湊かなえ「告白」
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「本が好き!」の献本である。
タッチは軽いが、なかなかヘヴィな読み応えだ。冒頭いきなり牛乳が出てくるので面食らっていると、ど
うやら女教師の演説なんだなとわかってくる。中学一年の終業式に担任の教師が教壇の上から生徒たちに
一席ぶっているのである。でも、その内容がちょっとおかしい。といって、支離滅裂だとか論調が乱れて
るとかいうのではなく、どうも何かの告発に向かって話が進んでいるようなのだ。まもなくして、その真
意がわかるのだが、これはここで書いてしまってもネタバレにはならないだろう。女教師の最愛の娘がそ
の中学校で亡くなったらしいのだ。しかも、事故として処理されたその一件が、実はこのクラスの誰かに
よって殺された殺人事件だというのである。
ここまでが第一章「聖職者」の半ばまでのストーリー。以後第二章「殉教者」、第三章「慈愛者」、第四
章「求道者」、第五章「信奉者」、第六章「伝導者」と続いていくのだが、それぞれがこの事件に関わっ
た人たちの告白によって構成されている。こういう試みは目新しいものではない。それぞれの視点から同
一の事件を語りなおすという手法は、掃いて捨てるほど書きつくされてきた。
しかし、それにも関わらず本書はおもしろい。ぐいぐい読ませるリーダビリティはなかなかのものだ。ミ
ステリだといっても、どんでん返しや派手なトリックがあるわけではないが、いったいこの事件の行き着
く先はどこなんだという興味でどんどん引っぱっていってしまう。そしてラスト。いやーな事件がいやー
な展開を経て、最高にいやーな結末を迎えるのである。このあいだ読んだ多島斗志之「少年たちのおだや
かな日々」も中学生を主人公にした、いやーな話ばかりだったが、出来は本書のほうが上だ。この人、新
人らしいがなかなかの技量の持ち主である。
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うーん、ゆきあや好みっぽい。。牛乳も気になるところ。この記事を拝見するまで作家さんのお名前すら知りませんでしたがぜひ読みたいと思いまする。
2008/9/7(日) 午前 2:34
あーーー!!これ、すっごい気になってた本です。最初書店で見かけた時に『全国の書店員絶賛』って書いてあったんです。その後で新聞広告でも絶賛してるのを見て「読みたいなー」と思っていたとこです。でも図書館予約がすごいんですよね・・・一年後かな^^;
2008/9/7(日) 午前 5:38
ノーチェックの作家です。面白そうではありませんか!^^v
さっそく探してみます。でも↑べるさん談では図書館は無理かも・・・。
2008/9/8(月) 午前 0:06
「いやーな事件の、いやーな展開を経ての、最高にいやーな結末」というのが引っ掛かります。ジャンルではなく、テーマとして苦手な分野かもしれません。
2008/9/9(火) 午前 7:00
この人まるっきりの新人らしいですよ、ゆきあやさん。牛乳は冒頭にでてきて、なかなか重要なアイテムなんですよ^^。悪意に満ちた本書、どうぞお楽しみください^^。
2008/9/11(木) 午前 0:09
そうだったんですか!べるさん!それだけ待たされたら、ぼくだったら本の存在忘れちゃってます^^。それにしても長いなぁ。
2008/9/11(木) 午前 0:11
ですね、しろねこさん。結構話題の本みたいですし図書館では長く待たされる結果になるやも・・・。
2008/9/11(木) 午前 0:12
そうjなんですよ、りぼんさん。この本で描かれる事件の顛末は、なかなかいやーな感じを残してくれるんですよ^^。
2008/9/11(木) 午前 0:17
読みました^^(はやい)
読みやすかったので一気でした。牛乳がなかなか効いてましたねえ。ラストはたしかにイヤな感じですが、なぜかスカッとしちゃいました^^;
2008/9/12(金) 午前 2:40
吹っ飛んじゃいますよね、ゆきあやさん^^。
2008/9/13(土) 午後 6:57
これも、高校の図書館に入れました。
beckさんのネタを読んだら読みたくなりました。
まだ、お店に残ってるかな。
2008/10/1(水) 午後 7:25
なかなか良かったです。新人ばなれしていると思いましたね。前半は最高だったのですが、僕としては後半にもう一つ事件か捻りが欲しかったです。
2008/10/1(水) 午後 11:27
ぜひ読んでみてくださいガネーシャさん^^。なかなか楽しめます。ところでガネーシャさん、同名の方が昨夜ドラマに出ておられました^^。
2008/10/3(金) 午後 0:42
確かにラストは少し安易な展開でしたね、iizukaさん^^。でも、やはり新人さんにしてはよく出来ましたと褒めてあげたい作品でしたね。
2008/10/3(金) 午後 0:46
読みました。最近読んだミステリの中ではいちばん“リアリティ”がありました。beckさんのお薦めも納得です。
2008/10/3(金) 午後 10:16
なかなか楽しめたでしょ、冴さん^^。この新人はちょっと注目ですね。
2008/10/4(土) 午後 5:38
『牛乳を飲むのが怖くなる』と噂で聞いていたのですが、読んでなるほどーーと思いました(苦笑)。確かに、パック牛乳がトラウマになりそうな作品でしたね。リーダビリティは新人ばなれしてました。ラストはあまりの黒さに快哉を叫びたくなりました(苦笑)。
2008/10/8(水) 午前 0:08
ぐいぐい読ませましたよね、べるさん^^。なかなかの筆力でした。この人も次の作品が楽しみですよね。
2008/10/8(水) 午後 0:50
ご無沙汰してます^^。やっと読めました〜。
新人とは思えぬ筆力でしたね。でも、ここまで黒い話も珍しい(笑)大人も子供も歪んでいるのが気持ち悪かったです。
2008/12/24(水) 午後 3:54
お久しぶりです、しろねこさん^^。なかなか読ませる本でしたよね。次の作品が楽しみなところです。
2008/12/28(日) 午前 10:11
こんばんはbeckさん。掴みはバッチリの面白さですが、最後に行くにしたがってややテンションが下がってくるのが残念でした。トータルとしては面白い作品の内ではないでしょうか?。
2009/2/8(日) 午後 8:52
ですね、もねさん^^。全体としてみれば、結構まとまってズドーンとくる作品でした^^。
2009/2/10(火) 午後 8:03
レビューを書きにくい本でした。教師による「犯罪と懲罰の公表」というテーマが暗かったせいというより、「少年犯罪」に怒りを感じちゃうからなんです。「いやーな事件の、いやーな展開を経ての、最高にいやーな結末」でしたね。
2009/9/23(水) 午前 8:03
少年犯罪というテーマは触れるのがおそろしいテーマですね、りぼんさん。今日読んだ「天使のナイフ」もそのテーマで描かれてましたが、本書とは方向性がまったく違って興味深かったですね。
2009/9/23(水) 午後 3:54
牛乳の使い方が強烈でした。小道具の使い方が巧い、っていうのは結構大事な部分だと思います。某掲示板の湊スレのタイトルが【牛乳に】【相談だ】になっていたのにはウケました。
2009/11/17(火) 午前 9:06
この人はこのデビュー作はインパクトあったんですが、二作目も似た感じだったので、急速に興味が失せてしまいました。また新刊が出るみたいですが、さて、どんな感じなんでしょうね^^。
2009/11/17(火) 午後 9:03