出荷が始まる大凶作のタンカン
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毎年、2月Ⅰ日になるとタンカンが発売される時だと思うよう
になっている。空き店舗が目立つ市街地でも、この時期だけ
タンカンを販売するために、臨時で店舗を借りる農家もいる。
しかし今年は少し様相が異なるだろう。タンカンの生産量が
例年の3〜4分の一という大凶作だからだ。過去最悪の状況
で、タンカンがどれだけ市場に出回るのか予想もできない。臨
時で店舗を借り上げて、十分に売れるほどのタンカンはない。
以前、早く売りたいがためにあまり熟していないのに、早出し
出荷をしてタンカンのブランドを低下させるものとして批判され
ることもあった。しかし今年に限っては、ものがあまるにも少な
いために、急いで売ろうという動きは少ないのではないだろう
か。
今年はタンカンの販売のために、あえて臨時に店を出すと
いう動きもなさそうだ。第一、一般の小売店にどれだけ商品
が並ぶのか見当もつかない。
タンカンのような外需を稼ぐ特産物は、不作の時はまず島
外出荷が優先となる。そちらの方が高く売れるためだ。地元
の経済力や所得水準では高い農産物は敬遠される。今年の
ような極端に生産量が落ち込んでいる時は、特にその傾向
が強くなる。
しかし今年のような状況では、ある程度高い価格でなけれ
ば農家の収入は激減する。そういう意味では島外で高く売れ
てもらいたい。しかしあまり高ければ消費者は買い控えるだろ
う。
また奄美以外のタンカンの産地、沖縄や屋久島との競合も
ある。これが市場経済というものだ。いずれにしても、今年は
時に地元の人は我慢が必要だ。私もどれだけ口にできるのか
、見当もつかない。
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