ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画

ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画
Carlo Dolci(カルロ・ドルチ 25 May 1616 – 17 January 1686)

バロック時代のイタリアの画家。主にフィレンツェで活躍した宗教画家。
Dolciの絵が西洋美術館常設展にひとつあります。この常設もとても素敵な絵があるので時々見ていますが、その中にドルチの”悲しみの聖母”という美しい絵に吸い込まれそうになります。気高い女性のまとった青い濃い色のブルーに目が行きますし、祈りのポーズの中に崇高さが漂っています。どうしたらこんな女性になれるだろうかと、いつも絵の前に足を留めます。

今回のルーブル美術館展にそのドルチの絵が2点ありました。二つとも52cm×40cmぐらいの小さな絵です。右に"受胎告知 聖母"、左に"受胎告知 天使"です。

今までにいろんな画家たちの受胎告知の絵で天使、聖母を見てきましたが 、特に天使に目がどうしても留まります。天使というと男性的と女性的のどちらかですが、ドルチの天使は若い純粋無垢の美しい女性です。首を左に少し傾げて両手を広げて胸の前で合わせて,臥し目がちです。聖母はやはり青いベールを纏って祈りのポーズです。本当に美しくうっとりと見とれてしまいます。ドルチの妻がモデルだそうです。ドルチはどんな外見をしていたのだろうかとネットで調べたところ、外見はなんともいえない。こんなに美しい女性を妻としたら一生涯、妻をモデルに描き続けることが嬉しく、幸せでしょうと、二人の現実の生活はどうであったのだろうと想像したりしてしまいます。ドルチは生涯真剣に宗教画を描き続けたのです。(3/6 M.O.)

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第44代アメリカ大統領就任演説

第44代アメリカ大統領就任演説

キング牧師の「私には夢がある」I Have a Dreamのスピーチはとても有名で胸を打つものでした。私はこのスピーチが大好きでテープでキング牧師の震える声、でも力強く毅然とした声、集まった聴衆たちの歓声などを聞いていますと、それがついこの前のような感じがするのです。

I have a dream.That one day on the red hills of Georgia.
the sons of former slaves and the sons of former slave-owners will be able to sit down together at the table of brotherhood.
(私には夢がある。いつの日か、嘗ての奴隷の子達と、嘗ての奴隷の所有者達の子達が、兄弟愛というテーブルで席を共にできることを)”

そして今年オバマ大統領が就任しました。その就任演説でオバマ大統領がこのことに触れたこの箇所が
これです。

This is the meaning of our liberty and our creed — why men and women and children of every race and every faith can join in celebration across this magnificent mall, and why a man whose father less than sixty years ago might not have been served at a local restaurant can now stand before you to take a most sacred oath.

 これが我々の自由と信条の意味なのだ。なぜ、あらゆる人種や信条の男女、子どもたちが、この立派なモールの至る所で祝典のため集えるのか。そして、なぜ60年足らず前に地元の食堂で食事することを許されなかったかもしれない父親を持つ男が今、最も神聖な宣誓を行うためにあなた方の前に立つことができるのか。(yomiuri onlineより)

キング牧師が、私には夢がある、との演説をしてから45年後にアメリカ大統領になったBarack Obama。
不思議な深い思いが、感動が流れるのです。(2/5 M.O.)

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博物館に初もうで

博物館に初もうで

東京国立博物館

東京国立博物館では2005年からでしょうか、博物館で初もうでと歌って、二日から館内を見てまわることができます。絵を見ることが好きな私は2日から美術館に行けるのは嬉しいです。その上、お正月は特別に獅子舞、琴の演奏、駒回しなどが予定されています。
そして和太鼓、御響(おびき)というグループの演奏をしてくれるのです。私はその2005年の時から毎年御響の演奏を聞いていますが、とても感動します。国立博物館を入ってすぐの正面の庭で大太鼓、小太鼓、琴、と並べて十数名の若者(男女)たちが冬の空気の中で全身全霊と言ってもいいほどの陶酔しきっての演奏をします。本当に力強く若々しくみずみずしく、その和太鼓の音、琴、鈴の音色が魂にまで響いてくるようです。あの若者たちの陶酔しきった表情で太鼓を打っている姿は、あの若さは誰しも人生において通過するのですが、若いときは気付かず、年齢を経て、その若さが人生の大きな魅力となる時期なのだと改めて思ってしまうのです。そばでその響きを聞きながら胸のうちに熱いものが込み上げてきて目頭が熱くなるのです。きっと室町の時代にも江戸時代にもこんな若者たちが集まって着流しの着物を着て桜の下で、月夜の下で、季節折々、太鼓を響かせていたのでしょうか。お正月から感動とエネルギーをプレゼントしてくれる、和太鼓御響(おびき)の演奏です。M.O.(1/4)

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冬はつとめて

冬はつとめて

清 少納言(せい しょうなごん)康保3年頃(966年?) - 万寿2年頃(1025年?)は、平安時代の女流作家、歌人。(ウィキペディアより)

『枕草子』の中の、春はあけぼの。で始まる随筆です。

冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもて行けば、火桶の火も白き灰がちになりてわろし。

私の高校生の時、ずいぶんと昔のことですが、そんなに古文が好きではなかったけれど、大学受験でどうしても必要でそれも過去問題集を見ると、かなり理解を深めていなければ問題を解けません。
もちろん古文の文法も必要でその上、どうしても古語辞典が必要です。意味が現在の言葉と当時の言葉の意味が違うからです。はじめはあまりしたくない勉強でしたが、古語辞典を英和辞典のように沢山引いていますと次第に、自分の感覚がすっぽりと1000年位前に戻って、同じ人間として存在した人の感じた思いや、美しい、寂しい、好ましくないと思う感覚が、実に生き生きとよみがえってくるのです。この清少納言の短い言葉の中に、ユーモアがあって機知にに飛んでいて、私はこう感じるわ!っていうしっかりとした存在感を感じます。平安時代は女性が活躍した時代でしょう。とてものびやかで情趣があって、しみじみとした感動を私たちに伝えてくれます。
まず冬はつとめて。つとめてという言葉はわかりません。早朝のことです。つきづきし、はいかにもぴったりとしている様子です。わろしは悪し。感心しない、好ましくない、みっともないなどの意味です。
冬は早朝がいいわ。雪の降った朝は特にね。霜の白い朝も、そうでなくてもとても寒い日に、火など大急ぎでおこして、炭を御殿から御殿へ運んでいくのも、いかにも冬って感じ!昼になって次第に暖かくなってくると、火鉢の炭火に白い灰が多くなって、せっかくの冬なのにちょっとみっともないわ。私は感心しないわ。という清少納言でしょうか。この21世紀に生きてる私も、そうね!と納得してしまいます。懐かしく思い出される枕草子です。(M.O. 12/2)

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大琳派展

大琳派展
四人の風神雷神図

俵屋 宗達(たわらや そうたつ、生没年不詳 - 慶長から寛永年間に活動)江戸時代初期の画家。通称は野々村宗達。号は「伊年」あるいは「対青軒」ほか。

尾形 光琳(おがた こうりん、万治元年(1658年) - 享保元年6月2日(1716年7月20日))は、江戸時代の画家。工芸家

酒井 抱一(さかい ほういつ、 宝暦11年7月1日(1761年8月1日) - 文政11年11月29日(1829年1月4日))は、江戸時代後期の絵師。権大僧都。本名は忠因(ただなお)、字は暉真。鶯村、雨華庵とも号する。

鈴木其一 (すずききいつ、男性、寛政8年(1796年) - 安政5年1858年)は、江戸時代後期の絵師。江戸琳派の祖、酒井抱一の弟子で、その最も著名な後継者である。(ウィキペディアより)

東京国立博物館での大琳派展は11/16が最終日で幕を閉じました。その3日前に後半の展示を見に行きました。合わせて3回目。前半と少し違って四人の風神雷神図を並べて見ることができたのです。其一以外はそれぞれに何度か見ていましたが、四つ並んだのは初めてです。
宗達からおよそ100年して光琳、そしてまたおよそ100年後に抱一、そしてその弟子の其一。何という巡り合わせでしょう。これを四人の人たちが知ったらどんなに思うでしょう。こんなことを想像して絵を見ていますと、私のイメージしている四人の画家たちが楽しそうに尽きぬ話で夢中になっているかな、なんて思ってしまいます。20,21世紀に生きる私が、江戸時代に生きた先人たちの自由でのびのびとして、堂々と、美しく、そして厳(いつ)しく、おごそかで立派、品格があって・・・本当に感動を覚えます。
そして山上憶良の万葉集から、

神代より 言ひ伝て来(く)らく そらみつ 倭の 国は 皇神(すめかみ)の 厳(いつく)しき国 言霊(ことたま)の 幸(さき)はふ国と 語り継ぎ 言ひ継がひけり

と始まる歌を想い起こすのです。

この琳派の流れは、現在生きている私たちの中に、わくわくとした喜びと誇りで満たしてくれます。そして作品を通して私は粋な先人たちに出会って、懐かしい感情が溢れてくるのです。(11/17 M.O)

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