シャンソン歌手岩本さつきの徒然草

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ペドロアルモドバル「抱擁のかけら」。美し過ぎる女。

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最初に、私は映画は大好きですがうまく感想がかけないですし、レビューではないので…

あくまで雑感で。

「美し過ぎる女」

という台詞が出てきましたが、まさにペネロペクルスの美しさ、がなければ成り立たなかった映画でした。

色んな美の形や好みがあると思いますが、十分に大人なはずの男性2人と自分自身をも狂わせる美しさを彼女は十二分に表現していました。

最近の彼女の映画で「エレジー」というアメリカ映画があったのですが(多分
感想書いたかな…)このキャラと少しかぶります。
30歳も年上の十分に冷静に女性関係や人生を制御してきた大学教授を狂わせる女性の役でした。

この映画のときは、私はもちろん彼女の美しさなしで成り立たない映画でしたし、彼女は本当に美しかったのですが、主人公の20年来のセックスパートナーであり、友人であった50近い女性のキャラクターや、彼女の老いた肉体を残酷にペネロペのそれと比較させる監督の撮り方、そしてその女優さんの巧さに気持ちが奪われました。
ようはサブキャラの方が私には魅力的だった、という事なのですが…


今回、簡単にいうと心ならずも大富豪の愛人である女性(をペネロペが演じています)が、昔諦めた女優という仕事を通じて映画監督である主人公と出会い、彼女が「美し過ぎて」全てが破滅に向かっていくのですが…

このレナ、という女性のキャラクターを、アルモドバルは完璧に創り上げていて、ペネロペは完璧に演じていました。とても深みのある人間に、女になっていて、素晴らしかった。

他のキャラクターもそうです。アルモドバル作品の素晴らしさは、個々のキャラクターが細部まで、過去まできちんと膨らみがあって、それが複雑に絡み合うところにあると思います。

今回も盲目になり、半分自堕落に、本名を使わず生きている主人公が最初に登場し…14年前のめくるめく、破滅への道が描かれます。

2008年と1994年が複雑に交差し…真実があきらかになります。

出てくる人物がとても個性的で、しっかり描かれていて、とても楽しめました。
考えさせられました。うまく言えません。

素晴らしい映画です。ひとりでぎりぎりで入ってみましたが、帰り道、家…

色んな事が頭を交錯しました。

お薦めです。良かったら是非。

私はこれからもアルモドバルの作品を見続けたいと思います。


トークトゥーハーは最近また観たんですよね。あれも…凄い映画だったなあ。

オールアバウトマイマザーをもう一度観てみようと思います。
素晴らしい映画です。これが一番アルモドバルでは好きかも、と思っていたのですが…

あの映画は凄い評判になって、渋谷の映画館は満員で、階段に座ってひとりで観たんです。凄い衝撃でした。
そしてあの時私は25で、当時の色んな想いを抱えていて、歌も東京も芝居も、できれば人生も、全て辞めてしまおうと思って…大阪に帰るちょっと前でした。
結局全然諦められず、きちんとやり直そうと思って一年立たずに東京に帰ってきて(大阪でも唄ってたしな笑)、みんなに「せっかく送別会してやったのに」と言われてしまった、その行動に移すちょうど前でした。

今観たらどうかなあ。

さて、またウテレンパーのCDを買ってしまった。CD山なのに。
本も山。
歌もやんないと。

という訳でバタバタしています。が、進んでない。

頑張ります。


でも今、今観て良かった映画でした。


さつき

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