小沢真理「世界でいちばん優しい音楽」全16巻 講談社
|
しじま的評価 ★★★★☆
文庫本で全7巻、1995年講談社漫画賞受賞。ドラマ化もされてる作品です。
最近読んだ小説にこんなのがあった
年老いたバンドマンが、旅先の安ホテルに泊まってると 壁一枚をへだてた隣の部屋から 若い恋人同士が愛しあってる声や音が聞こえてきて 老バンドマンはまどろみの中でそれを聞きながら 「世界でいちばん優しい音楽だ」っていうの
そんなイントロで始まりますが、第1話は後々の展開とは異なる内容(最後にオチがつきますが)
スウこと高原菫子はシングルマザー。3才の娘、のんのんとの毎日は ちょっぴりハードだけど素敵な発見もいっぱい。 のんのんの成長と共に出会う、周りの暖かい人たちとの優しく幸せな物語。
スウは、両親を亡くし17才でひとりぼっちになった時に皓と出会い、
大恋愛の末に結婚の約束をするけど、のんのんがお腹の中にいる時に、 皓は事故死してしまいます。 でもスウには大切な宝物、娘ののんのんがいるからひとりぼっちじゃない。 なかなか苦境に立たされているスウですが、前向きにがんばってます。 とくかくのんのんがとっても可愛いのです♪ 二人は「ぎゅうっ」と仲良く楽しく優しい日々を送っています。
この二人を中心に周りの人たちのエピソードも素敵でみんな幸せになっていきます。
まるでのんのんが皆を優しく導いているような、そんな感じ。
皓とスウの事を反対した皓の父親(のんのんのおじいちゃん)と
その片腕であり、皓の家庭教師だった豊上さんが、スウとのんのんの家に訪れるようになり 物語はスウと豊上さんのラブロマンスへと展開。 今だスウを憎む皓の母の妨害がちょこっとあったりしますが そんなことで、スウとのんのん、そして豊上さんは揺らいだりしないのです。
斜に見ると「こんなに上手くいかないし、シングルマザーってもっと大変なんじゃないかな〜」って
思ってしまう部分もあるけど、どのエピソードにも優しさがあふれていて、素直に感動しちゃいます。 たとえば、子供を虐待してしまう親がいるのですが、スウとのんのんの励ましで 立ち直る事ができたり、喧嘩してたカップルが、スウとの出合いで仲直りしたり ほんのちょっとの優しさで、人はやり直す事、前を向く事ができるんだな、って思えるの。 それに優しい二人のおかげで幸せになった人たちが、二人の味方になってくれますからね。
中でも私が一番好きで、読む度に涙でそうになっちゃう話があります。
第27楽章「空がつづくように」
スウ、志津さん、のんのんは、年末の買い物にデパートへ。 そこの喫茶店に入ると、のんのんの大好きなブラックドリームのお兄さんが、 コーヒーを飲んでいた。 数年前、保育園の劇でやりたくない役をやることになり、すごく落ち込んでしまったのんのん。 けれどデパートの屋上で特撮のクロックマンショーを見て 悪役だけど一生懸命なブラックドリームの舞台に励まされ、劇をがんばろうと思って以来、 のんのんはブラックドリームのファンなのだ。(手を離してしまった風船を取ってくれたり 高い高いもしてくれたし) のんのん達がお店をでたあと、ブラックドリームをやってる北瀬くんの年上の彼女が登場。 役者になるという彼の夢に付いて行けない彼女は、ひとりで田舎に帰るという…。 そのまま、デパートの屋上でクロックマンショーを見に行ったのんのんだけど、 落ち込んでるブラックドリーム北瀬くんの舞台は投げやりで、ガッカリ。 「カッコわるかった!あしたもくるからあしたはカッコよくしなきゃだめだからねっ」 とブラックドリームに宣言したのんのんは、 その夜ブラックドリームの為ににおまじないのバッジを作ってあげる。 北瀬くんは役者を目指しがんばっていたが、そんな生活を3年続けて あとまだそんな状態が何年続くかわからない。。。 去っていった彼女を思い、夢なんかいつでも捨てられる…そんな気持ちになっていた。 翌日、のんのんはブラックドリームにおまじないのバッチを贈る。 「パワーでますようにっておいのりしたから、…きっとカッコよくできるよ」 彼は夢を、人生をあきらめないパワーをのんのんからもらって 数日後、ドラマの最終オーディションに臨む。 「ポケットからはみだしてる紙はなに?」と審査員に聞かれて のんのんからの「おまじないのバッチ」を手に彼は言います。 『これは… 宝ものです』
なんかあらすじ書いてるだけでも泣けてきた。
別に今特撮にはまってるから、とかそういう訳じゃなくて(笑)すごく素敵なお話なの。 小さな幼い優しい気持ちが、彼の心を動かしたんですから。
他にも、海江田さんと柊野くん、モーリと西園寺、志津さんと沢野さん、豊上さんの弟さんのお話、
子供社会のお話と、ほんと盛り沢山。豊上さんってば超ステキだしね♪ やさぐれずに優しい気持ちで読んで(笑)幸せ気分になりましょう♪
この本、「しじまちゃんってさ〜このマンガのモーリっぽいんだよね〜!」って
友達が貸してくれたのですが、そのまま借りっぱなしなのでした…。 そっか〜私はモーリなのか…。ま、確かに私はスウタイプではないけどさ…と思ったものです(笑) でも、友達はスウと豊上さんが上手くいきそうになった時点で、読む気なくしたそうで。。。 途中から私が買い集めました(;^_^A
その友達とはマンガ友達でよくマンガの貸し借りしてたんですけど、
割と同時期にお互い結婚して、彼女はすぐに子供ができて今じゃ3児の母! でもって、私はといえば子供いないので、まさにモーリ路線(笑) 彼女とはずっと会ってないし、身軽な私の方から会いに行ってみようかな〜なんて 思ったりしました(*^_^*) なんだか優しい気持ちになっるぞ!私(笑) |
面白いですよねー、これって。なんか普通の漫画の面白さとは違って、日常的な面白さと言うか…母がこの作者さんが好きになったみたいで、「世界で一番優しい音楽」以来ずっと買ってるみたいです
2006/4/29(土) 午前 2:33
素敵な南画ですね!優しい気持ちになるって良いなと思います。何だか興味が湧きました(*^^*)絵も可愛いですし機会がありましたら読んでみたいです(^^)
2006/5/1(月) 午前 7:28 [ sanamariko ]
ポップさん◆大事件でもないけど日常的ないろんな出来事って感じでいて、ある意味サクセスストーリーみたいな(笑)改めて何度読んでも感動できると思います♪
2006/5/1(月) 午前 9:34
まりこさん◆ほんと優しい気持ちになれますよ。読後感がほわ〜っと暖かい感じで。機会があれば是非お勧めです♪ほんわりした絵もまりこさんっぽいし☆
2006/5/1(月) 午前 9:36
ニコニコ日記は、次はTBSで愛の劇場として放送されますが、花名子役はユンソナさんではなく、サエコさんになる見込みです。
2006/5/31(水) 午後 1:06 [ 真駒内本町 ]
真駒内本町さん◆たしかNHKでドラマ化されてましたけど、今度はTBSでやるんですか?でサエコさんって、彩輝直さんって事ですか?ちょっとビックリです。コメントありがとうございました。
2006/5/31(水) 午後 4:02