国産懐中時計研究室

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懐中時計

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シチズン(その5)

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今日は「前捻ローレット」型という変りケースのシチズンを紹介する。

名前のとおりガラス面の前蓋が裏蓋への捻じ込み式になっており、真ん中の竜頭付きの機械部分を間に落とし込むタイプである。

ネジ蓋式は19セイコーやウォルサムのような鉄道時計によく採用されている。
ポコ蓋より防水性能が高いのが特徴なのだが、このシチズンの「前捻ローレット」型は真ん中の竜頭付き機械部分を両方の蓋で挟み込む形状のため、竜頭の付け根部分に隙間が開いてしまい防水性能は全く無い。

また、機械部分を取り出しやすいようにするためなのか、表蓋、裏蓋部分が真ん中の機械部分より若干大きめに作られており、機械部分がカタカタと動いてしまって非常に安定性が悪い。

なんで、こんなケースを作ったのか?このケースのメリットは??理由がさっぱりわからない。

ところで、先日紹介した7石のケースはサイドにアールデコ調の彫り物が施されていた。
カタログによると「福輪胴彫刻付」という名前らしい。

ちなみに、初回に紹介した裏蓋蝶番ケースの名前は「巴里(パリー)」型となっている。
そのほかに「英吉利(エゲレス)」型というのもあるようだ。

どうしてこのような名前が付いているのかはよく判らないが、このようにケースにもいろいろな形のものが存在し、集めていてナカナカ面白いのである。


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