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最近見た映画、その20 「山本五十六」他

2012年2月3日

最近見た映画、その20

年末年始はNFLの大詰めなのでそれを録画して見てしまうため殆ど映画は見れずじまい。ただ見たい映画もそれほどなかったのはちょっと寂しい。

「連合艦隊司令長官・山本五十六」役所行司、玉木 宏他
山本五十六の子供時代から、戦死するまでの一生を編年的に約2時間半にまとめた映画。半藤一利氏の原作のせいか、山本五十六は平和主義者、講和主義者、そして人道主義者であり人格的にはパーフェクトという描き方は今一つ感情移入しにくい。こういう人間が存在したのだろうかと眉に唾をつけたくなる。まあ実在したのだろう。そうだとしてもこの映画の作り方は少々古めかしくはないだろうか。例えば南雲司令官がミッドウエー作戦で失敗し、山本に面談、謝罪をする。山本はおそらく煮えくり返る思いだったろうが、全く責めずに、お茶づけをすすめる。南雲は躊躇しながらも茶碗と箸をもち、しばし沈黙。ああこりゃ泣くなとおもったら案の定、南雲は泣きだす。まあ臭い芝居じゃありませんか!全編こんな感じなので正直恥ずかしくなるシーンもあり。せっかくの題材がもったいないと思った。一方従来の山本像を覆すものは何もなく安心して見ることができるのは間違いない。それにしてもこういう戦争映画をみて、全く感動することなく終わってしまうというのは私の経験では珍しいことだ。玉木 宏が狂言回しというか、この映画の進行役だが
あまりうまくいっているとは思えなかった。マスコミの描き方も誠に類型的。おそらくリアルな話なんだろうが、なぜか嘘っぽく感じられてしまった。(劇場にて)

「マネーボール」ブラッド・ピット、ヨナ・ヒル他
メジャーリーグのアスレティックスの実在のGM、ビリー・ビーンの物語。選手たちがFA宣言してどんどん出て行く。そこでイエール大学卒のピート・グラントをGM補佐に雇い、全く新しい発想、いわゆるデータ戦略で意表を突く選手を集め、チームを再編し、なんとそのシーズンに20連勝してしまう。この映画を野球の成功物語と思うとがっかりするだろう。アスレティックスはワールドシリーズで優勝していないのだから。もし優勝していればめでたしめでたしで終わるのだが!そうはならないところがこの映画の面白いところ。ビーンの意志の力、凡庸な人々の頑迷さ、新人類のマネージャーと旧体制の人々との衝突。まさにここには生身の人間のぶつかり合いがあるのだ。そこがこの映画の最大の見どころだろう。組織論で見て、新体制と旧体制の衝突ととらえても面白い。とても面白い映画だった。(劇場にて)

「ハンナ」ローハン、エリック・バナ、ケート・ブランシェット
謀略物と思いきや意表を突かれた。元CIAのエージェントが仇討ちのために娘を殺人マシンに育て上げる。この育成プロセスは面白い。育成した場所はフィンランド。何か意味があるのだろうか?仇討ちに成功した(実は替え玉を殺すのだが)ハンナの逃避行が面白い。モロッコ→スペイン→ドイツを一風変わった家族と一緒に移動する。ハンナを追いかける気味の悪い殺し屋など怪しげな人物が次から次と出てくる。ということで後半はまるで違う映画のようにドタバタで興を削ぐ。前半だけ○だ。バックの音楽が民族風で印象的。(DVD)

「サンクタム」リチャード・ロクスバーグ他
3D映画だが2Dでしかも自宅の装置で見たので印象はかなり違うだろう。したがってアバターで感じたような映像美は良くわからなかった。なおこの映画はジェームス・キャメロンプロヂュース。
 パプアニューギニアにあるエサアラ洞窟が海につながっているのではないかという仮説をたてた冒険家が地下2000メートルにもぐりそこを基地にして調査を行う。しかし台風により洞窟が水没するという危機に直面。洞窟に残された5人の脱出行が始まる。これは実話に基づく冒険物語というよりサバイバルゲームだ。そう思って見るとまずまずの映画だ。あまり評判は良くなかったようだが。弱い者、パニックに陥ったものから脱落してゆく。人間の極限に追い込まれた時の弱さ、脆さがあからさまに演ぜられる。自分をその立場に置いたらどう行動するだろうかと、そればかり考えながら手に汗握ってみてしまった。(DVD)

「世界侵略:ロスアンジェルス決戦」アーロン・エックハート他
エイリアンものだが映画作りのいろいろな要素のごった煮である。ストーリーは何とあの恐るべき駄作「エイリアンとカウボーイ」のパクリだから恐れいる。どちらの映画もエイリアンが地球の資源を狙って植民地化のために侵略してくる。この資源を狙うというのが味噌だ。カウボーイでは金だし、ロスアンジェルスでは水だ。もう一つの要素はアメリカ戦争映画の一つの典型である小隊ものであるということ。古くは突撃隊やコンバット、最近ではハートロッカーなどと同じタイプの戦争映画だ。また部分的にもパクリがあって最後のシーンなどはブラックホークダウンのエリック・バナと同じだ。まあアメリカの娯楽映画の粋を集めた映画だから面白いことは面白いが、だからどうよ、と言われるとうーんと唸ってしまう。そうそう撮影もかなり駒落としを使ってリアリティを出そうとしていた。駒落としと言えば「駅馬車」のインディアン襲撃の場面でしょう。あの迫力には及びませんでしたが、なかなか雰囲気は出していました。(DVD)

「スーパー8」スピルバーグ製作
2日続けてエイリアンものを見るとは思わなかった。軍に捕まった哀れなエイリアンが脱出して大暴れ。実は彼は故郷へ帰りたくて脱出して衛星を作ろうとしていたのだ。主人公はお子様たち。大体このような子供たちが活躍する映画は性に合わない。始まって10分くらいでもう嫌になってしまった。(DVD)
                                     〆

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