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「なりすまし受診」

皆さんがお持ちの保険証には、
被保険者名、生年月日、性別、保険者番号、保険者名、そして資格開始日などが記載されていますね。
社会通念上、保険証は「身分証明」として成立しているわけですが、
これはあくまで保険の加入事実を証明するものであり、
本人証明ではないというという面があります。保険証に顔写真はありませんよね。

つまり、性別が同じでそれっぽい年齢の人ならば「なりすまし」が不可能ではないわけです。
しかも、それを医療機関の窓口で見抜くことは非常に困難です。
まさかそんな大胆な、と思う方もいるかもしれませんが、実際にあるんです。

窓口では分からなくても、患者さんにはカルテがあり、それぞれ「既往」というものがあります。
看護師や医師が問診・診察を進めていくうちに、大抵バレてしまいます。

そして事務に連絡があり、さてどうするということになるわけですが、
他人の保険証を借りて受診する人は、自身の症状も比較的軽く、ただその場を済ませばいいと考えるようです。
しかし、これはれっきとした犯罪です!

具体的には、刑法第246条「詐欺罪」です。
「窓口負担分は自分で払うし、何も騙し取ってなんかいない」と主張する方もいました。
しかしそうではありません。
健康保険による診療では、患者さんの窓口負担は全額ではなく、1〜3割の負担ですよね。
つまり残りは各々が加入する健康保険が負担するわけですが、
この保険財源を不正流用、つまり「騙し取る」行為に当たるので「詐欺罪」になるのです。
10年以下の懲役ですって。

まだあります。
不正使用されると知りながら他人に保険証を貸した人も、もちろん犯罪です。
「俺の使いなよ」なんて言って不正使用を促したら、刑法第61条「教唆犯」(教唆=そそのかすこと)、
促さないまでも、不正を分かった上で保険証を貸せば、同法第62条「幇助罪」の罪に問われます。

不正使用を見つけた場合は、本来は刑罰の対象であることから警察への通報はもちろん、
保険医療機関ではその事実を保険者に通知する義務もあります。
当然、治療費は全額自己負担となります。

保険が切り替わった、家族との関係上、あるいはその他なんらかの理由で
保険証を持たない人も、実はけっこういるのです。
しかし気軽に貸し借りすると、とんでもない展開になるということをお知り置きください。

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