77 こたえその2

・昨日の続き。あのあとマニアックな内容であっても「知的反応」が起こせるクイズ問題も作れるんだぜ、とか何とか言いながら、ちんたらちんたら進んでいく予定だったのだが、まあいろいろあって少し結論めいたことを先に書いてしまう。
 
・基本的に、私の中にある問題提起は、「クイズの問題は、誰を相手にして出題しているのか」ということである。
 
・例えば、クイズ番組の問題がターゲットにしているのは「本当の解答者(=参加している人。アタック25なら4名)」だけではない。当然「視聴者(=疑似体験をしている人)」もターゲットにしている。
 
・「ターゲットにしている」というのは、「クイズ問題を使って面白がらせようとする、知的な反応をもたらそうとする」という意味である。
 
・アタック25のような番組で「SRC構造」の問題が出題されにくいとすれば、それは「本当の解答者」がその知識を持っていないから、ではない。たとえ赤の人が建築士で、緑の人が不動産関係の人で、白の人が家を新築したばっかりの人で、青の人がインテリアコーディネーターだとしても、この形では出題されないと思う。
 
・問題を出題するかどうかの選定基準になるのは、難易度(というものが定義できるとして)ではない。面白いかどうか、その一点である。ここからは感覚的な話なのだが、「鉄骨鉄筋コンクリート」が正解です、と言われても、一般的には「鉄骨鉄筋コンクリート」がどんなものか分からないかぎり、この問題を面白いと思うことは難しいのではないか。
 
・ならどうするか。例えば問題文に「鉄骨コンクリート」と「鉄筋コンクリート」の長所を併せ持った、云々、と入れてあげるというのは一つの方法である。そうすれば、知らない人でも「そのままやないかい」的な反応をさせることができるから。
 
・要は、クイズ問題は、クイズとしての面白みを何らかの形で付与する必要がある。だれにとっての面白みか、というと、それは「解答者」であったり、「視聴者」であったり、「読者」であったり、「解答者の後ろで手を叩いて見ている大阪の年配の女性」であったり、様々である。それら「そのクイズに関わる人」すべてを相手にできるとすれば、それが「面白い問題」ということになるのではないか。
 
・まとめておく。一般に、クイズ問題の出題妥当性を決めているのは、難易度でも解答者側の事情でもない。そのクイズに関わるほとんどの人にとって、面白い(=知的に反応できる)情報が盛り込まれているかどうか、だと思う。
 
・だから、我が師の言葉「良いクイズゲームを支えるのは、すばらしい「誤答(=間違いの選択肢)」」というのも、非常に重要なファクターとなる。クイズ問題の長さの制約上、どうしても情報を盛り込めないのがクイズゲーム機である。面白い情報を入れられなくても、誤答で問題を面白くしてあげることができるのである。
 
・あとは、どういう知的反応を起こしたいかによっても問題は選ばれる。「何でこんな難しいこと知ってるの?」と視聴者に強調してみせることも、「クイズ王なのにこんなことも知らねーのか」と視聴者に印象づけることも、知的反応の想定の一つである。
 
・本項で掲載したような状況を踏まえて、問題を作り分けられるような人が、本当の「クイズ問題作成のプロ」ということになろうか。
 
・長くなっているが、もう一つだけ付け加える。SRC構造の問題は、クイズ王になりたい人たちが正解してくれることを期待しにくい問題である。この辺は「対策の立てづらい問題」という話に絡んでいくので、別項に譲る。「難易度(=一般人正解率、とでもしておく)」が高い問題であり、かつクイズ王も答えられない問題であれば、クイズ王決定戦でも出題しにくい。そういう意味でも、やっぱりテレビでは出にくいかな。
 
・とか言ってSRC構造なんかベタだよ、ってことになってるかもね。
 
・相変わらず上から目線で偉そうに書いてしまった。ごめんなさい。2問目以降はまた次回。

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今日の問題その77 こたえその1

・一度に全部は無理だが、少しずつ解説をしていく。解説と言っても、出題内容に関する解説はほとんどない。
 
1 建築に用いられる構造の種類で、「RC」は鉄筋コンクリート構造のことですが、「SRC」といえば何構造?
正解 鉄骨鉄筋コンクリート構造
 
・「鉄骨鉄筋コンクリート構造」というものがある、ということを知らなければ、全く手を付けられない問題。もちろん、関係者にとっては常識過ぎて馬鹿馬鹿しいくらい易しい問題である。
 
・関係者にとっては常識だが、世間で一般的と言える知識ではない。そういう知識を、クイズは今まであまり出題対象にしてこなかった。「難問」と銘打つ場合であっても、出題はしないのが普通である。
 
・要は、マニアックなのである。クイズはマニアック(っぽい)ジャンルの問題を、普通は避ける。そもそもクイズは「あらゆることが出題範囲になる」という方針で作られている訳ではない。クイズに盛り込む情報(解答含む)というのは、参加者・視聴者・観客に知的反応を持たせるようなものが選ばれる。
 
・クイズの面白さは、決して勝負としての面白さだけではない。知的反応をもたらすところにこそ面白さの根っこがある。同じ建築構造の専門用語でも「ラーメン構造」だと出題される。名前が面白いからである(だけではないが)。
 
・ただ、マニアックと言っても、関係者にとっては常識に属する内容なのだから、出題してもいーじゃん、という立場も、当然あり得る。というか、多分私はサークル関係の人たちには出題すると思う(正解は出ないと思うが)。「鉄骨鉄筋コンクリート」というものがある、という紹介をするだけでも、出題する意味があると思うからである。
 
・とかなんとか言いながら、出題してはクイズについて考える、と言うシリーズを今後続けていく。

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今日の問題その77 実験その1

・いろいろ考えるために、いろいろ出題してみよう。
 
1 建築に用いられる構造の種類で、「RC」は鉄筋コンクリート構造のことですが、「SRC」といえば何構造?

2 業務用の厨房に取り付けることが義務づけられている、排水中の油分を取り除く装置を何という?
 
3 短刀のことを「匕首(あいくち)」と言いますが、「匕首を呑む」といえば短刀をどうすること?
 
4 自民党幹事長経験者で、名字が「田中」なのは、田中角栄と誰?
 
5 「どうせ二人はこの世では 花の咲かない枯れすすき」。何という歌の一節?
 
・答えを考えることより、こんな問題はどんなシチュエーションで出題するのか、を考えてみていただきたい。

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思考実験の予告

・難問と銘打たれている問題であっても、一定の既出問題・ジャンルをただ掘り下げて出題しているに過ぎない、という現状は、何度となく指摘してきた。
 
・このことを、15年以上前に「デリバティブクイズ」と言った人もいたし、「クイズというジャンルのクイズ」と表現した人もいる。で、クイズというものは、そこから全く動いていない。
 
・一方で、「?のつくあらゆることがクイズになる」と豪語したクイズ番組もあった。しかし、その番組も「強豪」の「対策」の餌食となり、消えていった。
 
・そもそも、クイズには「答えてもらわないと進まない」という基本的な条件がある。全く一度も「正解者」が現れないクイズは、ゲームとして成立しない(と思う。たぶん)。だから、そこに「難問」という要素を加味しようとすれば、作成者の側が「対策されていそうな問題」「何処かで出題されたことがありそうな問題」を選んで出題することになっていく。そこには「新しいクイズの地平を拓く」などという発想は皆無となる。
 
・というのが、このブログや親HPの基本的な認識である。と、まず整理しておく。
 
・さて、このブログでは、クイズの「強豪」たちがあまり作らないような問題を、今後何パターンか提示していくことにする。で、これがクイズの問題として果たして成立するのか、と言う思考実験をしてみたい。もし、結果的に「どうやっても、クイズというものは広がっていかない」という結論しか得られなくても、それはそれでしょうがないかな、と思う。

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つぶれろつぶれろ自分でつぶれるぞ

・覚え書きとしてひとつだけ。クイズに関心のない(世間の大部分の)方は無視してください。
 
・ウルトラクイズの通せんぼクイズについて。通過問題がキャンセル(いわゆるスルー)だったときの扱いについて、ウィキペディアの記述によると、第10回以前は「通過席解答者不正解と同じ扱い」とのこと。
 
・で、「ほんとかな?」ということである。実はこのこと、番組中ではっきり述べられていることがほとんどない。
 
・見た感じ、第8回は間違いなく「キャンセル=通過問題挑戦権を失う」である(実際そうなっている)。
 
・第5回・第6回にはそういう場面がないから、やや微妙。分からないのに取りあえず押しているような例(第5回「フライキャスティング」、第6回「昭和基地」の問題など)が見られるので、多分そうだと思うが。
 
・判断に苦しむのは第10回である。ウィキペディアの記述者が、何を根拠に第10回を「キャンセル=通過問題挑戦権を失う」と述べているのかは不明。通過失敗が1度あるが、何とも言えない。ま、穿った見方をすれば、この回は森田vs西沢の決勝をさせたいはずなので、通過問題をやや難しめにしておいて、「キャンセル=通過問題挑戦権を失う」とした方が都合がよいような気がするのは確かである。
 
・一番引っかかるのは第7回である。この回はどう見ても「キャンセル=通過問題もう1問」ではないかと思う。横田さんが通過問題に正解した後「今の分かりました」と言っていることや(ということは通過問題1問目ではないということだ)、渡辺さんの通過問題がキャンセルになりそうなところで今井さんが阻止しようとした(結局失敗)ことなどが、その原因である。また、この回はクイズ経験者がいない回なので、「キャンセル=通過問題挑戦権を失う」とすると、いつまで経ってもクイズが終わらない懼れもある。かつ、ビンゴクイズは編集が面倒くさい。以上より、第7回については少なくともウィキペディアの記述を疑っている。
 
・このように、ウルトラクイズや高校生クイズでは、必要以上のルール説明が為されていない場合が多い。本当のルールが分かった方が、心理状態の想像には良いのだが。
 
・例えば、第8回高校生クイズの1回戦や準々決勝って、全体の早押しで間違うとどうなるんだろう? とか。

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エキゾチッククイズ!

・昨年は、高校生クイズ・WQC・頭脳王と、難問系クイズ番組が立て続けに放送された年だった。
 
・難問系、といっても、従来クイズの好きな人たちが出題し合ってきた、ある偏りを持つ「難問群」を出題しているに過ぎない。クイズ好きが対応しきれない問題が出題されることは、基本的にはなかった(あったとしてもスルー・キャンセルとして放映されていないだろうが)。
 
・そもそも、テレビで出題できる「難問」には、作問についていろいろな制約がある。差別用語や商品名に関する問題などは出題できない。しかしそれより、何と言っても一番大きいのは「答えてもらわないと、番組が成立しない」という点だ。
 
・つまりこういうことだ。いくら「難問」と銘打っても、正解者が出ない問題を出題していては、いつまで経っても勝敗がつかない。クイズ番組として成立しないのである。
 
・だから、難問系クイズ番組は、今のクイズ好きたちが知っていそうな問題を出題していく。もっとはっきり言えば、クイズ好きたちが仲間うちで出題しあった問題と、同じ問題をテレビ番組で出題しているのである。ま、このくらいのカラクリは、今どき一般の方でも感づいていることだと思う。
 
・で、最近考えているのは、テレビの制約を外し、新しい形の「難問」を作れないか、ということである。そもそも普段私が作る問題は、クイズによく出る問題になるべくかぶらないように心がけている(つもりだ)。
 
・ということで、今後「クイズによく出る難問」ではなく「純粋な難問」を探る試みをしていくつもり。もちろん、ただ難しいだけの問題ではなく、クイズとして成立している問題を、ということですが。

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今日の問題その76 久々にはまったもの

・最近私がはまっているもので、「プロフェッサー」「リベンジ」「ポケット」から連想されるものは何でしょう。
 
・別に、これにはまっているからということで、更新が滞っていたわけではありませんが。

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