俳句航海日誌
「俳句航海日誌百句」(五十六)
五六 目薬を一滴させば春の月
「春の月」は朧月に代表される。「歳時記」などには、「空気中の水分が増す春は、月も潤んだ感じがする。『秋の月はさやけきを賞で、春の月は朧なるを賞づ』と昔から言われる。月といえば秋の月をさすので、春の一字を加えて春季とする」との記述が見られる。
詩人清水昶が、インターネットの俳句の世界に本格的に足を踏み入れたのは、還暦に前後する頃で、その年齢になると誰しも白内障のようなかすみ目のような症状を呈することと、この掲出句は関係するような雰囲気である。
この句も、季語の「春の月」の説明的なニュアンスで、平明な、どちらかというと、月並みな句の範疇のものであろう。
清水昶は、「現代詩と俳句、この相容れない器をひとつの感情として使用する事は出来ないものだろうか。俳句をビールの摘みとして、詩
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↓
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