進藤医師のブログ

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主食を食べないという糖尿病治療が良いという医者もいるようであるが、基本的には正しくないというのが、私の考えであり、一般的な考えであると理解して頂きたいとおもいます。

糖尿病は血糖が高い、というだけの病気ではない。脂質代謝異常、タンパク代謝異常もおこしている

血糖だけに目を奪われると、血糖を上げる主食(コメ、麦)を止め、替わりにタンパク質、脂肪を取りましょうということになりますが、(この考えは昔の昔に ありましたが このような食事はインスリンが発見される1921年より前の治療法でありました。インスリンの働き 糖尿病の病態が分かるようになり、バランスのとれた食事が良いことが分かりました)

このような食事を続けると、血糖は高くなくても 血中脂質異常 異所性脂肪沈着による細胞機能異常、動脈硬化が進行
高タンパクによる腎障害の進行などの危惧があります。

以下にその考えはお勧めできないことを示します。

1:長寿の食事とは
2:高脂肪食がもたらすもの
3:高タンパク質がもたらすもの 

1:そうとう昔のデータですが、日本各地の食習慣と寿命を調べた調査があります。その中に魚などのタンパク質を取る それと同時に野菜や海草を沢山取る地域では長寿である。というものがあります。つまりバランスのとれた食事をすることが長寿の基本条件あることが示されています。(これは昔のデータであり当時は脂肪の摂りすぎということはまだなかった)

現代においてもこれをしめすデータは沢山あります。
糖尿病患者でもまず糖尿病である以前に人間であり、バランスのとれた食事は基本です。

2:近年脂肪摂取の増加に伴い(摂取カロリー自体は増えてはいない)、動脈硬化の促進、心筋梗塞、脳梗塞などの疾患が増えています。それにより30歳代での心筋梗塞などが見られる時代になりました。

糖尿病という病気は基本的に脂質異常をおこします。中性脂肪の増加 善玉コレステロールの減少、超悪玉コレステロール(small dense LDL)の増加 などが認められます、これによる異所性脂肪沈着や内臓脂肪の蓄積も起こしやすくなります。
さらに残念なことに日本人は欧米人に比べこれらがおきやすいことが分かっています。この状態で沢山の脂肪をとるとさらに状況は悪化し、血糖はあまり上がらなくても動脈硬化は進行するということになります。
こまかいことになりますが、長期的な高脂肪食が膵臓から分泌されるインスリンを減らす(これこそ異所性脂肪沈着の害)、インスリン抵抗性を増すことも分かっています。

3:タンパク摂取自体はそれほど悪さをしないと考えられます。ただタンパク質だけを含む食品というのはほとんど無く、たいていは脂肪を含みます。インスリン分泌が悪い状態でタンパクを食べるとインスリンは分泌されずに グルカゴンのみ分泌される 従って血糖が上がるということも起こります。
従って高タンパクは高脂肪食になると言って良いでしょう。(筋肉もりもりのボデイビルダーは 脂肪を含む普通の肉は食べず 鳥のささみのような物とサプリのアミノ酸を取っています)

ただ腎障害がある場合:微小アルブミン尿がある: たとえそれが早期の場合でも高タンパク食が腎障害を促進する可能性は非常に高いと言わざるをえません。進行した腎機能障害ではそれは実証されています

4:食後血糖をどうして改善するか
食後血糖が上がることが、動脈硬化を促進することは事実です
このようなことからコメ、麦を食べないで食後血糖の上昇を抑えようという考えが出てきたものと思われます。
対策:白米などを避ける(玄米に近いもの) 麺類、スパゲッテイなどを取る
   線維:野菜や海草を十分とる 早食いをしない(よくかむ)でゆっくり食事をする
   できることなら 食後に運動をする
   食後血糖を上げないようにする薬(αグルコシダーゼ阻害剤)を利用する
   ジュース、菓子類をひかえる(これらは砂糖を含み急激に血糖が上がる)
                    
 これらを理解するのには   インスリンの働きを
 さらに           異所性脂肪沈着   糖毒性   脂肪毒性 を

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