第58話
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福永が自身のMR2のエンジン積み替えを始めてから丸2週間・・・
学校へは最低限行っているが、時間の許す限り福永は工場に引きこもっている。 修理解説書を片手に、エンジンとにらめっこをしながら――― 福永「井上さあーん、これってなんすか?」 井上「ん、これか?こりゃコンロッドってやつだ シャフトと連動して、ピストン運動を回転運動へ変換する部品 ちなみにこのSWについてるコンロッドはI断面コンロッド」 福永「そーなんすか、あざっす」 井上「もう少しで終わりそーだな・・・ がんばれよ」 福永「うっす」 福永は極度の機械オンチである為、分からない事は全て井上に聞く。 これで井上を呼ぶのは何回目だろうか。 しかしそのおかげで以前とは比べ物にならないほど、機械に強くなった・・・気が・・・しないでもない。 福永「ふむ・・・」 福永は息をついた。 果てしなく長い作業だったが、辛いと感じた事はなかった。 自分の手で殺してしまったMR2を、また自分の手で生き返らせる事ができる・・・ 太陽が黄金色に輝き始めたころ・・・ 井上の工場には、西口、昇平をはじめ、相場と新林、更には隼人が顔をそろえていた。 福永は油や煤で汚れて、ボロボロになりながらも作業を進める。 昇平「お? これは・・・」
昇平はエンジンルームがからっぽになっている紫のMR2に目をつけた。
以前見た時はぐしゃぐしゃになっていたフロントが、見事に元通りになっている。
「どうしたんだ?」と昇平が聞くと、
井上「暇だったもんでレストアした」 との事。
昇平「へー、綺麗にできてんなぁ・・・ エンジンはどうすんだ?」
井上「・・・C32Bとか?」
昇平「んな無茶な」
各々が他愛もない話をしている最中、福永がエンジンを見つめてぽつりとつぶやいた。
福永「・・・・・・・・・終わった・・・」 ぱあっと、福永を含んだ全員の顔が綻んだ。 最後の、一番最後の作業をやり終えた福永は、安堵する事も忘れ、自身のキーを持ってコックピットへ駆けた。 足早とMR2に乗り込む。 ぱしん!と両手を合わせて、福永は祈る様に言った。 福永「・・・・・・神様・・・仏様・・・ パンターニ様・・・!!! 神様仏様パンターニ様・・・」 西口「パンターニ様?」 隼人「たぶんマルコ・パンターニの事だろ・・・イタリアの天才ロードレースクライマー」 クククッ、クシュルルルル・・・ ブォオン!!! 2週間前のエンジンとは違う、独特の自然吸気のエンジン音――― 自身の背中から威勢の良いエンジン音が聞こえた瞬間、口がぽかっと開き、 福永「うおっしゃああああああああああああ!!!!」 その福永の大声と同時に、西口達も一斉に沸いた。 西口「やったあ!」 昇平「ひょー、あのあきちゃが良くここまで・・・」 隼人「やったなあ晃政!」 新林「フフン、自慢じゃないがワタシは実戦でエンジンブローさせた事なんて一度m・・・」 相場「耕平・・・お前ってやつは・・・」 井上「良く1人でやってのけたな、おめでとう」 福永「いやいや、それは井上さん達のアドバイスがあってこそで・・・」 相場「そう謙遜すんなって!」 バシバシと相場が福永の肩を叩いた。 西口「・・・で? どうするの? 走りに行くんでしょ?」 西口がそう聞くと、福永は今まで見せた事のない一番の笑顔で言った。 福永「もちろん!!」 改めてよろしくな・・・ また、一緒に走ろう・・・MR2・・・ 続く〜 |






いやぁ、MR2が無事に復活してよかった!
2012/2/5(日) 午後 9:54
もう1台のMR2もどうなるか気になりますね〜
2012/2/5(日) 午後 10:34 [ 満月の狂気 ]
>ファイアーボルトさん
ぶっちゃけ復活しなかったら話になんないですww
>ジャギさん
・・・ほぼ出番なしですwww
2012/2/5(日) 午後 10:41
福永さんやったぜぇぇぇぇww
MR2復活おめでとう!!
2012/2/5(日) 午後 10:44 [ 小次郎 ]
福永「・・・どうも」ペコリ
2012/2/5(日) 午後 10:47
お、復活ですね。
前回の話になりますが新林中尉が無事で何よりです…
2012/2/5(日) 午後 11:49
割とあっさりと復活ですw
積み替えの過程の辺りとかも書きたかったんですが何せ作者自身がメカ音痴なもので・・・
とりあえず中尉は高○涼介みたいな立ち位置です、キャラが似ても似つきませんがwwww
2012/2/5(日) 午後 11:54