アメリカ/米国不動産投資日記

ノルマは1日、5オファー(買い付け申し込み)

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不動産とか直接関係ありませんが、僕のブログの一つのテーマとして、格差社会については継続的にフォローしてきました。昨今の米国を中心とした先進国での、格差の拡大の一つの要因は、知識化・複雑化・高度化・グローバル化した経済やビジネスには一部の「頭の良い」知性派に非常に大きな経済的躍進の機会を与えます。それに反して、以前は中産階級の主要職であった製造業や単純な作業等は、グローバル化とIT化により新興国にドンドン移行しています。この格差の議題に、チャールズ・マレー氏の新刊Coming Apartが秀逸な分析をしているので、紹介します。

マレー氏のComing Apartの要旨から、米での下位層の倫理観低下や階層の固定化を指摘したけど、これって、日本を含む先進国の共通した課題ですよね(米は極端ですけど)。日本の生活保護層の増大や昨年の英のスキル無し若年層の暴動なんて、まさに諦め絶望の下位層から発端。

− チャールズ・マレー氏は1994年のBell Curveで「知能は環境と学習だけで決定するのではなく個人間に遺伝的差異があり、社会的地位の高い人々と低い人々の間で知能の遺伝的差異が固定するような二分化が起きる」と指摘して大論争を巻き起こした学者 http://t.co/WHa957HV

− マレー氏のBell Curveの抜粋 http://t.co/lgnBRIA3 1)知性は人種、言語、国と相関、2)知性は人生の成功のために最も重要な要素で、3)知性の40−80%の確率で遺伝で決まる、4)生活環境と知性の相関は低い、5)米国は上記を真摯に政策に反映する必要あり

− マレー氏の教育に対する意見 http://t.co/zB7Uq5pW 1)能力はピンキリ、2)生徒の半分は平均以下、3)大学進学率は高すぎ、4)米国の将来は知能最上位層の教育にかかっている。昨今の先進国での「大学はでたけれど」状態を暗示?http://t.co/QD6uJ6BI

− マレー氏の米の格差の広がりと階層の断絶を指摘した新作 Coming Apart http://t.co/4QzEpiiL NYTのBrooks氏は「2012年の最も重要な本」と書評http://t.co/w8FzVf36

− マレー氏のComing Apartの要旨は以下の通り:
  • 60年代から米の格差が広がり始め上位20%と下位30%に巨大な格差を生んだ→背景は経済の高度化による知識層の生活水準向上と労働階級の地盤沈下→下位層は、巨大化した政府による支援でやる気下がる。
  • 位層の没落は60年代のカウンターカルチャーやドラックの台頭で、「一生懸命に働かなくて良い」という価値観を生んだ点。上位層では労働倫理はいまだに健在。
  • 米所得上位20%と下位30%の差:結婚率 83%・48%;出産時に結婚していない比率 7%・45%;30−49歳の非労働参加率 3%・12%;州40時間以下労働 12%・20%;犯罪率変わらず・6倍;信仰高い・低い。
  • 米エリート大学入学者の8割は上位25%世帯出身で、下位25%世帯出身は2%のみ。階層の固定化の要因。
  • 米のメディアや政治も上位知識層からの発信に偏っており、下位層の現実を知らない。
  • 格差拡大で上位と下位層は文化的にも断絶。下位層におけるモラルハザードや倫理の崩壊は著しく、米の衰退を加速させる要因に。
  • 解決策は、大きな政府ではなく、上位層が下位層にモラルは労働倫理感を教える事。

− まとめると「頭がよくない」と稼げないのが現代社会。米で格差が広がる背景:IT化でCognitive Ability(認知能力)が高い層向け高収入職の増加;ビジネスの複雑化;大企業サイズが60年代より8倍;高学歴同格婚による子息の階層化。

− 上記記事のイントロ:90年代前半に「マイクロソフトの競合で一番恐れているのは何処会社?」という質問に対するビル・ゲイツの答え以下:「ソフトウエアはIQビジネスなので私達はIQ戦争に勝たなければならない。よって私達の最大の競合は、IBMやHPではなく、最優秀人材を惹きつけるGSやMS等の投資銀行である。」

− 過去にもこのブログでまとめましたが、マネーボールの著者マイケル・ルイスのインタビューでも、「球団の運営は頭の良いヤツがするものになった」と言う現実を口酸っぱくかたいってる。 http://t.co/ZkOyWTRb 90年代以降、中産階級が没落し、頭の良い世帯との所得格差の広がりを象徴している。

− 最優秀人材獲得の激しい競争を指摘する06年のエコノミスト誌記事。ここでも、一番熱心なのはグーグルと指摘 http://t.co/Md31rx6o グーグルの採用人材は上位大学・大学院の上位層だらけ、と指摘する11年フォーブス記事http://t.co/zOUbvpxO

− 私見ですが、グーグルの台頭で、シリコンバレー企業の採用時の「学歴」志向はかなり上がったと思う。いまどきのスタートアップでもトップの大学院で優秀な成績をおさめてないと、足切りされてしまう、という現実も。http://t.co/JCfRcJrD

− 日本でも、アメリカでも、欧州でも、トップ大学を卒業する上位層の若モンは、高い知性(と高給与)が求められるコンサル、投資銀行、PE・HF、IT関係職に集中。金融危機後は若干減ったが、米アイビー校では卒業生の半数近くが金融、コンサル、会計等のプロサービスに⇒米トップ大学就職先 http://t.co/1ApSieZq プリンストン:金融36%>プロサービス26%>非営利・教育21%。イェール:教育24%>プロサービス21%>金融14%。ハーバード:金融17%>コンサル12%。


日本でも:就職偏差値ランキング大図鑑 http://bit.ly/yo0RSu

以上、不動産投資先選定していく上でも、オースティンのように高学歴が増えて、高付加価値産業が栄える都市に集中するほうがベストでしょうね。やはり製造業におんぶにだっこの都市圏や地区の住民は収入も頭打ちだそうなんで怖いですよね。

以上、上位20%を入るために、Happy Investing!!!

参考記事:
マレー氏のWSJへの寄稿 The New American Divide http://on.wsj.com/A5K3iP
The Atlanticへの寄稿 The Truth About Income Inequality in America http://bit.ly/AlyvKO
Slateの書評 Charles Murray does it again http://bit.ly/zHvsB1
New York Times紙の書評 http://t.co/w8FzVf36
エコノミスト誌の書評 http://t.co/1BUBTQOi

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