皮膚科特別診療 〜集中スキンケア〜
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みなさん、こんにちは。 愛知県豊明市にあります四季の森どうぶつクリニックです。 平成23年度まであとわずかですね。 ・・・にも関わらず、昨年来院された皮膚科特別診療の症例報告がまだすべて終わっていません(反省)。 そろそろ増えてくる時期ですので、今のうちに報告できるようにがんばります。 【症例】 ミニチュア・ダックスフンド 5歳 男の子 【過去の病歴】 ☆過去にも何度か痒みを伴う皮膚病があったが、すぐに改善する程度だった ☆今回は3カ月前、お腹から始まりワキ、首、カカト・・・etcと悪化していった ☆以前の動物病院から内服(ステロイド、抗生物質、抗アレルギー薬、乳酸菌)を処方され 「なるべく飲まないように」と言われていたが、内服しても痒みの改善はみられなかった ☆2カ月前にアレルギー検査済、病院食による食事療法、おやつ(サツマイモ、ニボシ) 【来院時の状態】 痒み:ワキ、踵、腹部、肢端、耳、背中 では、写真を見てみましょう。 全体像です。 身体の右側です。 身体の左側です。 身体の体躯部分はほぼ真っ赤!という状態でした。 身体の左側の腰部付近です。 腹部です。 左耳です。 踵です。 初めて診た日に感じたことは、「この病変から疑えるのは・・・何だろう?」でした。 よく診るタイプではなかったので、正直病態をつかめないまま治療に入りました。 痒みは比較的早期(1週間目)から改善したのですが、次に悩まされたのが非常に多いフケです。 初診日から1週間後の2回目の診察のときには全身から大量のフケが認められました。 自宅でのシャンプー&保湿をがんばっていただきましたが・・・・1カ月経過してもまったく改善が ありませんでした。 そして院内薬浴に切り替えて集中スキンケアを実施。 治療後の状態です。 腹部だけフケが大量にでていた時と比較してみましょう。 非常に綺麗になりました。 初診時のときがトリミングでカットしている状態でしたので、同じ条件でもみてみましょう。 皮膚炎、脱毛、フケともにありません。 初診時の時と比較してみましょう。 皮膚病で悩みがあったわんちゃんとは思えない皮膚・被毛のコンディションです。 院内薬浴はこれで終了しました。 結果をみれば非常に綺麗に改善しましたが、治療の前半は自分に自信が持てていませんでした。 院内薬浴に切り替えてからは改善していったのですが、治療前半は「まさか自分の限界か・・・?」 と悩んでいました。 飼主さまにも正直に「1.まだ上手くいっていない、2.ゴールも見えていない、3.ご希望があれば 大学病院を紹介します」とお伝えしました上で継続治療を行っていたのが懐かしく思えます(苦笑) 改善が認めれたポイントの一つに院内薬浴がありますが、どんな皮膚病でも病院でシャンプーすれば すべて改善するのか?と聞かれたら、それは「No!」と言えます。 今回の症例においては自宅でのシャンプーで1カ月改善が認められず、院内薬浴に切り替えましたが 1回目の院内薬浴後は全身真っ赤、痒み再発(それまではそんなに痒くなかった)・・・という 残念な結果になってしまいました。 それでも2回目以降は、その院内薬浴の内容を切り替えて対応し、その後は明らかな改善を示しました。 スキンケアと一言にいっても、皮膚に合う合わないもありますし、すべての皮膚病がいつも同じスキンケア で対応できるわけではありません。 たくさんの選択肢をもつこと、皮膚に合うスキンケアを可能な限り最短ルートで見つけることが大切 だと思います。 その点で、今回は治療の前半に不十分なところがあったと反省しています。 自分のベストを提供しなければいけないのですが、今回は僕自身いい勉強になった症例となりました。 治療前半おもわしくない結果にも関わらず、欠かさず来院していただけた飼主さまのご協力に心から 感謝しています。 また院内薬浴についても1回目の翌日に真っ赤になって病院にこなければいけなかったにも関わらず 2回目の薬浴にもご理解いただけて本当に感謝です。 あの2回目以降の薬浴の機会を得ることができなければ、きっと改善しなかったのだろうと思います。 改めて飼主さまに感謝申し上げます。 ありがとうございました。 ※飼主さまの了承を得て掲載しています。
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